新型ホーネットが正式発表されました。スタンダードなストリートファイターですが、PCX以上のヤバい奴です。
- 2022年10月4日:アクセサリー追加した
- 2022年10月4日:正式発表されました。過去の情報はこちら。
- 2022年9月24日:スペックが判明
- 2022年9月9日19時30分ぐらい:色々追加
- 2022年9月9日:エンジンが公開されました。記事が長くなったので整理した。過去の情報はこちら。
- 2022年9月7日:スパイショットが撮られている
- 2022年6月6日:デザインスケッチ公開
- 2022年4月8日:謎動画、謎公式ページ公開されてた
- 2021年11月23日:ティーザーが公開されました
- 2021年9月12日:オールニューエンジンっぽい
- 2021年2月26日:商標出願されてるよ
- 2020年11月19日:記事書いたよ
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)のリリース
公式PV。日本語公式ページまだない。
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)のカラーラインアップ
パールグレアホワイト
グラファイトブラック
マットイリジウムグレーメタリック
マットゴールドフィンチイエロー
イエローは過去のホーネットのオマージュカラーだそうです。そういえばいましたね。
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)の画像
CB750 HORNETのお姿(いつも書いてるけどお姿ってなんだ)
シンプルで飽きにくそうなスタンダードなストリートファイターですね。DUCATIのストリートファイター(昔の奴)とかZ250とかあの辺みたいな伝統的なストリートファイター系でしょうか。
CB750 HORNETの画像(人が乗ってない)
個人的には好きなデザインです。新しすぎず、古臭さも感じませんので長く乗れそうですし。派手すぎず、地味すぎずで。ちょうどいい塩梅ですよね。スペックや装備的にもそうですし。
THE優等生って感じでしょうか。
メーターバイザーとかついてるアクセサリー装着車も載ってますね。その辺は下の方にまとめてるよ。
CB750 HORNETの画像(人が乗ってる)
ヨーロッパの方って基本的にでかいのでサイズ感がわかりにくいですが、女性が乗っててもそう大きさを感じませんので、やっぱりコンパクトみたいです。スペック的にもそうだし。
私もミドルツインに乗ってますので、ホーネットは気になります。いいなー
質感は普通にミドルツインって感じでしょうか。
うーん、すげー目立つって感じではないのですが、なんか出来の良さが伝わってくるというかなんというか。とにかく好きっぽい。
CB750 HORNETを全然ホーネットじゃないって言ってる方がいましたので一応書いておきますけど、このホーネットは日本で有名な丸目で4気筒250ccモデルの系譜ではなく、CBR600RR系エンジンのストリートファイターのCB600F(PC41)の後継モデルだと思います。
今回のホーネットは2気筒ではありますが、ミドルストリートファイターの定番的な意味では同じですし。
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)のスペック
全長:2,090mm
全幅:780mm
全高:1,085mm
ホイールベース:1,420mm
シート高:795mm
重量:190kg
燃料タンク:15.2L
最低地上高:140mm
エンジン:OHC水冷2気筒4バルブ(ユニカム)
排気量:755cc
ボア×ストローク:87mm×63.5mm
圧縮比:11.0
ミッション:6速
オイル容量:3.8L
馬力:67.5kW(91.8PS)/9,500rpm
トルク:75Nm/7,250rpm
最高速:205km/h
燃費:23km/L
フロントサスペンション:41mm倒立
フロントトラベル:130mm
リアサスペンション:モノショック
リアトラベル:150mm
キャスター:25°
トレール:99mm
フロントブレーキ:296mm/4pot
リアブレーキ:240mm/1pot
フロントタイヤ:120/70ZR-17
リアタイヤ:160/60ZR-17
軽量ハイパワーでコンパクトです。単純に強い。
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)と他のモデルの比較
各社のミドルツインの馬力
- Monster(937cc):82kW(111PS)/9,250rpm
- F900R(894cc):77kW(105PS)/8,500rpm
- 790 DUKE(799cc):77kW(105PS)/9,000rpm
- RS660(659cc):73.5kW(100PS)/10,500rpm
- Hornet(755cc):67.5kW(92PS)/9,500rpm
- MT-07(688cc):54kW(73PS)/8,750rpm
- Scrambler Icon(803cc):53.6kW(73PS)/8,250rpm
- SV650(645cc):53kW(72PS)/8,500rpm
- Ninja 650(649cc):50kW(68PS)/8,000rpm
- NC750X(745cc):43kW(58PS)/6,750rpm
ちなみに890 DUKEは115PSです。NCとホーネット以外はDOHCです。
DUKEとRS660はぶっとんでますが、ホーネットの92馬力(91.8PS)はえらく高い方です。
