ゴールドウイング向けっぽい操舵アシストの特許です。先進安全機能にも応用できそう？
ホンダの操舵アシストの特許
タイヤがスリップしやすい状況でも車体の安定化の効果を高めることができる鞍乗り型車両の操舵アシスト装置を提供する。
2019年9月出願の特許です。
操舵アシスト装置の制御装置は、車体角速度センサが検知するヨー角速度Ｙが予め定めた角速度閾値Ｙ１未満の場合は、車体挙動レートが大きいほどアシストトルクの内のふらつき抑制成分（ふらつき抑制アシストトルクＴｗ）を小さくする第一の制御（ステップＳ５４）を行う。制御装置は、ヨー角速度Ｙが角速度閾値Ｙ１以上になった場合は、車体挙動レートが大きいほどふらつき抑制アシストトルクＴｗを大きくする第二の制御（ステップＳ５３）に移行する。
電動操舵アシスト…電子制御ステアリングダンパーとは別物ですね。2021-054328です。
操舵アシスト装置だよ
ステアリングアクチュエータ４３は、バーハンドル４からフォーク部材３ｂまでの操舵機構に操舵トルクを出力する。ステアリングアクチュエータ４３は、操舵トルクセンサ３６の検知情報に応じて、自身の駆動源である電気モータを作動させ、操舵機構にアシストトルクを付与する。ステアリングアクチュエータ４３は、前記電気モータの作動を電気的に制御するＳＴ－ＥＣＵを含んでいる。
図の43がステアリングアクチュエータです。モーターで動く。
スリップに強い操舵アシスト装置みたい
従来の構成は、一般的な路面（ドライ又は少量のウェットの舗装路）で最適な特性となるものである。このため、タイヤがスリップし易い路面（未舗装路や多量のウェットの舗装路等）の走行時やタイヤがスリップしている状況（ＡＢＳやＴＲＣの作動中等）でも最適な特性になるとはいえない。
本出願人は、鋭意検討の結果、過大なタイヤスリップを伴う運転時や車両状況においては、ライダーの操作違和感の解消の必要性度合いが薄れ、車体の安定化の効果がより望まれることがわかった。
そこで本発明は、タイヤがスリップしやすい状況でも車体の安定化の効果を高めることができる鞍乗り型車両の操舵アシスト装置を提供することを目的とする。
だそうです。従来の構成ですが…
こちらは以前のホンダの操縦アシスト装置の特許のブロック図です。上文の従来の構成ですね。
こちらは今回の特許のブロック図。前後輪の車速センサが追加されてますね。
従来の特許の物はトラコンやABSと連携してなかったけど、今回のは連携するようになったって感じですかね。
ステアリングダンパーと違うんすか？
サーキット走行でのステアリング操作に対する応答性、耐キックバック性の向上と軽量化を目指し、SHOWA製のロッド式電子制御ステアリングダンパーを装備。車輪速センサー信号、6軸IMUからの車体姿勢情報に基づきステアリングダンパーの減衰特性を制御するとともに、3段階の減衰特性レベルを選択可能としている。これにより、サーキットを含む様々なシチュエーションでハンドリングの安定感と、ライダーの意志に沿ったアグレッシブな操舵特性に寄与している。
シャシー | 走行性能 | CBR1000RR-R | Honda
バイクには電子制御ステアリングダンパーとかありますけど…
ステアリングダンパーは抑えるタイプで、特許の操舵アシストは足すタイプって事かな？似てるけど別物的な。
車でいうパワーステアリングってことかな。
車両の図…ゴールドウイングじゃい
車両の図はこちら。ゴールドウイングですね。ちなみにハンドル部分の図も大体ゴールドウイングに似てます。
特許の内容から考えてもゴールドウイング向きですよね。次期ゴールドウイングとかを想定している特許とみて良さそう。
先進安全機能向きでもあるような
こちら車のホンダセンシングですけど、先進安全機能って車線維持とかACCとか自動ブレーキとかありますよね。
んで次期ゴールドウイングには先進安全機能が装備されるとの噂がありますが、一部の先進安全機能に関しては今回の特許の様な操舵アシスト機能が必要になってきますよね。
なので今回の特許の操舵アシストに関しては、将来的に出るだろう先進安全機能装備のゴールドウイングに採用されるのでは？
以前から先進安全機能装備のゴールドウイングに関しては噂がありますが時間がかかっているようですので、恐らくですけど他社と比べて進んだ装備になるのでは？と個人的には思います。
大体そんな感じです。
特許を出願しても実際には使わないパターンも多々ありますので、今回の特許の内容が次期ゴールドウイングに採用されるかはわかりません。
ただ個人的にはこれかこれに近いものが採用される可能性は結構高そうだと思います。先進安全機能のゴールドウイングの噂が以前からありますし。
そういえば3輪なNEOWINGとかも作っているそうなので、コレ向けって可能性もありそう。