個人的に気になりましたので比較してみました。このクラスは激戦区なので各社ええ感じのモデル出しますね。
価格(税込)
イギリス価格
- CB750 Hornet:6,999ポンド
- MT-07:7,200ポンド
- Z650:7,499ポンド
- SV650:6,999ポンド
- GSX-8S:不明
イギリスだとSV650とホーネットが最安値です。
イタリア価格
- CB750 Hornet:7,999ユーロ
- MT-07:7,399ユーロ
- Z650:7,590ユーロ
- SV650:6,890ユーロ
- GSX-8S:不明
イタリアでもSV650が最安値です。ホーネットは一番高い。ただそんなに大差ない。
日本国内価格
- CB750 Hornet:不明
- MT-07:81万4,000円
- Z650(旧型):85万8,000円
- SV650:80万3,000円
- GSX-8S:不明
日本だとZ650が結構高いです。旧型の価格なので新型だともっと高くなるはず。
残念ながらCB750 Hornetは日本国内販売しないようです。
派生のトランザルプは日本でも売るよ。トランザルプの詳細はこちら。
デザイン
CB750 Hornet
THEストリートファイターって感じのデザインです。シュッとしてるけど派手すぎず、ちょうどいい塩梅というか。スタンダードなタイプですね。
MT-07
ヤマハの独自路線のMT系なデザインです。プロジェクターヘッドライト1灯とポジションの顔。
Z650
Z650も比較的スタンダードなストリートファイターでしょうか。私カワサキのZ系のデザイン好き。
SV650
唯一丸目ネイキッドです。ネオでも無いし、レトロでもない、昭和感もある伝統的なネイキッドですね。普遍的なデザインだと思う。
GSX-8S
ヨーロッパの若者に受けが良さそうな今時感があるストリートファイター。
ヘッドライト、テールランプ、ウィンカー
CB750 Hornet
LEDヘッドライトです。400X等と共通の物。長く使われてますね。
ウィンカーもいつもの共通の物。これ大きさ形共にいい感じですよね。好き。
テールランプもLEDです。なんか共通っぽいけど、見たこと無い系気もする。新規かも。
MT-07
LEDのプロジェクターヘッドライトです。MT系は単眼のプロジェクタータイプが多いよ。
MT系の共通ウィンカー。こちら2022年モデルまでっぽい。
LEDテールランプです。独自のものかな?2023年モデルからウィンカーが地味に変更されてるっぽい。
Z650
Z系ヘッドライトです。Z系のストリートファイターはZ1000以外はこのヘッドライトかな?Z900は牙が生えてたっけ。
2023年モデルからLEDウィンカーになりました。かっちょいい。
テールランプもZ系の奴です。これも広く使われてますね。ウィンカーはバルブになってますが、実際はLEDです。
SV650
今時珍しいハロゲンヘッドライトです。60/55Wです。ウィンカーもバルブ。
テールランプはLEDです。最終型のGSX-R600と同じです。これ好き。
GSX-8S
ヘッドライトはLEDです。GSX-S1000等と共通。ポジションは専用。
テールランプはスズキ初のナンバー灯一体型だとか。こちらウィンカーがLEDになってますが、実際はオプションです。
ヘッドライトはSV650だけハロゲンです。ウィンカーはSV650とGSX-8Sのみがバルブ。
車体サイズ
全長×全幅×全高
- CB750 Hornet:2,090×780×1,085
- MT-07:2,085×780×1,105
- Z650:2,055×765×1,065
- SV650:2,140×760×1,090
- GSX-8S:2,115×775×1,105
Z650は基本的にヨーロッパの新型の値です。
皆さんえらくコンパクトです。SV650はちょっと長い。V2だからかな。
フロントタイヤで位置合わせした比較画像。やっぱりSVちょっとでかい。GSX-8Sもでかい。
ホイールベース
- CB750 Hornet:1,420mm
- MT-07:1,400mm
- Z650:1,410mm
- SV650:1,445mm【日本:1,450mm】
- GSX-8S:1,465mm
GSX-8Sが最長です。へー意外。スズキっていつも向いてる方向が違う気がする。
シート高
- CB750 Hornet:795mm
- MT-07:805mm
- Z650:790mm
- SV650:785mm
- GSX-8S:810mm
シートの形によるので実際の脚付きはどれが一番良いかは謎です。
シートが薄いとお尻が痛くなるので、この辺はどっちをとるかって感じですよね。
車両重量
- CB750 Hornet:190kg
- MT-07:184kg
- Z650:188kg【日本現行:189kg】
- SV650:200kg【日本:199kg】
- GSX-8S:202kg
MT-07がとても軽い。ホーネットはパワーめちゃくちゃあるのですが、それで190kgなのでパワーウェイトレシオ良さそう。実際いい。
GSX-8SがSV650より重いのは意外ですね。バランサーの分なんでしょうか?
