ニュース

ホンダ/ヤマハ/スズキが型式指定申請で不適切事案

  1. HOME >
  2. ニュース >

ホンダ/ヤマハ/スズキが型式指定申請で不適切事案

トヨタとかの今回の不適切事案は四輪の問題で二輪は関係ないのかな?って思ってましたが、関係ありました。

→カワサキに関して追記しました。

広告

ホンダの型式指定申請における不適切事案

二輪?四輪?

当社が過去に販売した四輪車について、型式指定申請時の認証試験に関する不適切な事案があったことを確認し、5月31日に国土交通省に報告しました。

四輪車の型式指定申請における不適切事案の判明について | Honda 企業情報サイト

ホンダは四輪だけです。二輪車は関係ないよ。

試験条件不備

試験車両の重量設定について、法規の規定範囲を超えた重量で試験を実施した(試験条件の不備)

試験成績書において、実際に試験を行なった車両の重量とは異なる規定範囲内の数値を記載した(虚偽記載)

試験実施後に設計変更などに伴い車両重量が変化すると再試験が発生する可能性があるが、車両重量を法規より厳しい条件に設定して試験を行うことで、騒音性能は保証できると解釈し、再試験の工数を増やさずにすむと考えてしまった。

四輪車の型式指定申請における不適切事案の判明について | Honda 企業情報サイト

規定より厳しい条件で試験やってたけど、その事は伏せてたって感じですね。

確かにこれだと不正というより不適切事案ですね。

虚偽記載

試験結果の出力値およびトルク値を書き換えて試験成績書に記載した(虚偽記載)

試験結果が、同一諸元の原動機や電動機を搭載する機種の諸元値に未達または過達の場合、追加の解析が発生する可能性があるが、諸元値に対する差がわずかだった場合には性能のばらつきの範囲内であると考え、既に認証を取得している機種の諸元値に書き換えることで、追加解析の発生を回避し、工数を増やさずにすむと考えてしまった。

四輪車の型式指定申請における不適切事案の判明について | Honda 企業情報サイト

同じエンジン使ってるモデルの試験結果で差が出たけど、同じエンジンなので、同じスペック書いても問題ないやろって感じかな。

なんかこれも不適切って感じですね。同じエンジンで既に認証取得してるのであれば、その値をそのまま書いても問題無さそうって思う人も居そう。

試験条件不備

法規では発電機を作動させた状態で試験を行うべきところ、作動させずに実施し、別の同一原動機試験で得られた補正値を用いて数値を算出し、これを発電機を作動させた状態と同等の試験結果とみなした。(試験条件の不備)

発電機を作動させた状態での測定が試験条件であることが、試験マニュアルに規定されておらず、補正値を用いて算出した数値が、定められた条件での試験結果と同等であるとみなし、工数を増やさずにすむと考えてしまった。

四輪車の型式指定申請における不適切事案の判明について | Honda 企業情報サイト

これは試験の条件を変更してますので、結構不正って感じもしますね。

とはいえ実際に正しい状態で試験をやればほぼ同じ結果が出るんでしょうし。手間がかかるから簡略化するけど実際は同じ値になるから大丈夫でしょって感じでしょうか。

特に問題無さそう

社内で技術検証や実車試験などを行い、規定された法規基準を満たしていることが確認できているため、法規に関わる完成車性能への影響はないと考えております。このため、当事案の対象車種を現在お使いいただいているお客様につきましては、ご使用を継続いただくにあたり、当事案に関してご対応をいただく必要はございません。

四輪車の型式指定申請における不適切事案の判明について | Honda 企業情報サイト

以前に他社であった不正とは事情が違うというか、ホンダのリリースにもある通りに工数増やしたくないからやったって感じですね。

いい数字に見せようとかそういうタイプじゃありませんね。

不適切事案ではありますが、まぁ…って感じですね。それから全て過去の車両です。現行で生産している車両はないよ。

広告

スズキの型式指定申請における不正事案

二輪?四輪?

スズキ株式会社は、国土交通省からの型式指定申請における不正行為の有無に係る実態調査指示を受け、調査結果を同省に報告いたしました。
調査の結果、過去(2014年)の不正事案が1件発見されましたのでご報告いたします。

スズキ HBD-HA36V・17956・アルト・2014年11月12日

国土交通省からの型式指定申請における不正行為の有無等に係る実態調査に対するご報告について|スズキ

スズキも四輪のみです。ちなみにリリースにもありますが、2016年の排ガス試験等の不正の前の出来事です。

虚偽記載

2014年9月のアルト(貨物仕様)(ABS無)の型式申請の際に提出した「トラック及びバスの制動装置の試験記録及び成績(TRIAS 12-J010-01-付表)」において、フェード試験※の停止距離を、実際の試験で測定した停止距離より短く記載していました。

社内認証試験において、ブレーキの踏力が規定値を大きく下回る弱い力だったことで、停止距離が法規要件に対して余裕が無い結果でした。しかし、試験成績書の提出期限に対し再試験を行う時間がありませんでした。その為、試験に関与した者がブレーキを規定値近くまで踏み込んだ場合を想定した停止距離に書き換えても問題ないと考え、意図的に書き換えたものと推測しています。
尚、現在は社内認証試験に設計開発部門から独立した組織である法規認証部門が立ち合った上で、試験結果と成績書の確認を行うプロセスとなっており、不正を発生させない仕組みとしています。

