新基準原付に関して詳細がその辺まとめました。乗った感じとか不正改造防止とか。
新基準原付のスペックなど
理論的には原付一種に近い
理論的には加速性能は新基準原付と原付はほぼ同等だそうです。
スペック
新基準原付と原付と原付二種のスペックが載ってるよ。
こちら今回のテストの使用された物のスペックであって、実際に市販するモデルってわけではないよ。
新基準原付はスロットルの開度制限5により最高出力を4kW 程度に制御されているほか、現行原付と同様に設計最高速度は 60km/h になるようリミッター6が設定されている。
新基準原付は馬力は4kWに抑制されていますが、普通の原付より高出力ですね。速度リミッターは原付と変わらず60km/hです。
それにトルクに関してはモデルによって約2倍ぐらいあります。排気量の分有利ですね。トルクの制限はないみたいね。
ただまぁ重いですね。タクトが79kgですが、Vision(Dio110)が96kgですので17kgも重いよ。その辺はしゃーない。
新基準原付の走行評価
各項目の評価
評価者
府中運転免許試験場運転免許技能試験官6名
鮫洲運転免許試験場運転免許技能試験官6名
アンケートでは、新基準原付とそれぞれの対象車種を比較した場合に、同程度であれば評点3とし、難易度を5段階により評価(5難しい、4やや難しい、3同程度、2やや易しい、1易しい(加速性能については、1良い、2やや良い、3同程度、4やや悪い、5悪い))した。
走行評価に関してはプロの方によるものの様です。
こんな感じで12人のプロによる5段階評価の平均値がスコアです。これが13項目あるよ。
走行評価の総合評価
こちら上下の原付と新基準原付で比較して、新基準原付がどんな感じかって比較してあるよ。
数字が3より小さいと新基準原付が優れてるってことになる。基本的には新基準原付のほうが良い感じって事すね。
各項目の値
こちら総合評価の詳細です。13項目で比較してあります。
- 坂道コースの通行
- 引き起こし
- 押し歩き
においては新基準原付はいまいちって感じのスコアですね。
まぁ原付二種がベースなのででかくて重いからそれはそうって感じすね。
なんか見た感じ新基準原付に最も適してそうなVision110のスコアは基本的に悪いですね。タクトのほうが点数が高い課題が多い。
結局大丈夫そ?
プロ的にはどんな感じ?
運転経験のない原付免許取得者が、新基準原付を安全に運転することができるかに関して、技能試験官としての意見や懸念されることを聞いたところ、新基準原付を初心者が乗ることに危険性は感じられない、新基準原付を初心者が安全に運転することは可能だと思うといった肯定的な意見がある一方で、初心者が乗る際には練習が重要である、パワー不足のため、急な坂であれば坂道発進は難しい可能性があるといった意見もあった。
プロ的には大丈夫そうって感じです。まぁスペック的にもそんなに大きな差はありませんしね。
一般の方的にはどんな感じ?
評価者
付帯免許保有者を、性別、年齢、身長がばらけるように募集した。合計 21 名であり、うち 16 名は二輪車を運転したことがない者であった。
募集による一般ライダー21名
資格:原付免許、付帯原付免許保有者
※普通二輪(小型限定含む)及び大型二輪免許保有者を除く
原付乗ったことある人5人と、原付乗ったことない人16人によると…
こんな感じです。プロの方より評価のスコアが良いですね。試験内容(評価項目)はプロと素人では違う内容ですが。
みなさんの感想。感想がかわいくてなんか和む。
スタッフの方々がとても良い感じだったのが伝わってくるね。優しいとか完璧とか言われてる。
上記の通りに素人的にも新基準原付は良い感じって評価ですね。
新基準原付の車両に関して
不正改造防止措置に関して
日本自動車工業会からは、最高出力の制御方法は、①物理的な制御(スロットル開度の規制等)、②電子的な制御(燃料噴射コントロール等のコンピューター(ECU/Engine Control Unit)による制御)、③両方の組み合わせが考えられるが、量産段階において、加工精度の問題などから物理的制御のみの場合は規制値に対して必要な余裕が大きくなることから、③の両手法を組み合わせた形での制御になるのではないか、との見解が示された。
次に、各制御方法に応じた容易に不正改造ができない措置については、①の物理的制御への対応では、工場等で使用されているもの以外の工具(一般的に入手できるような工具)を用いては、出力制御のために変更した部位にコンタクト出来ない特殊な構造とすること、②の電子的制御では、カードの差し替えや、断線、短絡等による ECU の出力制御が解除できないようにすること、などが例示された
さらに、不正改造を防止する方法として、仮に出力の制御機構を改造した場合には外見上もその形跡が残るような措置を執ることも、防止措置の一例として示された。
不正改造への対策に関しては上記の通りにハード&ソフトで行う予定の様です。
ハードでは特殊工具(恐らくは専用の物)を使ったり、改造した場合は形跡が残る様にするんだとか。爪が折れたりとか、封印シールの様な感じでしょうか?
