このクラスだとホンダは他社のスクーター全部駆逐する勢いありますね…
ホンダのスクーター向けのエンジンの特許の車両の図
ホンダのスクーター向けの特許が6つぐらいまとめて出願されてるんですけど…
図がスクーターです。日本ではあんまり見ないタイプ。
ちなみにこちらヨーロッパモデルのSH125iです。日本には居ないよ。
特許の図と重ねた奴。あ、ふーん。車両の図的にはモロにSH125iですね。
このSH125iですけど、PCXと同じ水冷のespエンジン載せてます。
ちなみにSH125iとひとつ前のPCXを重ねた図。エンジン大体一緒でしょ。カバーとかは違うけど。
そういう感じですんで、今回の特許は新型espエンジンの特許とみて良さそうです。
つまりはちょいちょい特許が出てきてる新型PCX向けの特許とも見られますね。
新型espエンジン向けっぽい特許群
その1
”内燃機関において、冷却通路の構造を簡単にする。”
”シリンダー45及びシリンダーヘッド46を備えるシリンダー部44と、シリンダーヘッド46の側壁部67Rに取り付けられるウォーターポンプユニット81とを備える内燃機関において、シリンダー部44は、ウォーターポンプユニット81の吐出口93が直接接続される冷却水入口部85を備え、冷却水入口部85は、シリンダーヘッド46の側壁部67Rを臨む側面視において、シリンダー部44の下面46aから外側に突出している。”
その2
”鞍乗型車両において、ユニットスイングエンジン、触媒装置及び排気ガスセンサを含むエンジンユニットをコンパクト化できるようにする”
”クランクケース4)、及びクランクケース43からシリンダー軸線が車両前後方向に延びるシリンダー部44を備え、車体フレーム12に揺動可能に支持されるユニットスイングエンジン13と、クランクケース43の側方に配置されるラジエーター60と、シリンダー部44に接続される排気管77と、排気管77に設けられる触媒装置121と、排気管77に設けられる排気ガスセンサ141とを備える鞍乗型車両において、側面視で、触媒装置121及び排気ガスセンサ141は、ラジエーター60に対して車両前後方向に離間して配置される。”
その3
”ユニットスイングエンジンの上部に設けられる揺動軸を介してユニットスイングエンジンが揺動可能な鞍乗型車両において、揺動軸にアクセスし易くし、且つ、ユニットスイングエンジンをコンパクト化できるようにする。”
”揺動軸48aを介して車体フレーム12に揺動可能に支持されるユニットスイングエンジン13と、ユニットスイングエンジン13の側方に配置されるラジエーター60とを備え、揺動軸48aがユニットスイングエンジン13の上部に設けられる鞍乗型車両において、側面視で、ラジエーター60の前縁部107aの前方に揺動軸48aが配置される。”
その4
”シリンダー部が前後方向に延びるユニットスイングエンジンを備える鞍乗型車両において、排気管の排気ガスセンサ及び触媒装置を効率良く配置できるようにする。”
”ユニットスイングエンジン13は、ユニットスイングエンジン13の上方に設けられる車体側揺動軸48bを介して車体フレームに支持され、触媒装置121の少なくとも一部は、側面視で、シリンダー部44よりも下方に配置され、且つ、車体側揺動軸48bとクランクケース43の前端43bとを結ぶ仮想線L1と、排気管77の端が接続されるシリンダー部44の排気管接続部46Eと車体側揺動軸48bとを結ぶ仮想線L2との間の領域に位置し、排気管77は、触媒装置121よりも上流に位置する上流側排気管120を備え、排気ガスセンサ140は、前シリンダー部44の下方で、上流側排気管120に設けられる。”
その5
”ユニットスイングエンジンを備える鞍乗型車両において、ラジエーター及び触媒装置をコンパクトに配置できるようにする。”
”クランクケース43、及びクランクケース43からシリンダー軸線が車両前後方向に延びるシリンダー部44を備え、車体フレーム12に揺動可能に支持されるユニットスイングエンジン13と、シリンダー部44に接続される排気管77と、排気管77に設けられる触媒装置121と、クランクケース43の側方に配置されるラジエーター60とを備える鞍乗型車両において、触媒装置121は、側面視で、少なくとも一部がクランクケース43の前方でシリンダー部44の下方に配置され、触媒装置121の最上端121dは、ラジエーター60の最下端60aよりも上方に位置する。”
その6
”エンジンのシリンダー部が側面視で前後方向に延びる鞍乗り型車において、触媒装置及び冷却構造を効率良く配置できるようにする。”
”シリンダー45及びシリンダーヘッド46を有するシリンダー部44を備える水冷式のエンジン13と、シリンダー部44に接続される排気管77と、排気管77に設けられる触媒装置121とを備え、シリンダー部44のシリンダー軸線44aが側面視で車両前後方向に延びる鞍乗型車両において、触媒装置121は、シリンダー部44の下方に配置され、シリンダー部44は、シリンダー部44への冷却水の入口となる冷却水入口部85を下面46aに備え、冷却水入口部85は、触媒装置121に対し、車両前後方向にオフセットして配置される。”
基本的にコンパクトとか効率良く配置とかそういう感じの内容ですね。
EURO5で色々と追加しないといけない&排ガス規制厳しくなりますしね…バイクメーカーさんは本当に大変そう。
んで、この特許群なんすけど、気になる図とか記載がありまして…
2バルブから4バルブになってるぞ…?
