以前から2サイクルの噂はありますが、特許で明らかになったのは初でしょうか?
ホンダの直噴2サイクル水素エンジン(内燃機関)の特許
排気ガスをクリーンにし易い2サイクル内燃機関を備える鞍乗り型車両を提供する。
2022年3月出願の特許です。
鞍乗り型車両は、水素を燃料とする内燃機関(12)を備え、前記内燃機関(12)は、直噴式燃料噴射装置(31)が設けられた2サイクル内燃機関であることを特徴とする。
鞍乗り型車両は基本的にバイクの事を指すよ。ちなみにみなさん言ってる通りに44はリードバルブです。
水素で直噴で2サイクルのエンジンです。あらー夢みたいな奴きましたね。
直噴2サイクル水素エンジンのバイクだよ
車両の図はバイク
こちらが車両の図です。恐らくはカモフラージュというか、とりあえず系の図だと思います。実際の車両じゃない可能性が高いよ。というかほぼそう。
こちらはインドのSP160です。基本的に同じですね。部分的に違うけど。車体もエンジンも同じだとは思います。
これ系のエンジンは中国でも使われていますので、もしかしたら中国のモデルがベースで描かれた図かもしれません。
直噴2サイクル水素エンジンのバイク
鞍乗り型車両においては、馬力の出し易さや、高出力化、外観性などの観点から2サイクルエンジンに対する需要がある。しかしながら、ガソリンを燃料とする2サイクルエンジンでは、排気ガスの規制の条件をクリアし難いという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、排気ガスをクリーンにし易い2サイクル内燃機関を備える鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
鞍乗り型車両10は、水素を燃料とする内燃機関である水素エンジン12を備え、水素エンジン12は、直噴式インジェクタ31が設けられた2サイクル内燃機関である。
この構成によれば、水素を燃料とするため、排気ガスをクリーンにし易い2サイクルエンジンを備える鞍乗り型車両10を提供することができる。
上記の通りに2サイクルの水素内燃機関です。特許とはいえ嬉しいですね。やってるって事なので。
色々付いてるよ
過給器付いてるよ…
エアクリーナ41の前方には、送風ポンプの一例としての過給機42が配置される。過給機42は、クランクケース23の上方に配置され、シリンダー部24の後方に配置される。過給機42は、クランクケース23と前後方向の位置が重複する(図1参照)。本実施の形態の過給機42は、水素エンジン12から動力を得る。過給機42は、エアクリーナ41から送られてくる浄化された空気を圧縮し、シリンダー内24A(図2参照)に向けて送風する。過給機42によって高圧の空気が水素エンジン12に供給可能となる。
吸気側にありますし、動力はエンジンなのでこれってスーパーチャージャーって事でしょうか?
とはいえ送風ポンプの一例とありますし…
上記実施の形態では、シリンダー内24Aに送風する送風ポンプとして、過給機42を例示した。すなわち、上記実施の形態では、過給機42により空気を圧縮して高圧の空気をシリンダー内24Aに送風する構成を説明したが、これに限定されない。例えば、送風ポンプとしては、空気を高圧にせずにシリンダー内24Aに送風する構成でもよい。
ともありますので、スーパーチャージャーって程の役割はしなさそう?インタークーラーもなさそうだし。
触媒ついてる
排気装置25では、水素エンジン12からの排気ガス(燃焼ガス)を排出する。排気ガスが排気ポート64Bから排出されると、その排気ガスは、触媒80により浄化されて排気管51を流れ、更に下流の触媒装置52によっても浄化される。そして、浄化された排気ガスが排気マフラー53から外部に排出される。
触媒ついてます。
しかしながら、ガソリンを燃料とする2サイクルエンジンでは、排気ガスの規制の条件をクリアし難いという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、排気ガスをクリーンにし易い2サイクル内燃機関を備える鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
そもそもこういう文言がありますので、競技用車両ではなく、公道用モデルとして開発してると見て良さそう。じゃないと排気ガスをクリーンとかかかないでしょ。
市販モデルありえそう?時間はかかると思う
タンクとかの問題がある
そもそも車両の図がカモフラージュ系ですし、エンジンの図が詳細なタイプではありません。ですので恐らくは具体的に物があるってタイプではなさそう。
29が水素タンクですけども、これだけだと容量が小さすぎますので、航続距離は短いでしょうし。
水素系は燃料タンクの問題がありますので、しばらくは難しいと思う。
2ストローク水素内燃機関は既に出てる
世界初の小型作業機用 2 ストローク水素エンジン、安定運転に成功
テストでは量産タイプの排気量 80cm3、単気筒2ストロークガソリンエンジンをベースに試作機を作成し、水素燃料による安定運転を実現しました。現在は試験ベンチ上のエンジンで水素は外部供給設備での運転ですが、今後はカセットボンベ方式の採用と部品の小型化を図り、屋外作業が可能な試作機を作成予定です。さらに製品の動力源としての水素エンジンの可能性を探ります。
2023 年 11 月 24 日
上記の通りに丸山製作所さんが2ストローク水素内燃機関のエンジンをつくってます。農作業用の汎用エンジンですかね。
そういう感じで出来るっちゃ出来る技術のようです。すごいね。
2023年11月29日:既にバイクが走行してる
井上ボーリングさんが既に2サイクル水素バイクを開発しています。
ご覧の通りに既に走ってる。すげー!ちゃんとべけべけって排気音だ。
ちなみに井上ボーリングさんは現状CAMPFIREでクラウドファンディング中です。詳細はこちらでどうぞ。
上記の走ってるのは1号機でして、2号機の開発のためのクラウドファンディングだそうです。2号機はガンマ125ベースでして、電動スーパーチャージャーとかもつけるみたい。
一応噂は以前からある
私が以前聞いたのは2サイクルハイブリッドとの噂でしたが、2サイクルのバイクに関しては以前から噂があったりします。詳しくはこちら。
こちらの噂はメーカー不明でしたが、ホンダだったのかな?
そういう感じで2サイクルに関しては少なくともホンダはやってるようですので、将来的には期待しても良いのでは?
今回の特許は直接的に市販モデルと関係あるわけではなく、あくまでこういうの開発してるって特許だとは思いますが。
実際丸山製作所さんや井上ボーリングさんが作ってますので、ホンダにもできないことはないでしょうし。
個人的には10年ぐらいかかりそう(根拠ない)なイメージですが、そう遠くない未来には水素2サイクルのバイクとかに乗れる様になってるのかもしれませんね。すげーほしい。