新型Ninja H2の噂ありますけど、この特許のどちらかが使われるのでは…
カワサキのインジェクターの特許
” 燃焼室に向かうよう燃料を噴射するエンジンにおいても、さらなる出力向上が望まれる。”
”出力の向上を図ることができるエンジンを提供する。”
”エンジンEは、燃焼室45が形成されるシリンダ44と、燃焼室45に吸気を導入する吸気通路69が形成されたシリンダヘッド46と、吸気通路69における燃焼室45に開口する吸気ポート60を開閉する吸気バルブ64と、吸気通路69よりもクランクシャフト40側に配置された燃料のポート噴射インジェクタ80とを備えている。ポート噴射インジェクタ80は、その噴射軸線AX3がポート噴射インジェクタ80の出口80aから吸気ポート60を通過して燃焼室45に至るように配置されている。”
2018年6月出願の特許です。
図。これってNinja H2系ですかね?結構似てるけど細部はちょい違う。
”この構成によれば、吸気ポートの開状態でポート噴射インジェクタから燃料が噴射されることで、液体燃料が燃焼室内に噴霧され、気化熱によって燃焼室内の空気を冷却する。また、ポート噴射インジェクタが吸気通路よりもクランクシャフト側に配置されているので、吸気通路をシリンダ軸線に近づけて形成し易い。これにより、燃焼室に向かう吸気通路の形状を直線に近づけることができ、流路抵抗を小さくできる。これにより、エンジンの出力を向上させることができる。”
だそうです。うーん。よくわらかん。
インジェクターが変な感じ
- 64:吸気バルブ
- 66:排気バルブ
- 72:スロットルボディ
- 74:スロットル弁
- 75:上流側インジェクタ
- 80:ポート噴射インジェクタ
あ、これインジェクタが複数ありますね。
トリプルインジェクターですねぇ
こっちはダブルインジェクターの方。でも実質同じですね。第2実施形態的な。
”本発明において、気筒に複数のインジェクタが設けられ、少なくとも一つのインジェクタが前記気筒の燃焼室に燃料を噴射してもよい。この構成によれば、インジェクタごとに噴射の特性を代えることで、燃料噴射の多様性を図ることができる。”
”本発明において、さらに、前記吸気通路の入口に接続された吸気管と、前記吸気管よりもクランクシャフト側に配置されて前記吸気管の内部に燃料を噴射する上流側インジェクタとを備えていてもよい。この構成によれば、2つのインジェクタにより噴射の多様性を図ることができる。また、2つのインジェクタがクランクシャフト側にあるので、燃料配管を配置し易い。”
1気筒に3つのインジェクタがあるorそれに近い構成ですね。
となるとこちら明らかにお高いモデル向けの特許だと思われます。
インジェクターが計12個で制御も複雑になるわけですし。
車両の図もあるんすけど…
なにもんじゃい
”走行風Aが空気取入口30からラムダクトユニット34に導入される。走行風Aは、ラムダクトユニット34から吸入ダクト部32を通過して、図2に示すエアクリーナ36に導入される。”
ラムエアインテークがあります。それからパイプフレーム。ふとめボディ。あと片持ちっぽいシルエット。
となるとコレNinja H2向けとかZX-14Rとかその辺でしょうね。
”上記実施形態では、自然吸気のエンジンについて説明したが、本発明は過給エンジンにも適用できる。過給エンジンは、エアクリーナ36の下流側でスロットルボディ72の上流側に過給機と吸気チャンバとが設けられる。過給エンジンの場合、吸気温度が高くなりやすいので、本発明のポート噴射インジェクタ80による燃焼室45内の温度の抑制がより効果的である。過給エンジンの場合も、上流側インジェクタ75を省略してもよい。”
それからわざわざこういう記載もありましたので、やっぱりNinja H2向けと見て良さそうです。
新型の噂ありますので、それ向けの特許でしょうね。
んで、この特許ですけど…
”吸気ポート60の開状態でポート噴射インジェクタ80から燃料F2が噴射されるから、吸気通路壁への燃料の付着が抑制されるので、直噴エンジンのような高出力/高トルク、低燃費および排ガス改善を期待できる。しかも、噴射口80aが燃焼室45ではなく、内部吸気通路69内(ポート内)に配置されているので、高圧ポンプが不要である。したがって、直噴エンジンに比べて構成が簡単である。”
直噴エンジンについても何故か言及が。
私この辺さっぱり人間ですけど、直噴に近い効果が得られるんですね。
直噴のバイクって今のところ居ませんけど、そういう特許はカワサキが出願してまして…
カワサキの直噴エンジンの特許
”吸気系装置をエンジンの周辺に配置し易い直噴インジェクタを備えたエンジンを提供する。”
”エンジンEは、燃焼室45が形成されるシリンダ44と、燃焼室45の吸気ポート60を開閉する吸気弁64を駆動する吸気側動弁機構68と、燃焼室45の排気ポート62を開閉する排気弁66を駆動する排気側動弁機構70と、燃焼室45内に噴射口80aが開口して燃焼室45に燃料を噴射する直噴インジェクタ80と、排気側動弁機構70から与えられる動力により駆動されて直噴インジェクタ80の噴射圧を高める高圧ポンプ78とを備えている。”
”この構成によれば、高圧ポンプが排気側動弁機構からの動力により駆動されるので、吸気管、エアクリーナ、スロットルボディなどの吸気系装置をエンジンの周辺に配置し易い。したがって、吸気系装置の配置の自由度が向上する。ここで、「吸気系装置」とは、吸気管、スロットルボディ、吸気チャンバ、過給機、エアクリーナなどの内部に吸気が流れる吸気通路が形成された装置をいう。”
エンジンの図はさっきのと大体同じですね。直噴インジェクタ80や高圧ポンプ78がついてますけど。
この特許の図では過給機100が普通に記載されてるよ。なのでやっぱりH2系向けの特許とみて良さそうです。
さっきの特許でもありましたけど、75は上流側インジェクタです。
80が直噴インジェクタです。ちなみに上流側インジェクターは省略しても良いとか記載ありました。
80aは直噴インジェクタの噴射口です。64は吸気バルブ。吸気バルブの間に噴射口あるよ。
ちなみに高圧ポンプとかありますけど
”高圧ポンプ78が排気側動弁機構70からの動力により駆動され、この高圧ポンプ78により直噴インジェクタ80が増圧されている。”
”本実施形態では、直噴インジェクタ80の噴射圧は約10Mpaである。一方、上流側インジェクタ75の噴射圧は約0.3Mpaである。”
直噴インジェクタの方は高圧ポンプで増圧されまして、上流側インジェクタと比べるとめっちゃ勢い強いです。
大体そんな感じです。
Ninja H2については2021年モデルか2022年モデルあたりでビッグマイナーチェンジってお話があります。詳しくはこちら。
そういう噂ありますし、上記の特許ですんで、恐らくはトリプルインジェクターまたは直噴のどちらかが新型Ninja H2に採用されると見ていいかなと個人的には思います。
ホンダも直噴の特許複数出願してましたけど、どっちが先になりますかねぇ…個人的にはカワサキが先に出しそうな気がします。
最近、なんだかKH戦争感ありますね。KHだとカワサキのバイクになっちゃいますが。
良い意味で競い合ってるというか、お互いにライバル意識あるんじゃない?って勝手に感じてます。