デイトナ660が発表されましたので、新型CBR650Rとスペックや装備を比較しました。なんか対抗馬っぽいので。
デザイン・価格
CBR650R
2024年モデルからデザインが変更されました。なんだか若者向けっぽさが強まったような。
ちなみに2023年モデルはこちら。新型で結構イメージかわりましたよね。
現行モデルの価格は税込107万8,000円です。
新型は日本での価格は現状不明ですが、イギリスでは100ポンド(約1万8,500円)値上げされています。
タイ生産です。正確には部品はタイで生産して、日本で組み立てているノックダウン生産です。純粋なタイ生産より多少信頼性が上がるかな?
デイトナ660
今時のフルカウルスポーツって感じのデザインです。スタンダード系かな?
ちなみにこちらはDAYTONA MOTO2 765 リミテッドエディションです。
デザインはそれなりに似ていますが、そっくりってレベルではありませんね。台数限定のスーパースポーツと、ミドルクラスのスポーツモデルですしね。
価格は税込108万5,000円です。妙に安いよ。どうやら日本では戦略的価格のようです。トライアンフって日本でのやる気が高いよね。
タイ生産ですね。
価格の比較
- CBR650R(2023):107万8,000円(111万1,000円)
- デイトナ660(2024):108万5,000円(109万8,000円)
上記の通りにほぼ同じ価格です。
現行モデルで比べるとデイトナの方が高いですが、新型CBR650Rは現状価格が不明ですし、多少は値上げがあるかもしれませんので、価格差は逆転する可能性もあるよ。
灯火器類
CBR650R
LEDヘッドライトです。新規のものみたい。2024年モデルのCBR500Rと同じものです。
テールランプもLEDです。こちらも新規みたい。ウィンカーはいつもの共通LEDです。
デイトナ660
LEDヘッドライトです。タイガースポーツ660と同じヘッドライトです。
テールランプはトライデント660と同じです。ウィンカーもそう。
こちらトライデントですが。こういうテールランプです。
CBRもデイトナもフルLEDだよ。
車体サイズ
全長×全幅×全高
- CBR650R:2,120mm×750mm×1,145mm
- デイトナ660:2,050mm×736mm×1,145mm
サイズは結構近いのですが、デイトナの方が70mm短いよ。
ホイールベース
- CBR650R:1,450mm
- デイトナ660:1,425mm
ホイールベースは25mmの差です。全長の差はリアフェンダーによるところが大きいみたい。
シート高
- CBR650R:810mm
- デイトナ660:810mm
シート高は同じ。足つきはシートの形に結構左右されるので、跨ってみたほうが良いと思う。
車両重量
- CBR650R:209kg
- デイトナ660:201kg
重量は8kgの差があります。
エンジン
CBR650R
- エンジン:DOHC水冷4気筒4バルブ
- 排気量:648cc
- ボア×ストローク:67.0mm×46.0mm
- 圧縮比:11.6
- アシスト&スリッパークラッチ
一応2007年生まれでしょうか。それなりに若い。
こちら旧型のお写真ですがクラッチカバーの形状が一部違うぐらいかな?
デイトナ660
- エンジン:DOHC水冷3気筒4バルブ
- 排気量:660cc
- ボア×ストローク:74.04mm×51.1mm
- 圧縮比:12.05
- アシスト&スリッパークラッチ
画像はトライデント660ですが同系エンジンなので。
トライデント660が2020年10月発表なので、エンジンは一応2020年生まれかな?過去のストリートトリプル系のエンジンがベースっぽいですけども。
エンジンスペック
馬力
- CBR650R:70kW(95PS)/12,000rpm
- デイトナ660:70kW(95PS)/11,250rpm
CBRは4気筒、デイトナは3気筒ですが馬力は同じだよ。へー
トルク
- CBR650R:63Nm/9,500rpm
- デイトナ660:69Nm/8,250rpm
トルクに関してはデイトナのほうが6Nm大きいよ。回転数も低いし。へーすごい。
パワーウェイトレシオ(車両重量/馬力)
- CBR650R:2.2
- デイトナ660:2.12
値が小さい方が優れてるよ。大体同じぐらいですね。大きな差はない。
燃費
- CBR650R:20.4km/L
- デイトナ660:20.4m/L
燃費は同じ。ホンダは基本的に燃費いいよね。
燃料タンク容量
- CBR650R:15.4L
- デイトナ660:14L
航続距離
- CBR650R:314.16km
- デイトナ660:285.6km
航続距離は28.56kmの差があります。それなりに差がある。燃料タンク1.4L分の差がありますので。
フレーム・スイングアーム
CBR650R
スチールダイヤモンドです。部分的にパイプだったり、ピボット周りはプレスだったり。
スイングアームはアルミです。
デイトナ660
鋼管ツインスパーです。真ん中のはセンターブレースでしょうか?謎です。
スイングアームはスチールです。アルミじゃないよ。
ちなみにデイトナ660のメインフレームですが、見た感じはトライデント660と同じです。
公式ページには専用スポーツフレームとの記載がありますので、何かしらの変更があるみたいですが。
サスペンションやキャスタートレールが変わってますので、その辺が専用って事かもしれませんが、見た感じフレーム真ん中にデカいカバーっぽいものがついています。
YZF-R7はMT-07のフレームにデカいセンターブレースつけて剛性を調整してますので、恐らくはデイトナに関しても似たような事やってるのでは?