エンジン
CB750 Hornet
- エンジン:SOHC水冷2気筒4バルブ(ユニカム)
- 270°クランク
- 排気量:755cc
- ボア×ストローク:87mm×63.5mm
- 圧縮比:11.0
- アシスト&スリッパークラッチ
生まれたてのオールニューエンジンです。ユニカムです。SOHCとDOHCの間って感じでしょうか。詳しくは調べてね。
MT-07
- エンジン:DOHC水冷2気筒4バルブ
- 270°クランク
- 排気量:688cc
- ボア×ストローク:80.0mm×68.5mm
- 圧縮比:11.5
2014年生まれの比較的若いエンジンです。兄弟機のYZF-R7はアシスト&スリッパークラッチですが、MT-07は違う。
Z650
- エンジン:DOHC水冷2気筒4バルブ
- 180°クランク
- 排気量:649cc
- ボア×ストローク:83.0mm×60.0mm
- 圧縮比:10.8
- アシスト&スリッパークラッチ
エンジンはER-6n系がベースのままですよね?であれば2006年生まれです。
180°クランクです。最近の流行りは270°ですよね。大体のメーカーがそう。
SV650
- エンジン:DOHC水冷V型2気筒4バルブ
- バンク角:90°(270°クランク相当)
- 排気量:645cc
- ボア×ストローク:81.0mm×62.6mm
- 圧縮比:11.2
同系のSV400は1998年生まれです。SV650は1999年生まれ。なので一番お年寄りです。
この中だと唯一のVツインです。それと最小排気量。
GSX-8S
- エンジン:DOHC水冷2気筒4バルブ
- 270°クランク
- 排気量:776cc
- ボア×ストローク:84mm×70.0mm
- 圧縮比:12.8
- アシスト&スリッパークラッチ
この中で一番若くて一番排気量がでかい。比較的ロングストロークです。スズキってそういうの多いよね。
エンジンスペック
馬力
- CB750 Hornet:67.5kW(91.8PS)/9,500rpm
- MT-07:54kW(73.4PS)/8,750rpm
- Z650:50.2kW(68.3PS)/8,000rpm
- SV650:54kW(73.4PS)/8,500rpm【日本:53kW】
- GSX-8S:61kW(82.9PS)/8,500rpm
排気量が一番大きいのはGSX-8Sですが、馬力はホーネットが一番高いです。どちらも最新のオールニューエンジン。
トルク
- CB750 Hornet:75Nm/7,250rpm
- MT-07:67Nm/6,500rpm
- Z650:64Nm/6,700rpm
- SV650:64Nm/6,800rpm【日本:63Nm】
- GSX-8S:78Nm/6,800rpm
トルクはGSX-8Sが一番でかい。排気量のパワー。
パワーウェイトレシオ(車両重量/馬力)
- CB750 Hornet:2.07
- MT-07:2.51
- Z650:2.75
- SV650:2.72
- GSX-8S:2.44
値が小さい方が優れてるよ。
やっぱりホーネットは圧倒的です。軽くてパワーがあるので。
ちなみに4気筒のCB650Rは2.11なので、ホーネットはCB650Rよりパワーウェイトレシオが優れているよ。
燃費
燃料タンク容量
- CB750 Hornet:15.2L
- MT-07:14L
- Z650:15L
- SV650:14.5L
- GSX-8S:14.0L
燃費
- CB750 Hornet:23km/L
- MT-07:23.8km/L【日本:24.6km/L】
- Z650(新型):23.3km/L
- SV650:24.4km/L
- GSX-8S:23.8km/L
ヨーロッパモデルの値です。
あ、MT-07とGSX-8Sって燃費とタンク容量が全く同じなんですね。
航続距離
- CB750 Hornet:349.6km
- MT-07:333.2km
- Z650:349.5km
- SV650:353.8km
- GSX-8S:333.2km
一番排気量の小さいSV650が一番航続距離が長くなりました。皆さん基本的に350km前後なので不自由することはないですね。
フレーム
CB750 Hornet
鋼管ダイヤモンドフレーム。16.6kgだそうです。
MT-07
鋼管ダイヤモンドフレーム。
Z650
鋼管ダイヤモンドフレーム。トレリスです。15kg。
SV650
鋼管ダイヤモンドフレーム。トラスです。