こちら特許の図…君4バルブやん!
ライバルなNMAX君は4バルブですが、PCXは2バルブでした。
しかしながら新型espエンジンは図的に4バルブですね。ホンダちゃん負けず嫌いね。
可変バルブ機構もあるよ…
”図9及び図10に示すように、シリンダー部44の側壁部67Lにおけるシリンダーヘッド46の部分には、動弁装置63の可変動弁機構のアクチュエーター69が設けられる。この可変動弁機構では、アクチュエーター69の動作によって吸気弁及び排気弁の作動特性を変更可能である。アクチュエーター69は、ウォーターポンプユニット81が設けられる側面である側壁部67Rとは反対側の側壁部67Lに点火プラグ68と共に配置される。”
可変動弁機構…可変バルブ機構やん…やん…
これまたライバルのNMAXくんにはついてますけど、PCXにはついてませんでした。
ホンダで可変バルブ機構ですので、やっぱり名前はVTECになるのかな?
エンジンは現行ベースっぽい?
この図を見る限りは、エンジンは現行ベースの大改良って感じでしょうか?
現行ベースで4バルブ化&可変バルブ機構追加って出来るもんなんですかね?この辺私わかんない。
引用元:| PT Astra Honda Motor
この前出たADV150も現行PCX系エンジンですので、この車体にも上記の新型エンジンを載せる事を考えると、やっぱり現行ベースになるんじゃないでしょうか。
まるっきり新型エンジンだとADV150に新型エンジン載せるの大変そうですし。
ちなみに排気系の取り回しこんな感じ。
121は触媒です。説明的に三元触媒です。でっかいぞ。
現行と全然違いますね。太いし長いし触媒でかい。EURO5ちゃんパワーでしょうね。
現状ある新型PCXの情報とか
新型PCXですけど、現状のそれっぽい特許ですけど…
動くスクリーン&収納スペースの特許はこちら。
樹脂製のメッシュシートに関する特許はこちらでどうぞ。
上記の通りです。まとめると下記の通り。
- SOHCのまま
- 2バルブ→4バルブ
- 可変バルブ機構が追加
- エンジンは現行ベースっぽい?
- フレーム変わりそう?
- シートは高さとか調整できる樹脂製のメッシュの奴
- メーター上に収納スペース
うーん、フルモデルチェンジとみて良さそう。めっちゃ変わりそう。
次期PCX、125ccクラススクーター全部ころすマンって感じですね。
現状でも結構無敵感あるPCXですけど、次期型に上記の装備全部載ったらちょっとひくというか、他のメーカーがかわいそうってレベルな気がします。
多分、装備やスペック的には言う事無い系になりそうですので、後はデザインが気になりますね。
発売日についてですけど、新型がこの前出たばかりなんで、2020年モデルではなく、2021年モデルぐらいかなーって思います。
なので日本で買えるのは2021年春ぐらいかな?
ちなみにFORZAは2021年頃にモデルチェンジするようで、FORZA向けの可変バルブ機構の特許も別に出願されているよ。
ですんで今回の特許は普通にPCX向けかなと個人的には思ってます。