図が詳細なタイプなので、市販モデルもほぼこのままの排気系が採用されると思います。ワンチャン2023年モデルもありえそう?
スズキの排気系の特許
排気ガスの熱によって触媒の早期活性化を図る。
2020年8月出願の特許です。
排気装置(30)は、排気管の下流側に排気ガスの膨張室(43)を形成するチャンバ(40)と、膨張室を第1の膨張室(44)及び第2の膨張室(45)に仕切る隔壁(54)と、排気管の下流端から第2の膨張室に入り込む導入管(32)と、第2の膨張室において導入管の途中に介在された触媒(39)と、を備えている。隔壁には、導入管の出口を第1の膨張室に連ねる第1の開口(56)と、第1の膨張室を第2の膨張室に連ねる第2の開口(57)と、が形成されている。第1の膨張室側から見て第2の開口が触媒に重なっている。
排気系のお弁当箱の特許ですね。触媒とか入ってる部分ね。
触媒の早期活性化とかその辺
こちらはお弁当箱を上から見た図です。
こちらはガスの排気ガスの流れを表した図。
横から見たときの断面図
- 32:導入管
- 38:第1触媒
- 39:第2触媒
- 40:チャンバ
- 44:第1膨張室
- 45:第2膨張室
- 56:第1の開口
- 57:第2の開口
- 58:第3の開口
本発明の一態様の排気装置によれば、排気管からチャンバ内の導入管に排気ガスが流れて、排気ガスが触媒を通過して第1の開口から第1の膨張室に流れ込む。第1の膨張室の排気ガスが第1の開口から第2の開口に向かって流れ、第2の開口から第2の膨張室の触媒の外面に排気ガスが重点的に吹き当てられる。高温の排気ガスの熱によって触媒が短時間で暖機されて、触媒の早期活性化によって排気ガスの浄化性能を向上することができる。
排気ガスの流れですけど、35から入ってまず第1と第2の触媒を通り、56から第1膨張室44に流れる
んで一部が第2開口57から第2膨張室45に流れる。その時に第2触媒39の外側に排気を当てて温めてる。温めたあとは60からマフラーに向かって出ていきます。
第1膨張室44に流れた排気ですけど、第3の開口58からも第2膨張室45にも流れて、そのまま60からマフラーに向かってる。こっちは抜けを良くするための開口なのかな?
触媒は温まって無いと排ガスの浄化性能が低いらしいです。主に始動時ですね。なので温める工夫が必要みたい。
排ガス規制が厳しくなって来てますので、各社触媒を温める系の特許を出願しているような。触媒にヒーターをつけるって案も聞いたことがあった気がする。
んでこの特許の車両ですけど…
リカージョンベースのミドルツイン向け
なんか見覚えある2気筒
こちら排気系の図。2気筒で、比較的低めのマフラーですね。スポーツモデルでしょうか。
こちらエンジン右側の図。あ、見たことある。
こちらはエンジン左側の図。あーこっちも見たことがある。
リカージョンベースのミドルツインだぞ
こちら2019年2月出願の特許です。リカージョンベースのミドルツインだよ。右側です。大体一致しますね。
こちらは2020年3月出願の特許。こっちも大体一致ですね。
そういう感じで、今回の特許はリカージョンベースの新型ミドルパラツインエンジンのモデル向けの特許です。
たぶんこのまま市販タイプの特許
以前の特許も図が詳細なタイプでしたけど…
今回の特許はより細かいですね。フレームもエンジンも。恐らくですけど、市販モデルはほぼこの図の通りになると思うよ。
図の感じからして、大体物は出来てる雰囲気がありますね。
大体そんな感じです。
恐らくは2024年の新たな排ガス規制向けでしょうから、2023年のEICMAで発表かなーって思います。SV650と入れ替わりでしょうね。
図の雰囲気的に2022年のEICMAでの発表もワンチャンあると思いますが、どちらかといえば2023年発表のほうが可能性は高いと思います。
現状メディアさんとかが特に情報等発信してませんし。特許ぐらいしか根拠がない。
現状それっぽい話は東京モーターショー2019で聞いた話ぐらいだと思います。他は私は特に聞いたことが無いです。
あと何度も言ってるけどノンターボのミドルパラツインってお話です。特許を見た感じはネイキッドともう1種類派生車種が出そう。