CB500Fと新型ホーネットのスペックの比較
CB500Fって何?って感じですけど、CBR400R系のストリートファイターです。CB400Fって昔居たよね。それの排気量違い。
ホーネット/CB500F
- 全長:2,090mm / 2,080mm
- 全幅:780mm / 800mm
- 全高:1,085mm / 1,060mm
- ホイールベース:1,420mm / 1,410mm
- 車両重量:190kg / 189kg
- 馬力:67.5kw(91.8PS)/9,500rpm / 35kW(48PS)/8,600rpm
- トルク:75Nm/7,250rpm / 43Nm/6,500rpm
あ、ホーネットさんはCB500Fとサイズや重量はほぼ同じです。すごいね。ほとんど一緒じゃん。
それでいて馬力は92PSと48PSです。約2倍だよ。すげー
ついでにMT-07との比較
ホーネット/MT-07
- 全長:2,090mm / 2,085mm
- 全幅:780mm / 780mm
- 全高:1,085mm / 1,105mm
- ホイールベース:1,420mm / 1,400mm
- 車両重量:190kg / 184kg
- 馬力:67.5kw(91.8PS)/9,500rpm / 54kW(73PS)/8,750rpm
- トルク:75Nm/7,250rpm / 67Nm/6,500rpm
MT-07は異様に軽くて小さいモデルですが、それと大差ないサイズですね。重量は6kg差がある。MT-07軽いね。
ただパワーにかなり差がありますし、ホーネットは(恐らく)電子制御盛々系です。価格帯も結構違うと思うよ。
↑って正式発表前に書いていたのですが、MT-07より安くなりました。
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)の装備
公式機能解説動画
新型755ccパラツインエンジン
- ユニカム
- 270°クランク
- バランサードライブギアはなく、プライマリードライブギアがバランスシャフトを回転させる役割も兼ねる。
- ウォーターポンプは左側のエンジンカバーに内蔵
- ニッケルシリコンカーバイドコーティングのシリンダー
- アシスト&スリッパークラッチ
- 46mmスロットルボディ
- 吸気バルブ:35.5mm
- 排気バルブ:29mm
- ダウンドラフト吸気
- ボルテックスフローダクト:フロントの右側の吸気口。エアボックスに均一に空気を送り込む的な。
ホンダのユニカムは競技用車両とVFR1200系とアフリカツインぐらいですかね。本当にコンパクトに収まってる感じ。
タンクシュラウド内(ヘッドライト右側)のあみあみ部分がボルテックスフローダクトだと思う。
ラジエーターでかい。
サイレンサーは地味なタイプ。CBR400RやNC750Xに似たタイプですね。
新型ホーネット(CB750 HORNET)の電子制御
- スロットルバイワイヤ
- ライディングモード:3モード
- トラクションコントロール:3モード
- ウィリーコントロール:トラコンに統合されてる
- エンジンパワー:3モード
- エンジンブレーキ:3モード
- クイックシフター:オプション。上下。感度は3段階調整可能
電子制御はIMUがないタイプです。
- スポーツ:エンジンパワー3/エンジンブレーキ1/トラコン1
- スタンダード:エンジンパワー2/エンジンブレーキ2/トラコン2
- レイン:エンジンパワー1/エンジンブレーキ2/トラコン3
- ユーザー:自由に設定可能。設定の保存可能。
ライディングモードはデフォルト3とユーザー設定が1です。
操作はメーターと
左ハンドルスイッチで可能。
ついでに右の画像と
全体図。
新型ホーネット(CB750 HORNET)の電子機器
- 5インチフルカラー液晶メーター:表示は4パターンある。
- HSVCS:スマートフォン連携。音声制御可能。→HSVCSなので簡易ナビもあるよ。X-ADVやCB1000Rと同系なので。
- BCU:ボディコントロールユニット。ABS、メーター、ギアスイッチの制御信号を処理。
- CAN:コントロールエリアネットワーク。配線の簡易化ができるやつ。
- ESS:エマージェンシーストップランプ
- オートウィンカーキャンセル:タイマー式ではなく、前後輪の速度差を比較し、状況に応じてキャンセルする。
- USB電源:Type-C
メーターはホンダのフルカラータイプの共通メーターです。
ティーザーのメーターがX-ADVに似てるって書いてましたけど、実際に同じでしたね。良いですねぇ、嬉しい誤算。
新型ホーネット(CB750 HORNET)の車体
- スチールダイヤモンドフレーム:16.6kg(CB650Rは18.5kg)
- フロントフォーク:SHOWA SFF-BP
- リアショック:リンク式モノショック。5段プリロード
- フロントキャリパー:NISSIN 対向4POTラジアルマウント
- リアキャリパー:NISSIN 1POT
サスペンションは普通ですね。ミドルだとよくある構成。
SFF-BP。レッドのアルマイトです。
フロントサスは調整機構がありません。
NISSINのラジアルマウント4POTキャリパー。ストリートファイターはラジアルマウントが似合う。
気になってるって方がいたので確認したのですが、対向4POTですね。
新型ホーネット(CB750 HORNET)の灯火器類
全てLEDです。ウィンカーはいつもの共通の奴。
ヘッドライトは400Xと同じモノですね。
テールランプも共通のモノだと思ったのですが、なんか妙に端っこがとんがってるので、新規かも?