2024年5月18日に法規認証部門の立ち合いの下、当該試験をやり直した結果、フェード試験の法規要件を十分に満たすことが確認できました。

国土交通省からの型式指定申請における不正行為の有無等に係る実態調査に対するご報告について|スズキ

スズキに関しても実際より良い数値書こうって感じではなく、試験の測り方ミスったけど実際は大丈夫だろうから…って感じですね。

ちなみにスズキは他社と違って不適切事案とは書かずに、不正と書いてます。まぁ確かに不適切事案というより不正かなって素人的には感じます。

特に問題無さそう

スズキは以前の失敗からこういう不正は行えない仕組みを作ってるそうですし、実際に試験やり直したら問題なかったとあります。なので特に気にしないで良さそう。

各社こういうのありますので、認証試験って思った以上に面倒なんでしょうね。それでいてギリギリの時間やコストで作ってるから、こういう事が起こっちゃうんだと思う。

広告

ヤマハの型式指定申請における不適切事案

二輪?二輪

現行のYZF-R1と

旧モデルのYZF-R3とTMAXです。

二輪車の型式指定申請における不適切事案について - ニュースリリース | ヤマハ発動機株式会社

YZF-R1は現行モデルですが、他は生産終了していますね。

YZF-R1

騒音試験にあたっては、グラスウール製吸音材を使用した消音器(マフラー)を通常路上で使用する状態にするコンディショニング(試験準備調整)を行うところ、認証試験担当者は、コンディショニングの過程で、熱によって試験器具が溶損する事態が生じたため、規定とは異なるエンジン出力にて、コンディショニングを行っておりました。認証試験担当者は、グラスウール製吸音材の耐久劣化状態に影響を与えず、排気圧力・持続時間・試験サイクル数等の試験条件を満たす範囲であれば、試験機器の溶損を避けるためにエンジン出力を変更することは問題ないと誤った判断をしたものです。

不適切な条件で実施した対象現行車種について、全て規定どおりの条件で再試験を行ったところ、いずれも基準に適合していることを確認いたしました。

二輪車の型式指定申請における不適切事案について - ニュースリリース | ヤマハ発動機株式会社

エンジンをある程度回して規定の状態にする時に、決められた出力ではなく、低めの出力でやっちゃったって事ですね。

試験機器が溶けちゃったらまぁ出力落としちゃう気持ちもわかるような。担当者さんもビビったと思う。

定められた条件での試験を行っていませんので、これも不適切というより不正っちゃ不正って気もしますね。

その辺は素人が判断することではありませんし、実際に正しく試験したら問題なかったとの事ですので。

YZF-R3、TMAX

型式申請時に、警音器およびその取付け状態が同等である他の型式の試験結果を使用する際、本来は試験を行った車両の車台番号を申請書類に記載し、その車両と申請車両の性能が同じであることの宣言書(管理番号と申請車両の引当て表)を当局に提出すべきでした。しかし、申請担当者は、誤ったルールの理解により、引当て表を提出せず、かつ試験を行った車両の車台番号ではなく、申請する車両の車台番号を申請書類に記載して申請しておりました。

二輪車の型式指定申請における不適切事案について - ニュースリリース | ヤマハ発動機株式会社

これは普通にミスというか、担当した方がよくわかってなかったって感じでしょうか。

特に問題無さそう

このたびの不適切事案の報告に伴い、現在出荷を停止している対象の車両および過去に出荷済みの車両に関しては、再試験の上、実際の使用に支障は生じないことを確認済みです。

二輪車の型式指定申請における不適切事案について - ニュースリリース | ヤマハ発動機株式会社

YZF-R1に関しては出荷停止しているそうです。YZF-R3とTMAXに関しては書類上のミスっぽいですし。

広告

2025年モデルのYZF-R1大丈夫そう?

2025年モデルのYZF-R1に関してはこれでファイナルエディションになるとの噂があります。詳しくはこちら

そもそも生産終了予定のモデルですので、こういう事があったらそのまま生産終了ってのもおかしくは無いと思う。生産数がそこまで多いってモデルでもありませんし。

とはいえ正しく試験を行って問題なかったとありますので、恐らくは大丈夫でしょうか?そこまで大きな影響は無いのかなと思います。

恐らくは予定通りにファイナルエディション出してくれると思うけども。

広告

カワサキは?調査中

カワサキに関しては特にリリースありませんので、多分大丈夫なんだと思う。

カワサキは調査中みたいだな

6月3日のコメントです。ありがとうございます。

調べてみたのですが、自動車メーカーに関しては上記の13社が調査対象です。他はインポーター(輸入車)、装置メーカー等で、全て合計85社です。

上記のコメントの方の通りに国交省のリストによるとカワサキは調査中ですね。なのでまだどうなるかわかりません。不正があれば後ほど報告があると思うよ。

大体そんな感じです。

二輪各社は特に問題無さそうですが、現行モデルの四輪で普通に不正やってる会社も今回明らかになりましたので、今後大変そう。

広告

-ニュース
-, ,

error: 選択出来ないようになってるよ