GSX-R1000Rは2024年頃にモデルチェンジするでしょうけど、逆回転クランクになるんでしょうか。
スズキのエンジンの特許
クランク軸を逆回転させるエンジンにおいて、エンジンサイズの大型化を抑える。
2021年1月出願の特許です。
エンジン(10)には、クランク軸(31)の後方にカウンタ軸(61)が配置され、クランク軸の下方にプライマリ軸(51)が配置されている。クランク軸のプライマリドライブギア(37)がプライマリ軸のプライマリアイドルギア(52)を介してカウンタ軸のプライマリドリブンギア(62)に連結し、クランク軸が後輪(75)の回転方向とは逆回転して、プライマリ軸がクランク軸の逆回転を正回転に戻してカウンタ軸に伝達している。エンジン側面視にてプライマリアイドルギアがコネクティングロッド(34d)の移動軌跡に重なり、エンジン幅方向にてプライマリアイドルギアがコネクティングロッドの移動軌跡から外れている。
逆回転クランクにしつつ、エンジンデカくならないようにするための特許です。
中身の図。
エンジンの図はGSX-R1000Rベース
図3に示すように、エンジン10は左右方向に4本の気筒を並べた並列4気筒エンジンである。
エンジンの図はこちらです。あ、特徴的なクラッチカバー。みんな知ってるよね。
こちらGSX-R1000Rです。基本的に一致してますね。
なので今回の特許のエンジンの図はGSX-R1000Rベースで描かれているのは間違いなく、恐らくはGSX-R1000R向けの特許だと思われます。
逆回転クランクのバイク
スズキレーシングレポート -- MotoGP Team SUZUKI ECSTAR チーム体制
スズキのMotoGP車両のGSX-RRは逆回転クランクです。RC213Vとかの他のMotoGP車両もそうだよ。
F3 RR – MY2022 | MV アグスタジャパン(MV AGUSTA JAPAN )
アグスタの798cc3気筒エンジン系
BMWのF750/850/900系
S1000RR系
パニガーレV4系
大体この辺でしょうか?意外といっぱいいるよ。市販車でも主にスーパースポーツに採用されてますね。
まぁMotoGP車両が大体採用してますので、基本的にレース向けの装備ですね。
軽量かつコンパクトなエンジンは逆回転クランクシャフトを採用。加速中のウィリーを低減。また、ジャイロを打ち消すことで軽快なハンドリングを得ることが狙いである。
主にこんな効果です。他にもあるのでその辺は自分で勉強してね。
GSX-R1000Rは恐らくは2024年モデルでモデルチェンジする
現行GSX-R1000Rは平成28年規制(EURO4相当)でして、日本でも生産終了予定です。
ずいぶん昔に海外メディアさんがGSX-R1000RはEURO5適合しないとおっしゃってましたが、実際にその通りになると思われます。現状平成32年規制(EURO5)適合する様子がありませんし。
GSX-R1000R系は比較的最近出たオールニューモデルですので、そうそう簡単にモデル自体が終了するとは思えません。
ちなみに新型GSX-R1000R向けっぽい排気系の特許は過去に出願されています。
他の排気系やリアフレームの特許も過去に出願されています。もっと前には現行とは全く別タイプの可変バルブ機構の特許とかも出願されてたよ。
そういう感じで、恐らくですけど2024年のEURO5+あたりで新型GSX-R1000Rが出ると思うよ。
特許の逆回転クランクが実際に使われるかは謎です。特許出願しても採用されないことはよくあることですし。モロにそのまま使うこともよくあるけど。
とりあえずはGSX-R1000Rは一時的にいなくなりますが、1年ぐらいで新型で復活すると思います。
恐らくは現行からデザインが変更されると思いますので、今の形が良いって方は生産終了する前に買っておいてね。10月で生産終了予定らしいので、現時点で間に合うか謎ですが。