GSX-8S
鋼管ダイヤモンドフレームです。
今のバイクってほとんどが鋼管フレームでパラツインですよね。それがコストや性能的に最適解なんだと思う。
シート
CB750 Hornet
セパレートタイプ。それなりの厚さ。
MT-07
セパレートタイプ。それなりですかね。ちょっとうすそう。
Z650
セパレートタイプ。それなりの厚さ。
SV650
ダブルシートです。薄い。
GSX-8S
セパレートタイプです。それなりに厚そう。
材質や形状によるのでなんとも言えませんが、SV650が一番お尻に優しくなさそう。お尻への厳しさには定評があります。MT-07も厳しさに定評がありますね。Z650は比較的優しいみたい。ホーネットは現状不明。
ブレーキローター、キャリパー
CB750 Hornet
- フロント:296mm/4POT、ラジアルマウント
- リア:240mm/1POT
NISSINのラジアルマウント対向4POTです。見たことないキャリパーですね。新型かな?
MT-07
- フロント:298mm/4POT、アキシャルマウント
- リア:245mm/1POT
ADVICS社製の対向4POTキャリパーです。住友とかMOSキャリパーで覚えてる方が多いかな?
Z650
- フロント:300mm/2POT、アキシャルマウント
- リア:220mm/1POT
NISSINの片押し2POTキャリパーです。
SV650
- フロント:290mm/4POT、アキシャルマウント
- リア:240mm/1POT
TOKICOの対向4POTキャリパーです。
GSX-8S
- フロント:310mm/4POT、ラジアルマウント
- リア:240mm/1POT
NISSINの対向4POTです。ホーネットとは別のキャリパー。こっちはフローティングディスクです。
皆さんキャリパーがバラバラですね。結構珍しい気もする。
ブレーキレバー、クラッチレバー
- CB750 Hornet:5段階/調整不可
- MT-07:5段階/調整不可
- Z650:5段階/5段階
- SV650:5段階/調整不可
- GSX-8S:5段階/調整不可
Z650だけクラッチレバーの位置調整が出来ます。個人的にはブレーキよりクラッチレバーの調整できる方が助かる。
最初から両方調整可能なものにしてくれると助かるのですが、結構コストが掛かるんでしょうね。
マスターは皆さん一体アキシャルみたい。
サスペンション
CB750 Hornet
- SHOWA SFF-BP:41mm倒立
- トラベル:130mm
- リンク式モノショック:5段プリロード
- トラベル:150mm
フロントは調整機構がありません。
MT-07
- 41mm正立
- トラベル:130mm
- リンク式モノショック:7段プリロード/伸側
- トラベル:130mm
MT-07はリアはプリロードだけではなく、伸側減衰力調整も可能です。
Z650
- 41mm正立
- トラベル:125mm
- リンク式モノショック:プリロード
- トラベル:130mm
プリロードはたぶん7段階だと思う。
SV650
- 41mm正立
- トラベル:125mm
- リンク式モノショック:7段プリロード
- トラベル:63mm
リアトラベルが短いですけど、そういうもんなんすかね。
GSX-8S
- KYB倒立
- トラベル:130mm
- リンク式モノショック:プリロード
- トラベル:不明
フロントフォークの太さは謎ですが、たぶん41mmだと思います。
皆さんフロントの調整は出来ない。
キャスター、トレール
- CB750 Hornet:25° / 99mm
- MT-07:24°50' / 90mm
- Z650:24° / 100mm
- SV650:25° / 106mm
- GSX-8S:25° / 104mm
あると良いってコメントありましたので、追加しました。
皆さんネイキッドなので似た感じです。SV650は長いのでトレールも長いね。
タイヤ
フロントタイヤ
- CB750 Hornet:120/70ZR17
- MT-07:120/70ZR17
- Z650:120/70ZR17
- SV650:120/70ZR17
- GSX-8S:120/70ZR17
みんな同じ。
リアタイヤ
- CB750 Hornet:160/60ZR17
- MT-07:180/55ZR17
- Z650:160/60ZR17
- SV650:160/60ZR17
- GSX-8S:180/55ZR17
MT-07と
