ホンダが謎のアドベンチャーバイクの特許を出願しています。たぶんドミネーターでは?
- 2023年4月21日:CRF250F派生モデルっぽい
- 2023年4月10日:記事書いたよ
ホンダのフレームの特許
メインフレームとリアフレームの接続部周辺のスペース拡大を実現し、車体フレームに作用する応力を最適化する。
2021年9月出願の特許です。
ヘッドパイプ(18)に対し後方に延出する左右一対のメインフレーム(31A、31B)と、前記メインフレーム(31A、31B)の後方で前後に延びる左右一対のリアフレーム(20A、20B)とを備える鞍乗り型車両(10)の車体フレーム構造において、一方の前記メインフレーム(31A)から上方に延出する板状の第1ガセット(35A)と、他方の前記メインフレーム(31B)から上方に延出する板状の第2ガセット(35B)とが設けられ、一方の前記リアフレーム(20A)は前記第1ガセット(35A)に接続され、他方の前記リアフレーム(20B)は、前記第2ガセット(35B)に接続されることを特徴とする。
フレームの特許です。見た感じアドベンチャーですね。
こういうフレーム。あ、うん。絶対にアドベンチャー向けです。
ホンダの燃料タンクの特許
揺動によって給油口を開閉可能に塞ぐキャップを高精度に取り付けし、且つ、部品点数を低減する。
2021年9月出願の特許です。
燃料タンク構造は、燃料タンク(29)の上面(29a)に設けられる給油口(63)と、揺動によって給油口(63)を開閉可能に塞ぐキャップ(50)とを備え、燃料タンク(29)の上面(29a)には、上方に膨出する膨出部(60)が設けられ、前記膨出部(60)は、上壁部(61)と、上壁部(61)の周縁から下方に延出する周壁部(62)とを備え、膨出部(60)は、周壁部(62)が燃料タンク(29)に接合され、給油口(63)は、上壁部(61)に設けられ、キャップ(50)が固定されるキャップ固定部(70)は、上壁部(61)に設けられる。
燃料タンクキャップ関連の特許です。
燃料タンクの図がこんな感じなんですけど…
こちらはフレームの方の特許の図です。同じですね。なので同じ車両向けの特許だと思われます。
新型のアドベンチャーモデルっぽい
車両の図がアドベンチャー
タンクの特許の車両の図がこちらです。アップタイプの排気系のアドベンチャーです。結構本格的ですわね。
見たことがないタイプなような。エンジンは空冷っぽいですね。
各国のアドベンチャー
こちらインドのCB200Xです。エンジンは似た感じなので、恐らくは同系でしょうか?
フレームは違いますし、見た目も違う。排気系の位置も違いますね。
インドネシアのCB150Xです。こちらはエンジン水冷なのでたぶん違う。排気系の位置も違う。
こちらはブラジルのXRE190です。CB200Xと同系エンジンです。
フレームは違いますけど、エンジンはコレ系だと思う。それからアップサイレンサーです。
NX200では?
商標出願されている
ホンダは以前にNX系の商標を出願しています。詳しくはこちら。
NX200でしたら排気量的にもちょうどいいですし。
NXって何?ドミネーター
Honda NX650 Dominator - Wikipedia
こちらNX650ドミネーターです。ホンダのアドベンチャーバイクです。空冷単気筒エンジンです。
Honda | 市街地から未舗装路まで軽快に走れる斬新なスポーツバイク「ホンダNX125」を発売
日本ではNX125が売ってました。
そういう感じで結構オフロード性能が高めのアドベンチャー系のモデルの様です。
こちらはブラジルのXRE190ですが、ブラジルではこういうモデルが求められてる様ですので、恐らくはXRE190の後継モデルとかでは?
NXの商標は500や400でも出願されていますので、グローバルモデルになるとは思いますけど…どうなんでしょうね。500や400なら水冷2気筒になりますし。
大体そんな感じです。
現時点だと日本はあまり関係のなさそうなモデルですが、デザインはグローバルな感じですし、日本と排ガス規制が大体同じインドで同系エンジンのモデルが売ってますので、日本にも入ってきてくれると嬉しいですね。または特許の図のエンジン部分がカモフラージュであれば、国内導入もワンチャンあるかも。
日本での正規ラインアップの可能性はかなり低いと思いますが。並行輸入モデルは入ってくるかもしれませんね。
CRF250F系のモデルみたい
CRF250Fらしい
これCRF250Fのフレームだよ
LじゃなくてFね
2023年4月21日のコメントです。ありがとうございます。
あらーブラジルのモデルは全部チェックしたつもりだったのですが、CRF250Fはチェックしてませんでした。サムネと名前で競技用車両に見えてたので…実際競技用車両ですが、エンジンは公道モデルの物です。確認不足です、すみません。
CRF250Fと特許の図の比較
こちらブラジルホンダのCRF250Fです。同系モデルがアメリカ等でも売ってる。
今回の特許のフレーム
- エンジン似てる
- フレーム似てる
エンジンもフレームもそっくりですが、フレームに関しては地味に違う点がある。全く同じではない。
たぶんCRF250Fの派生モデル向け?
そもそもCRF250Fに関しては、現行の形になったのは2018年発表の2019年モデルからのようです。たぶん。
今回の特許の出願時期は2021年9月です。なので現行CRF250Fが発売されたあとに出願されている特許です。
それに38はABSモジュレーターですし、タンデムステップ付いてますし、リアフレームも変更されています。
そういう感じですので、恐らくはCRF250F派生モデルのアドベンチャーなりに使われる特許でしょうね。カモフラージュだったらわざわざABSモジュレーターとかつけないと思う。
CRF250F系エンジンは排ガス規制緩い国向けオンリーだったと思いますので、日本国内販売の可能性はかなり低そう。ざんねん。