ソフトに関しては昔みたいな簡単なリミッターカットでは対応出来ないようにするみたい。カードの差し替えはNSR250RのHRCカードのようなものを指しているのかな?
恐らくはECUまるごと変更したり、ECU書き換えすればソフト面のリミッターは解除できそうですが、流石にそこまでやる人はいないと思うし、その辺は対策しようが無いような。
恐らくは普通のバイクよりソフト面の改造がしにくいように対策はしてあるでしょうね。ホンダとかこの辺厳しいので徹底しそうね。
新基準原付と原付二種の区別
今般の見直しを行った場合、車体の外見上、一見して区別がつかないものの、運転免許区分その他の関連制度の適用が異なる二輪車が混在することとなる。そこで、原付免許を有している者が新基準原付を運転することができるよう制度改正を行う以上、取締りの実効性を確保するため、一見して新基準原付と小型二輪車(普通自動二輪車のうち原動機の総排気量125cc 以下又は定格出力1kW 以下の小型自動二輪車)が区別できるよう、外見上、何らかの手段で両車両を識別できることが必要である。
やっぱりナンバープレートだけでは判別しにくいでしょうから、その他の外見上の区別は必要ですよね。
新たな色のナンバープレートとかでしょうか?または特定原付の様な灯火類等でしょうか?灯火類はコストかかるので難しそうな気もする。
その辺はまだ決まってはいないみたい。
その他の規制や関連する制限(設計最高速度等)についても、新基準原付は現行原付と同様に措置されるべきである。
ちなみに当たり前な話ですけど、新基準原付も30km/h制限ですし、スピードリミッターは60km/hですし、二段階右折が必要なままです。
原付ですからね。そりゃあそう。
新基準原付の価格に関して
ホンダの原付とかの価格
- タクト:17万9,300円
- ジョルノ:20万9,000円
- Dio110:21万7,800円
- Dunk:22万9,900円
- ベンリィ:24万2,000円
- スーパーカブ:24万7,500円
上記の通りに現行の原付一種って結構いい値段します。モデルによってはDio110の方が安いよ。
なので新基準原付に関しても価格は20万円前後になると思います。ベースモデルによるでしょうけど。
皆さん原付一種の代わりとして新基準原付を買うわけですから、現行の原付と同等か多少高いぐらいの価格に抑えてくると思うよ。
ヤマハの原付とかの価格
ヤマハは新基準原付を海外生産の125ccモデルベースで出すようです。詳しくはこちら。
ヤマハにはジョグ125なる軽量で前後10インチの安価な125ccスクーターが存在します。新基準原付のベース車両としてはちょうど良さそう。
ヤマハに関してはこういう安価でシンプルなモデルをベースにすると思われますので、価格もこれ前後になると思うよ。
大体そんな感じです。
まだ仕様は決まっていませんが、大体はどういうものかわかってきましたね。
見た感じは結構しっかりと区別や不正対策やるみたいですので、現行のモデルベースで新機種として用意されそうな感じですね。ハード的に色々変わってそう。
ちなみにヨーロッパだとA2免許対応モデルの一部は35kWリミッター制御されてまして、リミッター解除でフルパワーに出来るモデルとかもあります。
新基準原付に関してもそういうの出来るのかな?って思ってたのですが、見た感じ無理そう。
各社新基準原付モデルを新規に出すって感じでしょうね。ホンダあたりがMTのモデル出してくれるのを期待したいですね。MTの原付があるとそれ以上の排気量のバイクにとっつきやすくなりますので。