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)の純正アクセサリー装着車
スポーツパック
- クイックシフター
- メーターバイザー
- シングルシートカウル
- フットレスト
スタイルパック
- バーエンド
- ハンドルバークランプ
- タンクパッド
- リムストライプ
- スライダー
ツーリングパック
- サイドバッグ
- タンクバッグ
- シートバッグ
ヨーロッパでは純正アクセサリーを装着しているパックなるものがありますが、日本ではそういうの無いと思うよ。いつもそうなので。
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)の純正アクセサリー
クイックシフター。スロットルバイワイヤなのでもちろん上下クイックシフターです。感度調整も3段階でできる。
フライスクリーン。メーターバイザーですね。セミスモークかな?
シングルシートカウル
スキッドバング。エンジンスライダーですね。
アルミ製バーエンド
ハンドルバークランプ。上だけです。下は純正そのままですね。
フットレスト。黒くて形が違う。
タンクパッド
リムストライプ。もちろん前後だよ。
ライダーズシートプレミアム。ハイシートとかコンフォートシートですかね?
リヤパニア。パニアステーもついてますね。セミハードタイプっぽい。これ良さそう。
シートバッグ
タンクバッグ
グリップヒーターもあるそうです。この辺のアクセサリーが全部日本に入ってくるかは謎です。いくつかは入ってくると思うよ。
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)の価格
イギリスのCB750 HORNET(CB750ホーネット)の価格
- NC750X:7,849ポンド(約128万9,400円)
- Z650(新型):7,499ポンド
- MT-07:7,200ポンド
- SV650:6,999ポンド
- ホーネット:6,999ポンド(約114万9,700円)
- CB500X:6,699ポンド(約110万400円)
えぇ…怖すぎる。
CB750 HORNET(CB750ホーネット)の日本国内価格の予想
- NC750X:92万4,000円
- 400X:85万8,000円
NC750Xと400Xの日本国内価格は上記の通りです。
NC750Xの日本とイギリスの価格差から考えると、約82万3,900円です。400Xの日本とイギリスの価格差から考えると、85万8,000円です。
そういう感じですので、恐らくは税込85万円前後になりそうです。高くても税込90万円以下だと思う。
ちなみにZ650は税込85万8,000円です。
MT-07は税込81万4,000円です。
SV650は税込80万3,000円です。
ホーネット以外はスロットルバイワイヤではありませんし、トラコンもないよ。(日本未発表の新型Z650は採用予定ですが)
電子制御バチバチある最新のオールニューモデルがこの価格なのは異常だと思う。PCX以上のヤバいモデルですね。ミドルクラスのシェアの大半を獲得するつもりでしょうか。怖いね。
2023年モデルのCB750 HORNET(CB750ホーネット)の派生モデル
派生モデルその1:トランザルプ
トランザルプの方のスパイショットがフランスで撮られています。詳しくはこちら。
こちらはEICMAなりで発表されると思います。宣材写真撮ってる最中だったらしいので。
派生モデルその2:CL750
ヨーロッパ向けで2気筒のスクランブラーが出るって噂がありまして、その後に500と750の噂が出てきました。500の方はCL250/CL500です。
オールニューパラツインの噂はこのスクランブラーが初で、その後にホーネットとトランザルプの噂が流れました。
ホーネットとトランザルプに関しては実在しますので、恐らくはこのスクランブラーに関しても後ほど出てくるのかなーと思います。確定ではありませんが。1年とか2年先ですかね?
派生モデルその3:CB1000 HORNET
CB1000R派生のCB1000 HORNETも出るとの噂があります。個人的には可能性が高いと思う。詳しくはこちら。
大体そんな感じです。
今のところ欠点がありません。価格もイギリスでは日本メーカーのミドルツインの中では一番安価です。
たまに出てくるホンダの本気マシンですね。ミドルパラツインの絶対王者になるつもりなんだと思う。
日本とヨーロッパは規制が大体同じですので、普通に考えるとホーネットも日本に入ってくると思うよ。ホーネットが入ってこないとしても、派生のトランザルプやCL750は入ってくるでしょうね。