中止になったっていう話ですけど、再開したんですかね?SP2向けでしょうか?
ホンダの可変バルブ機構の特許その1
機関回転数が高速回転化した場合でも、カム切替の作動性を向上させることができる可変動弁装置を供する。
2020年3月出願の特許です。
ストッパ部材(101)は、退行した一方の切替ピン(73)の括れ部(73x)に係合しているときは、進行した他方の切替ピン(74)の括れ部(74x)から離脱して一方の切替ピン(73)を進行禁止状態とし、切替駆動シャフト(71)の移動によりカム面(71C)を介して他方の切替ピン(74)が退行したときに、ストッパ部材(101)が一方の切替ピン(73)の括れ部(73x)から離脱し、他方の切替ピン(74)の括れ部(74x)に移動して係合することで、一方の切替ピン(73)を進行許可状態とする切替ピン進行制御機構(100)を有する可変動弁装置である。
2021-161903です。
ホンダの可変バルブ機構の特許その2
低コストで、バルブ作動特性を精度良く判断することができる可変動弁装置を供する。
2020年3月出願の特許です。
切替駆動シャフト(71)の移動が切替ピン(73,74)を介してカムキャリア(43)を軸方向にシフトしてカムロブ(43A,43B)を切替えるカム切替機構(70)を構成する可変動弁装置において、切替駆動シャフト(71)に複数設けられた被検出部(71a,71b)の状態をそれぞれ所定位置で検出するセンサ(Sia,Sib)を有し、バルブ作動特性判断手段(100)が、切替駆動シャフト(71)の移動前と移動後で、複数のセンサ(Sia,Sib)のそれぞれの検出結果に変化があるか否かを判別して、切替駆動シャフト(71)の移動状態からバルブ作動特性を判断することを特徴とする。
2021-161951です。
ホンダの可変バルブ機構の特許その3
可変動弁装置のバルブ作動特性の切替えが完了したか否かを精度良く判断し、その判断結果に適切に対応することができる内燃機関を供する。
2020年3月出願の特許です。
内燃機関(E)の作動特性を切り替える可変動弁装置(40)を備えた内燃機関において、可変動弁装置(40)の作動状態を検出する検出手段(Sia,Sib)と、検出手段(Sia,Sib)の検出結果に基づき内燃機関(E)の作動特性の切替えが完了したか否かを判断する判断手段(100)と、判断手段(100)が内燃機関(E)の作動特性の切替えが未完了と判断したときは、内燃機関(E)の出力を抑制する出力抑制手段(150)と、を備えた内燃機関である。
2021-161952です。
車両の図が見覚えある
上記の特許群ですが
車両の図はコレです。あ、以前にも見たやつですね。
エンジンとかの図。この辺も特許チェックしてる方だと見覚えがあると思います。
2017年や2018年に出願されたいたCBR1000RR向けの可変バルブ機構の特許です。これと図が大体一致する。
油圧で切り替えるタイプ
リニアソレノイドバルブ91によりスリーブ93から吸気側油圧アクチュエータ77と排気側油圧アクチュエータ87に圧油が供給されて、吸気側切替駆動シャフト71と排気側切替駆動シャフト81が軸方向に移動される。
吸気側切替駆動シャフト71を軸方向に移動させる吸気側油圧アクチュエータ77が動弁室3d内に突出して設けられるとともに、排気側切替駆動シャフト81を軸方向に移動させる排気側油圧アクチュエータ87が動弁室3d内に吸気側油圧アクチュエータ77の前方に並んで突出して設けられる。
パワーユニットPuの前半を占める内燃機関Eは、クランク横置きの直列4気筒の水冷式4ストローク内燃機関であり
そういう感じでして、今回の特許に関しても恐らくはCBR系向けの、カム切り替え型の可変バルブ機構の特許です。ホンダだとVTECって名前になるのかな。
以前の特許と同じく、リニアソレノイドバルブで油圧で動かすタイプです。
新型CBR1000RR-R向け?
可変バルブ機構は以前に中止になっている
CBR1000RR-Rには可変バルブ機構が採用される予定だったそうなのですが、それが中止になったそうです。
そのため現行CBR1000RR-Rには可変バルブ機構は採用されていません。特許公開前から噂がありましたし、具体的な特許が複数出願されているんですけどね。
CBR1000RR-Rにはマイナーチェンジの噂がある
CBR1000RR-Rにはマイナーチェンジしてパワーアップするとの噂があります。
エンジンに変更があるとの噂ですが、どれぐらい変更があるのかはわかりません。
CBR1000RR-R SP2の噂もある
SP2に関しても当初出る予定だったそうですが、こちらも中止になったそうです。
ただ最近になってSP2が出るって噂がありますので、たぶん今年か来年あたりに発表されそうな気がする…
多分市販モデルに採用されると思う
元々市販モデル向けの可変バルブ機構の特許だったんでしょうから、再度特許が出願されているとなると、開発が再開したって事になり、そうなると市販モデルに使うって考えて良いですよね?たぶん。
パワーアップするとの話がありますので、マイナーチェンジで可変バルブ機構が採用されるって可能性もなくはなさそう。
どちらかといえばSP2に採用される可能性の方が高そうな気もしますが。各社レースグレード(SP2やRR)はエンジンにも手を加えてますしね。
そういう感じなのでCBR1000RR-R系に可変バルブ機構が採用される可能性が高まったと見て良さそう。
その他新型CBR1000RR-R向けっぽい特許が複数ありますので、その変も後ほど。