以前にバーグマンストリートと見た目が大体同じな電動バイクのスパイショットが撮られてますけど、図がまさにそれです。それからある程度装備が明らかになったよ。
スズキの電動スクーター向けの特許
バッテリーの積載とかの特許
シートの下方に電動モータおよびバッテリを配置する構成において、ライディングポジションを悪化させることなく、バッテリの容量を大きくする。
2019年11月出願の特許です。
鞍乗型電動車両1は、走行動力を発生する電動モータ31と、電動モータ31に電力を供給するバッテリ51が収容されたバッテリケース42と、バッテリ51から電動モータ31へ供給する電流を直流電流から交流電流に変換するインバータ61と、運転者が着座可能なシート21とを備え、シート21の下方に電動モータ31およびバッテリケース42が配置され、バッテリケース42の前部42Aが電動モータ31の上方に位置し、バッテリケース42の後部42Bが電動モータ31の後方に位置し、かつバッテリケース42の後部42Bの下面42Dが電動モータ31の上面31Aよりも下方に位置している。
配線に関する特許
配線コストを低減しつつ、整備性及び配線作業性を向上する。
2019年11月出願の特許です。
鞍乗型車両(1)は、駆動輪に駆動力を出力するモータ(60)と、モータに電力を供給するバッテリ(51)と、バッテリ及びモータを支持する車体フレーム(10)と、を備えている。車体フレームは、バッテリ及びモータの両側方に位置する一対のリアフレーム(14)と、一対のリアフレームを連結するブリッジ部材(80)と、を有している。ブリッジ部材には、バッテリを支持する一対のバッテリ支持部と、モータを支持するモータ支持部と、が設けられている。
センタースタンドのスイッチの特許
スタンドスイッチの操作子に対する過剰な押し込みを防止すると共に、スタンドの振動がスタンドスイッチの動作に及ぼす悪影響を抑える。
2019年11月出願の特許です。
スタンド装置(60)が、車体を自立させる起立位置(Pa)と自立を解除する格納位置(Pb)の間で揺動するセンタースタンド(61)と、起立位置又は格納位置へのセンタースタンドの揺動を検出するスタンドスイッチ(81)と、を備えている。スタンドスイッチには操作量に応じてスタンドの揺動を検出する操作子(83)が設けられ、センタースタンドの揺動中心(O)の周囲には当該スタンドの揺動に伴って操作子に摺接する摺接面(78)が形成されている。摺接面の起伏によってスタンドの揺動角に応じて操作子に対する操作量が変化し、揺動途中で摺接面が操作子に最大操作量を与えている。
リアフェンダー関連の特許
後輪周辺の外観を向上させることができる共に、後輪又は後輪による泥跳ね等から乗員を保護する。
2019年11月出願の特許です。
鞍乗型車両は、車体フレームに対して後輪を揺動可能に支持するスイングアーム(51)と、スイングアームの長手方向に沿って、当該スイングアームの側方を覆う左右一対のスイングアームカバー(61L、61R)と、左右一対のスイングアームカバーから後方に延びて、当該左右一対のスイングアームカバーを連ねるリアフェンダ(71)と、を備えている。
ケーブル保護とかの特許
部品配置スペースの減少を抑制しつつ、インバータから電動モータへ駆動電流を供給するケーブルを保護する。
2019年11月出願の特許です。
鞍乗型電動車両において、電動モータ31および変速機41が車幅方向に並べて配置され、電動モータ31はその上部外面32Aから上方に突出した端子ボックス34を有し、変速機41は電動モータ31の上部外面32Aよりも上方に突出した突出部45を有し、端子ボックス34と突出部45とは間隙を介して車幅方向に並び、バッテリケース52が電動モータ31および変速機41の上方に配置され、駆動電力ケーブル82が、端子ボックス34、突出部45、バッテリケース52、および電動モータ31の上部外面32Aにより囲まれた空間90内を通って端子ボックス34に接続されている。
充電口の配置とかの特許
充電口にアクセスし易く、ブレーキ装置及びその周辺部品の整備性を確保する。
2019年11月出願の特許です。
鞍乗型車両は、車両前側のヘッドパイプ(11)を含む車体フレームを備え、バッテリからの電力によって走行可能であり、外部電源の充電コネクタが接続されてバッテリに電力を供給する充電口(61)と、フロントブレーキ及びリアブレーキの少なくとも一方を作動させる連動ブレーキ装置(71)とを備えている。正面視にてヘッドパイプの軸線(C)を挟んで車幅方向の左側に充電口とブレーキ装置が設けられ、充電口から延びる送電ケーブル(62、63)の配線経路が連動ブレーキ装置の上方に位置付けられている。
バッテリーの熱問題に関する特許
車両ボディの内側の設置空間において、バッテリ及び充電器の動作を安定させる。
2019年11月出願の特許です。
鞍乗型車両(1)は、充電器(55)によってバッテリ(51)が充電され、バッテリからの電力によって走行可能である。リアフレームカバー(24)の内側には、車幅方向の寸法が車長方向の寸法よりも小さな設置空間(A1)が形成されており、設置空間には、バッテリと充電器の対向面積が最も大きくなる向きで、バッテリと充電器が車幅方向に隣接して設置されている。
