リーンブレーキ機構があったり、フロント3本サスだったり。カワサキも色々やってるみたい。
カワサキの3輪バイクの特許1
2つの前輪を備える車両において、サスペンションの取付構造が簡素化でき、かつ、前輪の近傍のスペースを確保できる構成を提供する。
2019年12月出願の特許です。
リーン型車両は、車体と、左前輪31Lと、右前輪31Rと、リーン機構と、サスペンション10と、を備える。左前輪31Lは、車幅方向の第1側(左側)に位置している。右前輪31Rは、車幅方向の第1側の反対側である第2側(右側)に位置している。リーン機構は、左前輪31Lと右前輪31Rを連結し、左前輪31L及び右前輪31Rの両方とともに上下に振動する。サスペンション10は、車幅方向の中央と重なるように位置しており、車体とリーン機構を連結し、路面から左前輪31L又は右前輪31Rを介して車体に伝達される振動を軽減する。
カワサキの3輪バイクの特許2
単純な構成で前輪を車体に支持することが可能なリーン型車両を提供する。
2019年12月出願の特許
リーン型車両は、車体と、左ホイールと、右ホイールと、左右のベアリング35と、左右の車軸36と、左アーム45と、右アームと、リーン機構と、を備える。左アーム45は、左ホイールを車幅方向の内側から支持する。右アームは、右ホイールを車幅方向の内側から支持する。リーン機構は、車体が前後方向を回転中心として傾斜した際に左ホイール及び右ホイールを前後方向を回転中心として傾斜させる。左ホイールのハブ孔には、単一のベアリング35が挿入される。右ホイールのハブ孔には、単一のベアリング35が挿入される。
カワサキの3輪バイクの特許3
サスペンションに対して車体側と前輪側との間で、回転操舵力を伝達することができる車両を提供する。
2019年12月出願の特許
リーン型車両は、車体と、左前輪と、右前輪31Rと、操舵ロッド26と、サスペンション10と、第1操舵部23と、第2操舵部25と、パンタグラフ機構24と、を備える。第1操舵部23は、サスペンション10に対して車体側に取り付けられており、運転者が加えた回転操舵力を伝達する。第2操舵部25は、サスペンション10に対して前輪側に取り付けられており、回転操舵力を操舵ロッド26に伝達する。パンタグラフ機構24は、サスペンション10とは別に設けられており、第1操舵部23から第2操舵部25に回転操舵力を伝達しており、第1操舵部23と第2操舵部25の相対位置の変化に追従して変形することで、回転操舵力の伝達状態を維持する。
カワサキの3輪バイクの特許4
前輪の間のスペースを有効に活用してリーンブレーキ機構が配置されたリーン型車両を提供する。
2019年12月出願の特許
リーン型車両は、車体と、左前輪と、右前輪と、リーン機構42と、リーンブレーキ機構50と、を備える。リーン機構42は、車体が前後方向を回転中心として傾斜した際に左前輪及び右前輪を前後方向を回転中心として傾斜させる。リーンブレーキ機構50は、リーン機構42によるリーン動作を制動する。リーンブレーキ機構50は、ブレーキディスク51と、ブレーキパッド52bと、を備える。ブレーキディスク51は、上アーム43又は下アーム44に取り付けられる。ブレーキパッド52bは、リーン動作時にブレーキディスク51に対する相対位置が変化するように取り付けられており、リーン動作時にブレーキディスク51との間に摩擦力を発生させる。
カワサキの3輪バイクの特許5
走行中の車体の傾斜を調整する操作を高い操作性で行うことが可能なリーン型車両を提供する。
2019年12月出願の特許
リーン型車両は、車体と、左前輪31Lと、右前輪31Rと、リーン機構と、リーンブレーキ機構と、ステアリングハンドル7と、左グリップ62と、スロットルグリップ63と、リーンブレーキ操作部67と、を備える。リーン機構は、車体が前後方向を回転中心として傾斜した際に左前輪及び右前輪を前後方向を回転中心として傾斜させる。リーンブレーキ機構は、走行中におけるリーン機構によるリーン動作を制動する。リーンブレーキ操作部67は、車幅方向の第1側に位置しており、左グリップ62と一体的に位置が変化し、リーンブレーキ機構に制動を行わせる操作を行う。
カワサキの3輪バイクの特許6
転倒しにくく、かつ、車体をリーンさせることの心理的な抵抗を小さくすることが可能なリーン型車両を提供する。
2019年12月出願の特許
リーン型車両は、車体2と、複数の車輪と、リーン機構と、リーンストッパ機構と、を備える。車輪は、左前輪31L及び右前輪31Rを含む。リーン機構は、車体2が前後方向を回転中心として傾斜した際に左前輪31L及び右前輪31Rを前後方向を回転中心として傾斜させる。リーンストッパ機構は、リーン角度が制限角度を超えないようにする。平面視において、複数の車輪のタイヤの接地位置を接続した直線の内側の領域を接地内領域100としたときに、平面視において、リーン角度が制限角度となった状態での重心101が接地内領域100に位置している。
2021-104734~9です。
簡単にまとめるとこんな感じ
- 前2輪の3輪バイク
- フロント3本サス
- リーンする
- 省スペースや簡素化に関する特許が多いので、市販モデルに関係ありそう
- エンジン。モーターでも良いし、人力でもいい
- チルトロックついてる
- 走行中でも左グリップひねると車体の傾きを止められる(リーン機構にブレーキキャリパーついてる)
目新しいのはリーンブレーキですかね。
フロントのリーン機構にブレーキキャリーパー(52)がついてまして、左グリップをひねるとそのキャリパーが作動するよ。
車体が傾きすぎ無い様に、傾きを止められるって感じです。へーおもしろい。
サスペンション10は、第1筒状サスペンション11と、第2筒状サスペンション12と、第3筒状サスペンション13と、を備える。
筒状サスペンション11,12,13は、それぞれ同じ構成である。筒状サスペンション11,12,13は、自動二輪車に一般的に採用されるフロントフォークと同じ構成である。
フロントフォークが3本あるようなタイプです。なんかすげぇ。
カワサキは3輪系の特許を複数出願してる
先日グループビジョンでも謎の3輪バイクをお披露目してますし…
2019年6月出願の特許とか
2019年7月出願の特許でも、3輪に関する物があったよ。その他ハブステアの特許とかもある。
今回の特許は6月のものに似てますが、全て別物ですね。いろんなタイプを模索しているんだと思う。
大体そんな感じです。
市販化の噂もありますので、恐らくはそう遠くないうちにコンセプトモデルなり発表されると思います。3輪水素ビークルとかも明らかになってますしね。
3輪だとスペース的な余裕が出来ますので、電動とかハイブリッドとかと相性が良さそうだなーって思います。