GSX-8Sは180サイズです。180サイズは迫力あるよね。
160サイズは個人的に落ち着く太さですし、タイヤが180サイズより安いので好きです。
メーター、電子制御
CB750 Hornet
5インチフルカラー液晶メーターです。X-ADVやCB1000R等にも採用されてるメーター。スマートフォン連携、ナビあり。
- スロットルバイワイヤ
- ライディングモード:3モード
- トラクションコントロール:3モード
- ウィリーコントロール:トラコンに統合されてる
- エンジンパワー:3モード
- エンジンブレーキ:3モード
- クイックシフター:オプション。上下。感度は3段階調整可能
電子制御はしっかりとあるタイプです。この価格帯でコレは恐ろしい。
MT-07
5インチフルカラー液晶メーター。2023年モデルの新型からだよ。
電子制御はABSと、オプションのクイックシフターです。アップのみだよ。
Z650
フルカラー液晶メーターです。カワサキの大型クラスによく採用されてる。スマートフォン連携。
電子制御は2023年モデルの新型からトラクションコントロールが採用されました。2モードです。オフも出来るよ。
SV650
モノクロ液晶メーターです。旧型のGSX-S1000系も同じメーター。地味で普通ですが情報は見やすいよ。
電子制御はABSのみですが、ワンプッシュ始動のスズキイージースタートや、ローRPMアシスト等の便利系の電子制御はある。
GSX-8S
5インチフルカラー液晶メーターです。ナビはない。
- スロットルバイワイヤ
- ライディングモード:3モード
- トラクションコントロール:3モード
- 上下クイックシフター:標準装備
- スズキイージースタート
- ローRPMアシスト
電子制御はそれなりにある方です。基本を抑えてるタイプ。
独自装備
CB750 Hornet
- アシスト&スリッパークラッチ
- 豊富な電子制御
- 上下クイックシフター
- 音声制御可能なナビゲーション
- エマージェンシーストップシグナル
- オートウィンカーキャンセル
- USB Type-c電源
MT-07
- 軽量、コンパクト
- リア180サイズ
- リア減衰力調整
- クイックシフター対応
Z650
- アシスト&スリッパークラッチ
- 180°クランク
- トラクションコントロール
SV650
- Vツインエンジン
- スズキイージースタート
- ローRPMアシスト
GSX-8S
- アシスト&スリッパークラッチ
- スズキクロスバランサー:クランクシャフトに対して2つのバランサーを90°で配置した2軸プライマリーバランサー。
- 電子制御
- クイックシフター標準装備
- スズキイージースタート
- ローRPMアシスト
こちらスズキクロスバランサーです。バランサーって重くなるし、馬力も下がるらしいので、そうまでして付けたのには意味があるんでしょうね。乗ってみないとわからない。
ポジションの比較
CB750 Hornet
比較的ステップが後ろめについてます。
MT-07
ハンドルが高く、ライダーに近いです。
Z650
ハンドルが低めです。
SV650
普通。ハンドルは低くもなく、高くもなく。
GSX-8S
ステップが低めです。車体が大きいからかな?
比較画像
皆さん普通にネイキッドなので似た感じのポジションですが、ホーネットはステップが後ろめ、MT-07はハンドル高め、Z650はハンドル低め、SV650はニュートラル、GSX-8Sはステップが低めって感じで地味に個性がある。
地味に違いがありますけど、大体はどなたでも普通に乗れると思うよ。
大体そんな感じです。
スペックや装備とかを比較した人間が言うのもアレですが、実際に乗ってみないとわからないことが多いです。
なので気になってる方は試乗してから決めたほうが良いと思います。カタログスペックでわかる事より、乗ってみた方が色々わかると思う。数馬力とか数kgの違いなんて乗ったらわかりませんし。
最近に私も新しいバイクを買いましたがカタログスペック的には普通です。ちなみに私はスペック厨です。
乗ってみたらなんだかしっくりきますし、乗りやすくて、自分の性格に合ってるようですので、良いバイク買ったなーって思ってます。
ちなみにホーネットは日本で売りませんが、派生車種としてCL750の噂があります。詳しくはこちら。たぶん2024年モデルだと思います。
こちらは丸目のスクランブラーのようですが、スペック的にはホーネットと似た感じになると思います。多少重くなると思うけど。