CB1000Fが正式発表されましたので、Z900RSとスペックや装備の比較をしました。
なんでZ900?と思う方もいるかもしれませんが、2026年モデルの新型Z900RSが現行Z900と同系エンジンになるので。電子制御とかスペックの参考にどうぞ。
デザイン・価格
CB1000F
CB750F/CB900Fオマージュデザインですね。それでいて結構ネオよりな雰囲気です。現代風丸目ネイキッドですよね。
今時のモデルらしく、シンプルで洗練された印象でした。派手さはありませんが、綺麗にまとまってて、現物はかなり良かったです。
Z900RS
Z900RSはZ1/Z2とかゼファー系のオマージュって感じでしょうか。結構レトロに寄せてると個人的には感じました。
質感が高く、細部のこだわりを感じますし、ゴージャスな雰囲気です。昔のバイクっぽさがありますね。
ゼファー750とZ2とZ900RSが並んで展示されていたので観察したのですが、Z900RSはよく出来てるなーって思いました。
オマージュ系だけど、これはZ900RSという本物って感じでしょうか。うまく言えないのですが、これはこれで本物だから納得して買えるって方が多いのかなと思いました。
Z900
最近のカワサキのストリートファイターです。Z500と同じヘッドライトかな?
2026年モデルのZ900RSはZ900と同じエンジングループになってましたので、装備等の参考のためにZ900も比較に入れました。
CB1000Fと装備も似た感じですしね。スロットルバイワイヤで6軸IMU採用車です。
日本での価格
- CB1000F:139万7,000円
- Z900RS:148万5,000円
- Z900:148万5,000円
カワサキのモデルはカワサキケア込の価格です。3年間の点検費用とオイル交換込です。メンテナンスパック的な。
なので単純に価格の比較は出来ませんが、CB1000Fは異様に安いです。戦略的価格だと思われます。
イギリスでの価格
- CB1000F:1万599ポンド
- Z900RS:1万1,799ポンド
- Z900:9,199ポンド
上記の通りにイギリスだとZ900が異様に安いです。こちらも戦略的価格でしょうね。ヨーロッパだとリッター近くのストリートファイターは激戦区っぽいです。
そんな感じで結構国によって価格って大きく変わってきます。面白いね。
灯火器類・メーター
CB1000F
新規のLEDヘッドライトです。イカリング付です。今のところ専用装備ですね。
ウィンカーはいつもの共通の奴です。
テールランプも恐らくは新規の専用の物です。
5インチフルカラー液晶メーターです。ホンダの多くの車種で使われている物です。
スマートフォン連携に対応していて、簡易ナビもあります。
Z900RS
でかい(170Φ)LEDヘッドライトです。W800もこのヘッドライトですね。レトロな雰囲気もあっていいですよね。
ウィンカーはカワサキの共通の奴。
テールランプは専用でしたっけ。電球に見えますけどLEDだったと思います。
こちらもレトロ感が強いですね。
2連砲弾メーターです。アナログスピード、アナログタコ、デジタルインフォメーションです。
私は昔ながらの丸目ネイキッドのバイクが好きなタイプの人間ですので、やっぱりこのメーターは好きですね。
Z900
Z500等と同じストリートファイター系のLEDヘッドライトです。口も光ります。
ウィンカーは共通で、テールランプは新規です。専用のものかな?
新型の5インチフルカラー液晶メーターです。表示がかっこいいね。
スマートフォン連携対応で、簡易ナビ対応です。
車体サイズ
全長×全幅×全高
- CB1000F:2,135mm×835mm×1,125mm
- Z900RS:2,100mm×865mm×1,150mm
- Z900:2,065mm×830mm×1,075mm
あ、CB1000Fって結構でかいですね。そういえば結構テールが長いですね。
ホイールベース
- CB1000F:1,455mm
- Z900RS:1,470mm
- Z900:1,450mm
CB1000Fは全長は長いけどホイールベースはそうでもないですね。やっぱりテールが長いんすね。
シート高
- CB1000F:795mm
- Z900RS:800mm
- Z900:810mm
シート形状で結構足つきって変わってきますので、実際に跨って確認したほうが良いと思います。とはいえみなさん優しい数字ですね。
CB1000Fはこんな感じ。
Z900RSはこんな感じ。
Z900はこんな感じ。
車両重量
- CB1000F:214kg
- Z900RS:215kg
- Z900:214kg
リッター前後の4気筒モデルなのでこんなもんでしょうね。
とはいえ皆さんストリートファイターベースなので軽い方だと思います。例えば同じCBのCB1300SFは266kgです。
エンジン
CB1000F
- エンジン:DOHC水冷4気筒4バルブ
- 排気量:999cc
- ボア×ストローク:76.0mm×55.1mm
- 圧縮比:11.7
- ガソリン:ハイオク
- アシスト&スリッパークラッチ
CBR1000RR(SC77)系のエンジンです。SC77は2017年モデルです。最後のCBR1000RRですね。
SC77はSC59(2008)がベースの様ですので、元々は2008年生まれのエンジンって感じでしょうか。
CB1000 HORNETと同系エンジンですが、カムシャフト、吸排気系、ギア比が変更されています。
Z900RS
- エンジン:DOHC水冷4気筒4バルブ
- 排気量:948cc
- ボア×ストローク:73.4mm×56.0mm
- 圧縮比:10.8
- ガソリン:ハイオク
- アシスト&スリッパークラッチ
Z1000系がベースのエンジンです。
Z1000系は2010年モデルから新規の専用設計エンジンになりまして、そこから派生したエンジンですね。
Z900とはエンジン外観やセッティング等も異なります。
Z900
- エンジン:DOHC水冷4気筒4バルブ
- 排気量:948cc
- ボア×ストローク:73.4×56.0mm
- 圧縮比:11.8
- ガソリン:ハイオク
- アシスト&スリッパークラッチ
Z900RSと同じく、Z1000系のエンジンです。
現行モデルからスロットルバイワイヤになりました。それまではZ900RSと同じく機械式スロットルでした。
エンジンスペック
馬力
- CB1000F:91kW(124PS)/9,000rpm
- Z900RS:82kW(111PS)/8,500rpm
- Z900:91kW(124PS)/9,500rpm
CB1000FとZ900RSは13PS差がありますが、こういうバイク乗る人ってそこまで馬力の高さは気にしてなさそう。
トルク
- CB1000F:103Nm/8,000rpm
- Z900RS:98Nm/6,500rpm
- Z900:97.4Nm/7,700rpm
Z900RSは最大トルクの発生回転数が低めですね。へー
パワーウェイトレシオ(重量/馬力)
- CB1000F:1.73
- Z900RS:1.94
- Z900:1.73
値が小さい方が優れているよ。
CB1000FとZ900は同じ重量で同じ馬力なので、パワーウェイトレシオも同じです。
燃料タンク容量
- CB1000F:16L
- Z900RS:17L
- Z900:17L
日本は小数点以下は切り捨て表記なんですが、ヨーロッパも同じ数字なので、大体この通りの容量だと思われます。
燃費
- CB1000F:17.9km/L
- Z900RS:18.8km/L
- Z900:20.5km/L
Z900は妙に燃費が良いですね。逆にCB1000Fは燃費があんまりよろしくないです。ホンダでは珍しいですね。
航続距離(燃費×タンク容量)
- CB1000F:286.4km
- Z900RS:319.6km
- Z900:348.5km
CB1000FとZ900RSは33.2km差、CB1000FとZ900は62.1kmの差があります。結構な差ですね。
とはいえCB1000Fも300km近くありますので、そこまでは困らないと思います。
長くなりましたので、次のページに続きます。2分割してます。