可変エアファンネルって採用モデルあんまり無いような…
ホンダの可変エアファンネルの特許
可動ファンネルを駆動するアクチュエータの電力の消費量を低下させ、さらにアクチュエータの耐久性を向上させる可変エアファンネル構造を提供する。
2021年3月出願の特許です。
エアクリーナ12、固定ファンネル22、可動ファンネル23、可動ファンネル23を移動させるアクチュエータ40を備え、アクチュエータ40の駆動力によりファンネル長さが延長状態と短縮状態とに可変され、可動ファンネル23を一方向に付勢する弾性部材27を備え、可動ファンネル23が延長位置または短縮位置にある状態でアクチュエータ40は駆動力を発揮せず、可動ファンネル23は弾性部材27の付勢力のみで延長位置または前記短縮位置にある状態を維持して、可動ファンネルの位置を維持するためのアクチュエータの電力の消費量を低下させ、アクチュエータの耐久性を向上させる。
アクチュエーター駆動の可動エアファンネルの特許です。
私が知らないだけだと思いますけど、可変ファンネルのバイクって最近ありましたっけ?知ってるのはYZF-R6とYZF-R1ぐらいです。
可変エアファンネルって何?
こういう事です。23がファンネルです。ファンネルの全長が長くなったり短くなったり。
効果的にどうなのって感じすけど…
吸気用のダクトを上下分割式として、通常は連結状態でファンネル長を140mmとして新気を吸入。エンジンの回転数とアクセル開度が一定域を超えると電子制御にてファンネル上部が分離され下側65mmだけとなることで高回転時の吸気効率を稼ぎ、中低速と高速性能の両立を図り全域での滑らかな出力トルク特性を達成している。
こちら旧型YZF-R1の説明ですが、ファンネルの長さを変えてるって事は同じです。
どのバイク向け?
車両の図はCBR1000RR(SC57)
こちらCBR1000RRですよね、昔の。SC57の前期かな。
そういう感じなのでCBR1000RR系のエンジンのモデルに採用される特許かなーって思います。またはCBR1000RR-R系。となると現状はCB1000R系しかいませんね。
でも可変ファンネルってスーパースポーツ向けっぽいですど、CB1000Rってそんなにスーパーなスポーツって感じでもないような。
エンジンの図はCBR1000RR(SC77)っぽい
こちらエンジンの図です。あ、CBR1000RRですね。
CB1000Rと重ねたけど合わないよ。
CBR1000RR(SC77)と合わせた図。あ、あいます。
部分的に違う箇所が結構ありますが、ジェネレーターカバーのネジの位置が一致しています。なのでSC77ベースで描かれた特許の図と見て良さそう。
となるとSC77ベースの新型エンジンって感じでしょうか?
でも既にオールニューエンジンのCBR1000RR-Rが存在するのに、わざわざ生産終了している旧型のSC77のエンジンを改良する事ってありますかね?
そういえばあります。
そういえば新型CB1000 ホーネットが出そうだった
以前からCB1000R派生の新型CB1000 HORNETの噂があります。詳しくはこちら。
んで、それらしい特許が出願されています。詳しくはこちら。
その特許の車両の図ですけど、エンジンが現行CB1000Rと違って見えます。
どちらかというとCBR1000RR(SC77)と似てます。
んで、今回の特許のエンジンの図もSC77系ですし、特許の出願時期も同じです。
となると今回の特許は新型CB1000 HORNET向けの特許の可能性があると思う。結構可能性高いのでは?
大体そんな感じです。
図は詳細タイプではありませんので、とりあえず出願系で、市販モデルに関係無いってパターンの可能性も普通にあります。
ただ、新型CB1000 ホーネットの噂がありますし、それ向けっぽい特許も別に出願されてますので、たぶん市販関係ある系かなーって思う。
でもCBR1000RR-Rは可変バルブ機構や電動ウイングレットが開発されてたり特許が出願されてましたけど、最終的には採用はされませんでした。なのでそういうパターンの可能性もあるよ。
採用されるのでしたら、新型CB1000 HORNETは思った以上にスーパーパワーなストリートファイターになりそう。M1000RやストリートファイターV4みたいな200PS近い馬力が出てるモデルになるのかもしれませんね。