詳しい説明が公式ページにはないのでわからない。メディアさんとかが詳しく書いてくれてるかもしれないので、メディアさんの記事なり見てね。
キャスター・トレール
- CBR650R:25.5° / 100mm
- デイトナ660:23.8° / 82.3mm
CBR650Rはキャスター角が大きめです。ネイキッド(CB650R)と同じです。
足回り
ローター・キャリパー:CBR650R
- フロント:310mm/4POT
- リア:240mm/1POT
前後NISSINです。フロントはNISSINのラジアルマウントキャリパー。
ディスクはフローティングっぽい見た目してますけど、純正ディスクってフローティングっぽい見た目のリジッドな事が多いのでなんとも。たぶんリジッドでは?
ローター・キャリパー:デイトナ660
- フロント:310mm/4POT
- リア:220mm/1POT
デイトナもラジアルマウントキャリパーなんですが、メーカー不明です。どこのなんだろう?
→恐らくはj.juanだと思います。形がそれっぽい。ちなみにj.juanは今はブレンボ傘下です。
ディスクはフローティングディスクです。そう記載があるので。それからブレーキホースがメッシュです。
ブレーキレバー・クラッチレバー
- CBR650R:6 / 無し
- デイトナ660:調整可能 / 無し
どちらもブレーキレバーに関しては位置調整可能です。
サスペンション:CBR650R
- フロント:41mm倒立 / SFF-BP
- フロントトラベル:120mm
- リア:モノショック(プリロード)
- リアトラベル:43.5mm
こちら旧型の値ですが、新型も同じだと思います。
サスペンション:デイトナ660
- フロント:41mm倒立 / SFF-BP
- フロントトラベル:110mm
- リア:モノショック(プリロード)
- リアトラベル:130mm
デイトナはリアはリモートアジャスターです。レンチ使わない楽な奴。
CBRもデイトナもどちらもSHOWAのサスです。フロントは調整機構のないSFF-BP。このクラスにはちょうどいいんでしょうね。
タイヤサイズ
- CBR650R:120/70ZR17 / 180/55ZR17
- デイトナ660:120/70ZR17 / 180/55ZR17
タイヤサイズは前後同じです。
タイヤ
- CBR650R:ダンロップ スポーツマックス ロードスポーツ2
- デイトナ660:ミシュラン ロード6
メーター
CBR650R
5インチのフルカラー液晶メーター。恐らくはトランザルプと同じものだと思う。
こちらCB650Rのメーターですが同じものですので。
スマートフォン連携対応です。簡易ナビもあるよ。
デイトナ660
メーターはモノクロ液晶と小型のフルカラー液晶メーターが組み合わさっている奴。
こんな感じで。
こちらタイガースポーツ660の画像ですがメーター自体は同じものなので。
簡易ナビありのスマートフォン連携対応です。オプションですが。
電子制御・装備
CBR/デイトナ
電子制御
- スロットル:ワイヤー / 電子制御
- ライディングモード:なし / スポーツ/ロード/レイン
- トラクションコントロール:オン/オフ / 恐らく3モード/オフ
- ABS:モード無し / モードあり(恐らく3モード)
- クイックシフター(オプション):上 / 上下
- エマージェンシーストップランプ:あり / あり
電子制御に関してはデイトナの方が豊富です。スロットルバイワイヤですしね。
とはいえCBR650RにはHonda e-clutchのモデルがあります。
装備
- 電源:シート下USB-C(日本だとオプション?) / 無し
- メーター:5インチフルカラー / モノクロ&フルカラー
- スマートフォン連携:簡易ナビあり / 簡易ナビあり(オプション)
- ウィンカーオートキャンセル:なし / 恐らくあり
ポジションの比較
CBR650R
CBRはそれなりに前傾ありますが、SSほどではないですよね。
250ccフルカウルからステップアップでも問題ないと思う。それぐらいの前傾。
デイトナ660
デイトナも前傾はそんなにきつくなさそう。SSではありませんしね。
ちょっとハンドル低いかな?
CBR650Rとデイトナ660のポジションの比較
デイトナのほうがハンドルが多少遠いですが、結構低いです。へー
ステップに関してはデイトナの方が低いよ。
トライアンフはヨーロッパメーカーですので、想定してる人が日本に比べて多少大きめなのかな?
大柄な人はデイトナのほうが向いてそうですね。まぁこの辺跨ってみないとわからないと思う。体型は人それぞれですし。
ついでに旧型CBR650Rとデイトナ660の比較画像。こうやって見比べるとあんまり似てないね。
大体そんな感じです。
デイトナはスロットルバイワイヤな分、電子制御が豊富です。逆にCBRは電子制御はシンプルですが、e-clutchのモデルがあります。ハイテクメカだよ。
基本的に価格やスペックも似た感じのモデルですが、4気筒と3気筒なので結構別物だよ。なので数字に惑わされず、実際に乗ってみて判断した方が良いと思う。
それに海外メーカーと国内メーカーですので、ランニングコストとかディーラーの問題もあるので、単純に比較できない要素が多いよ。
高い買い物ですので、後悔ない選択をしてね。
デイトナ660のスペックや装備はこちらでどうぞ。
新型CBR650Rのスペックや装備に関してはこちらでどうぞ。