図がGSX-R250ですけど、市販モデル関係ない系の特許だと思われます。やっぱりスズキって変わってるね。
スズキのエンジンレイアウトとかスイングアーム系の特許
”ホイールベースを短くしつつ、スイングアームを長くすることが可能な自動二輪車の車両構造を提供することを目的とする。”
- 6:エキパイ
- 7:サイレンサー
- 30:クランクケース
- 32:シリンダーヘッド
- 33:シリンダーヘッドカバー
- 34:オイルパン
- 43:エアクリーナー
この特許、エンジンが変な向きです…
こちら反転&回転させた図ですけど、普通はこういう向きでエンジン載ってますよね。
しかもコレ、今時珍しい(最近だと310Rぐらい)後方排気です。
この特許の目的とか
- 35:クランク軸
- 36:メイン軸(カウンタ軸)
- 37:ドライブ軸
- 38:ピボット軸
普通のバイクだと上記の図の通りの配置です。
これだと軸が水平方向に一直線に並んでいるので、エンジンが前後方向に大きくなっちゃうんだとか。
”自動二輪車(1)は、左右方向に延びるクランク軸(35)と、クランク軸と同方向に延びクランク軸の回転を伝達するメイン軸(36)と、クランク軸と同方向に延びメイン軸の回転を伝達するドライブ軸(37)と、クランク軸と同方向に延びスイングアームを揺動可能に支持するピボット軸(38)と、を備える。メイン軸は、クランク軸の前下方に配置され、ドライブ軸は、クランク軸の下方で且つメイン軸の後方に配置される。ピボット軸は、側面視で、クランク軸、メイン軸、及びドライブ軸の各中心を結ぶ三角形の内側に配置される。”
今回の特許はこういう感じで、配置が全然違いますね。
エンジンの端じゃなくて、中の方にピボット軸がある。
これによってスイングアーム25を長く出来るんですって。この図だとめっちゃ長いよね。うける。
でもホイールベースは比較例より短く出来てるんだとか。
その他…
- エンジン3がフレーム21で囲われているので車体剛性が向上
- 3軸がばらけてるのでエンジンの前後方向の大きさを小さく出来る
- エアクリーナー43が車両の前方に配置されてるので吸気効率向上
どういう車両向け?エンジン形式はなんぞ
ちなみにこの比較例ですけど、なんか見覚えあるよね。
こちら新型GSX-R250の特許の図。大体一致。
比較例の図は新型GSX-R250がベースで書かれてますね。
いつものお決まりな文言も記載がありまして…
”スポーツタイプの自動二輪車1を例にして説明したが、この構成に限定されない。例えば、自動二輪車1は、オフロードタイプやツアラータイプの自動二輪車で構成されてもよい。”
”水冷式の単気筒又は多気筒のエンジンを例にして説明したが、この構成に限定されない。例えば、エンジンは、空冷式であってもよく、気筒数及び気筒の配置も適宜変更が可能である。”
あ、そもそも単気筒なのか多気筒なのかも決めてないんですね。
いつもなら”図は単気筒だけど多気筒でも良いよ”的な事が書いてあるんですけども。
”車体フレーム3をアルミツインスパータイプ、又はダイヤモンドタイプのフレームで構成したが、この構成に限定されない。車体フレーム3は、クレードルタイプやアンダーボーンタイプ等、他のタイプのフレームであってもよい。”
ここも決まってないぞ。GSX-R250だとダイヤモンドフレームって感じですけども。
”本発明に係る自動二輪車の車両構造をスポーツタイプの自動二輪車に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明に係る自動二輪車の車両構造を、他のタイプの自動二輪車や、バギータイプの自動三輪車、自動四輪車等に適用してもよい。”
そもそも二輪じゃなくてもって書いてある。
なので今回の特許は直近の市販モデル関係ない系の特許だと思われます。
とりあえずとっちゃおう系ですね。新型GSX-R250が比較例だけど多分関係ないよ。
内容に関しても結構ぶっとんでますし。
大体そんな感じです。
市販されるとしても、そういえば随分昔にそういう特許あったね…って感じるぐらいの時期だと思う。
そもそも市販の可能性は超低いと思うけども。
こういう変わった事(というと失礼ですが)も研究してくれてるってなんだか良いですね。
スズキ頑張ってね…面白いバイク待ってます…