配線関連の特許
車両ボディ内の狭い設置空間にバッテリ及び充電器を集約して、配線作業性及び整備性を向上させる。
2019年11月出願の特許です。
鞍乗型車両(1)は、充電器(55)によってバッテリ(51)が充電され、バッテリからの電力によって走行可能である。シート下方のリアフレームカバー(24)の内側には、車両後方から車両前方に向かって車幅方向の寸法が小さくなる設置空間(A1)が形成されている。設置空間には、バッテリの短手方向が車幅方向に向けられ、充電器の短手方向が車幅方向に向けられた状態で、バッテリの車長方向一方側に偏る様にバッテリに充電器が車幅方向に隣接して設置され、バッテリの車長方向の寸法よりも充電器の車長方向の寸法が小さく形成されている。
車両の図はスパイショットのモデルと同じ
これらの特許の車両の図なんですけど…
これです。ぱっと見はバーグマンストリートですね。
スズキの電動バイクはインドでスパイショットが撮られているのですが、特許の図はこのスパイショットのモデルと同じですね。
なのでこの特許は上記のスパイショットのモデル向けの物でしょうね。
以前の特許と大体同じ
2018年8月にスズキが電動スクーター向けの特許を出願しているのですが…
車両の図がコレ。
今回の特許の車両のフレームとかの図。あー大体一致してますね。なので2018年出願の特許は今回の特許と同じ車両向けの特許でしょうね。
2本サスです
デザインのベースになったバーグマンストリートは片側一本サスなんですけど…
特許の車両は2本サスです。へぇー
というかバーグマンストリートとデザインは大体同じな様ですが、フレームは別物の様ですね。
ちなみにリアサスはプリロード調整できます。
チェーンドライブだよ
他の図でもわかってた事ではありますが、チェーンドライブです。
チェーンドライブのスクーターなのでチョイノリっぽさが地味にありますね。
それからモーターは車体側に付いてるよ。
フロントディスク、リアドラムのコンビブレーキだよ
左側のブレーキケーブル72Lは連動ブレーキケーブルである。左側のブレーキレバー35Lが操作されると、ブレーキケーブル72Lを介して連動ブレーキ装置71に操作力が付与される。連動ブレーキ装置71によってブレーキホース74を介して前輪34の油圧式のブレーキキャリパ37が作動されると共に、連動ブレーキ装置71によってブレーキケーブル73を介して後輪44の機械式のブレーキドラムが作動される。
125ccクラスでしょうからABS義務化の対象になるのですが、この電動バイクはコンビブレーキの様です。
それからリアはドラムですね。コスト意識が高いモデルっぽいですね。インド生産でしょうし、比較的安価なモデルになるのでは。
バッテリーは交換式ではない
鞍乗型電動車両1においては、シート21がバッテリケース42に取り付けられている。具体的には、図6に示すように、バッテリケース42の右ケース部43の前上部には、シート21を取り付けるためのシート取付部45が設けられている。
バッテリーケースにシートが取り付けてあります。となるとバッテリーは交換式ではありませんね。
シートが普通のスクーターの様に開くようにはなっています。
こんな感じでバッテリーにバリバリ配線つながってますしね。
充電口は左フロントポケットの位置にあります。
交換式バッテリーのモデルにしちゃうとインフラ整備されていない国で売れないでしょうから、交換式を採用しなかったんでしょうね。恐らくは多くの国で売るグローバルモデルだと思います。途上国がメインかな?
バッテリーとかモーターとか
61はモーターケース、58は車載充電器、41はバッテリー、32は変速機、31はモーターです。
電動モータ31の回転を変速(具体的には減速)して後輪18へ伝達する変速機32
変速機と言ってもミッションの事じゃないよ。
電動モーター31と変速機41です。図が丁寧なタイプなので実際に作ってる系の特許ですね。まぁスパイショット撮られていますしそりゃあそうか。
本来は既に発表されていたんだと思う
特許の図が丁寧に描かれているタイプの時は、その特許が公開された時には特許の対象の車両が既に正式発表されている場合が多いです。発表されてない場合は延期になったか中止になったとかが多いような。(特許は出願から18ヶ月後に公開される)
なので今回の電動スクーターは本来なら今頃には正式発表済みだったんだろうなーって思います。恐らくは疫病関連で発表なりが遅れてしまったんでしょうね。
しかしながら既にインドでスパイショットが撮られていますので、正式発表に関してはそう恐らくならないと思われます。恐らくは2021年中でしょうね。
日本でも発売される可能性が高いとは思っていましたが、スズキも交換式バッテリーで協働してますので電動スクーターを日本で出すなら交換式バッテリーを採用しそうな気がするよね。
うーん、日本国内仕様出るのかな?バッテリーだけ交換式に変更するのも大変そうですし…どうなんじゃろ。