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EUが2035年以降のガソリン車の販売禁止を撤回

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EUが2035年以降のガソリン車の販売禁止を撤回

欧州委員会がプレスリリースを公開しました。やったぜ(笑)

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EUが2035年以降のガソリン車の販売禁止を撤回

  • 2035年以降、自動車メーカーは排ガス排出量の90%削減(2021年基準)目標を遵守する必要がある
  • 残りの10%の排出量はEU産の低炭素鋼の使用(7%)や、e-fuelやバイオ燃料(3%)によって補填する必要がある
  • ZEV、水素自動車に加えて、プラグインハイブリッド、レンジテクステンダー、マイルドハイブリッド車、内燃機関車が2035年以降も引き続き役割を果たすことが可能となる

こちら欧州委員会のリリースの一部です。2025年12月16日公開のリリースです。

2035年以降も内燃機関車を新車販売してOK

今までは2035年以降は電動車と水素自動車しか新車販売しちゃ駄目ってお話でした。

今回のリリースですと内燃機関車、つまりはガソリン車も2035年以降も新車販売してOK!って事です。

作っていいし、新車売っても良いよって事すね。

EU産の低炭素鋼?

炭素量が0.25質量%以下の炭素鋼.強度よりも切削加工性,溶接性,鍛造性,鋳造性が必要とされる部材に用いられる.おもな用途に,冷間引抜鋼管,針金,くぎ,ビス,リベット,ボルト,ナット,自動車用薄鋼板,亜鉛あるいはすずめっき鋼板などがある.

低炭素鋼 [JSME Mechanical Engineering Dictionary]

低炭素鋼って何って感じですけど、言葉の通りに炭素をあんまり含んでいない鉄ですね。環境に優しいのかな。

EUで生産されている低炭素鋼を使うことで、CO2排出量の10%の内の最大7%相殺出来るとか。

これってEUでのリリースですので、恐らくはEUで販売とか生産する分に関してだと思います。じゃないとなんかキモすぎるし。

追記:low-carbon steelはグリーンスチールっぽい

低炭素鋼はたぶん、従来の高炉じゃなくて水素直接還元法でつくった鋼材(いわゆるグリーンスチール)なら、製造過程の炭素排出量が少ないのでOKだよってことかなと。
欧州産鋼材を使わせたいんでしょうけど、その辺りも中国勢が猛追してるのでEVの時と同じになるだけじゃないかなぁとは思いますが。

2025年12月18日のコメントです。ありがとうございます。

low-carbon steelとありましたのでそのまま低炭素鋼と記載しましたが、意味的にはグリーンスチールの事を指しているんだと思います。ご指摘ありがとうございました。

ちなみにこのグリーンスチールですが、日本やアメリカの複数の鉄鋼メーカーが生産していますし、ヨーロッパの複数の鉄鋼メーカーも生産してます。

リリースにはlow-carbon steel(グリーンスチール)使えばOKじゃなくて、EU産って書いてあるところがなんかひっかかりますね。

流石にEUで新車販売する自動車にはEU産のグリーンスチールを使えって事だとは思いますが。またはEUの自動車メーカーはEU産のグリーンスチールを使えってことかな。

他の国のメーカーが他の国で新車販売する分にも、EU産のグリーンスチールを使えと言ってるんでしたら笑えますね。

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日本関係ある?

日本も2035年までにやるって言ってた

乗用車は、2035年までに、新車販売で電動車100%を実現。
商用車は、小型の車については、新車販売で、2030年までに電動車20~30%、2040年までに電動車・脱炭素燃料車100%を目指す。大型の車については、2020年代に5,000台の先行導入を目指すとともに、2030年までに2040年の電動車の普及目標を設定。

自動車・蓄電池産業 (METI/経済産業省)

日本も2035年までに新車販売の100%を電動車にするって言ってました。これはEUに習ってですね。

今回EUで変更が発表されましたので、日本でも同様の内容に修正するんでしょうね。

ちなみに元々新車販売に関してでして、中古車販売に関しては特に禁止とか言ってなかったよ。

ちな電動車って何

環境にやさしい電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車や燃料電池自動車(以下「電動車」という。)

報道発表資料:電動車の特性を理解して運転しましょう<br>~電動車は加減速時に注意が必要~ - 国土交通省

ちなみに日本だと電動車の中にはハイブリッド車も含まれています。なので今までは2035年以降もハイブリッド車は新車販売可能でした。

んで、今回EUで普通のガソリン車も新車販売OKにしましょう!ってリリース出ましたので、日本もそうなるんでしょうね。

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バイク関係ある?

そもバイクは含まれてなかったよ

2035 年までに、乗用車新車販売で電動車100%を実現できるよう、包括的な措置を講じる。

二輪車については、引き続き世界市場をリードしていくため、蓄電池規格の国際標準化やインフラ整備等、国内外の取組を通じて電動化を推進する。

二輪車は、他のモビリティと比べて CO2排出量が少ないことを考慮し、まずは現在の性能でも利用可能性を有する短距離移動の用途から二輪車の電動化を推進していく。

green_honbun.pdf

2021年のお国の資料ですと、自動車に関しては2035年までに電動車100%にしましょうって感じでした。

ですが二輪車に関しては特に記載はなかったですね。日本では上記の通りですし、ヨーロッパでもそんな感じっぽいです。

イギリスでは二輪も協議されてた

Powered two wheelers: all new motorcycles and scooters to be fully zero emissions at the tailpipe from 2035*

Decarbonising Transport – A Better, Greener Britain

とはいえイギリスでは2035年に二輪も電動車にすべきでは?って協議されてたりもしました。

なので将来的には二輪も内燃機関を禁止にしましょうって決まってた可能性もありますね。決まってませんけど。

東京都は禁止とか言ってた

東京都は、「2050年CO2排出実質ゼロ」に貢献する「ゼロエミッション東京」の実現に向け、都内で新車販売される二輪車を2035年までに100%非ガソリン化することを目指しています。

令和7年度 EVバイクの車両購入補助金|3月|都庁総合ホームページ

2030年に向けた目標の強化

〇 都内乗用車新車販売   ⇒ 100%非ガソリン化
〇 都内二輪車新車販売   ⇒ 100%非ガソリン化 (2035年まで)

ゼロエミッション東京戦略2020 Update & Report|ゼロエミッション東京|東京都環境局

こんな感じで東京都は何故か国の目標より自動車に関しては5年前倒し、二輪に関しては勝手に期限を設定して、内燃機関の新車販売禁止とか言ってました。これかなり不思議なお話でしたね。

そういう感じで今までは都民に関してはバイクに関しても2035年に新車販売禁止ってお話でした。びっくりしたよねこれ。都内の販売店とかは戦々恐々だったと思う。

まぁこんな事もありましたけど、本家本元のEU様が2035年はやっぱやめます宣言しましたんで、流石に東京都も方針転換するでしょうね。

大体そんな感じです。

やっぱりこうなりましたね。大体の人がこうなることを予想していたとは思いますが。トヨタとかはそういうの前提で動いてたのかもしれませんね。

こういうのって世界の経済に大変影響がある事ですが、無理っぽいので変更しますって今更言えるのはなんか凄いですね。なんでEUがこういう事決めてるんでしょうね。不思議ですね。

とにかくは自動車にも二輪にもありがたい話ですので良かったですね。そもそもカーボンニュートラルとか急に言い出すなって話でもありますが。

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