2気筒って書いてありますけど、エンジンの図がジクサー250だったりでちょっと謎です。
スズキのデコンプの特許
”デコンプ装置の部品点数を減らし、またはデコンプ装置の小型化を図る。”
”デコンプ装置31には、カムシャフト12の外周面と排気側カム14のベース面とに亘って形成された収容凹部25内に配置され、排気側カム14のベース面に対して出没するデコンプカム32と、カムシャフト12の外周側に設けられ、カムシャフト12の回転時の遠心力を利用してデコンプON位置からデコンプOFF位置へ変位するデコンプアーム36と、デコンプアーム36を遠心力方向と反対の方向に付勢するコイルスプリング45と、デコンプアーム36の変位に応じてデコンプカム32を回転させるデコンプピン35とが設けられている。デコンプアーム36には、デコンプアーム36がデコンプON位置とデコンプOFF位置との間のいずれの位置にあるときでもデコンプカム32を収容凹部25内に常時保持するデコンプカム保持部41が設けられている。”
私は難しいことは全然わからんタイプの無能なんですけど、従来のデコンプだとでかいので小型エンジンにも積めるように部品点数減らしたり、小型化するぞーって特許です。
スズキのデコンプ付いてる動弁機構の特許
”デコンプ装置の組立方法として、デコンプピンが設けられたデコンプシャフトをデコンプシャフト収容凹部に挿入した後にデコンプホルダをカムシャフトに装着するといった方法を採用できるようにする。”
”動弁機構におけるデコンプ装置には、カムシャフト12の外周側においてデコンプシャフト42の軸方向略中央部と対向する位置に配置され、デコンプシャフト42を凹部25内に保持するデコンプホルダ45が設けられ、デコンプホルダ45の内周面およびカムシャフト12の外周面には、デコンプホルダ45のカムシャフト12への装着時において、デコンプホルダ45をカムシャフト12の一端側から、凹部25内に配置されたデコンプシャフト42に設けられたデコンプピン43を越えてデコンプシャフト42の軸方向略中央部の外周側へ移動させるときに、デコンプピン43を通すための溝または凹部であるピン通し部26、47が形成されている。”
こちらについても小型化とか、あとは組み立て方法とかについてでした。
スズキのデコンプと動弁機構の特許
”デコンプ装置を有するロッカーアーム式の動弁機構にロッカーアームスライド構造を設けることができるようにする。”
”動弁機構におけるデコンプ装置41は、デコンプシャフト42を凹部25内に回動可能に保持するデコンプホルダ45を備え、デコンプホルダ45の外周側部分にはカムシャフト12の軸心に向かう方向に部分的に引っ込んだ引っ込み部51が形成され、カムシャフト12の軸方向一側からデコンプ装置41を見たとき、引っ込み部51が排気側カム14のベース円Bの内側に位置している。”
私この辺さっぱり人間なんですけど…
”ロッカーアーム式の動弁機構の中には、主に、吸気バルブおよび排気バルブのそれぞれのステムエンドに設けられた、バルブクリアランス調整用のシムの交換を行い易くするために、吸気側および排気側のそれぞれのロッカーアームをそれぞれのロッカーシャフトの軸方向にスライド移動させることができる構造を有しているものがある。以下、この構造を「ロッカーアームスライド構造」という。”
デコンプ付いてるロッカーアーム式の動弁機構だとロッカーアームスライド構造に出来ないこともあるそうで。
なのでそれが出来るようにするぞーって感じです。
車両の図はGSR250だけど、エンジンが謎だぞ
今回の3つの特許ですが、図は大体同じです。
こちら1つ目の特許の図。車両の図はGSR250ですね。エンジン…??
こちら2つ目の特許の図
こちらは3つ目の特許の図。
…明らかにGSR250系のエンジンの図じゃないぞ。
エンジンの図はジクサー250ですが、2気筒です
こちらジクサー250のエンジンと重ねた図。モロにコレですね。
ちなみにジクサー250にデコンプ載ってるって話は聞いたことがないですねぇ。
”なお、本実施例におけるエンジン2は2バルブ型の2気筒エンジンであり、各気筒につき、吸気バルブ7および排気バルブ8が1つずつ設けられている。”
でも説明と中身の図的には2気筒です。
”本実施例における動弁機構11はSOHC型であり、単一のカムシャフト12を有している。”
それからSOHCです。ちなGSR250系とジクサー250系はSOHCだよ。
特許の図ってカモフラージュされていたり、図がてきとう(適当ではない)な事が多々あります。
中身の図や説明的に見て、普通にGSR250系向けだと個人的には思います。
新型GSR250系向け、またはとりあえずとっとこ系
でもGSR250系にデコンプ装備ってちょっと謎ですね。
始動性が悪いとか、始動時の振動がひどいとか、そういうのは聞いたことが無いです。
”4サイクルガソリンエンジンに設けられたデコンプ装置は、エンジン始動時の圧縮行程において排気バルブを僅かに開け、シリンダ内の圧力を減少させることによりエンジンの始動性を向上させる機能を有している。”
今回の特許ではデコンプは始動性の向上のためのもの的な扱われ方してますんで、そういう目的のためにデコンプ載せるって事でしょうね。
EURO5の排ガス対策のために燃料薄くするので、デコンプで始動性あげるぞって感じなんでしょうか?私この辺さっぱりなのでわかんない。
ちなみに新型GSR250系向けのサイレンサーの特許や…
エキパイとかの特許も出願されています。
なので時期的にみても、恐らくはEURO5適合の新型GSR250系(GSX250R、V-strom250等)向けの特許だと個人的には思います。
またはとりあえずとっとこ系の特許かなと思います。
あとで使うかもだし、いい感じのつくれそうなので特許出願しとこー的な。コレ系はよくありますし。
大体そんな感じです。
各社EURO5対策(今回のはそうなのかは謎ですが)で色々と工夫してるみたいで、特許見るのも結構面白いです。いっぱい出願されてるし。
今の所EURO5適合モデル(平成32年規制)ってあまりいませんけど、各社大丈夫なんですかね。
2021年1月1日からEURO5ですんで結構すぐです。
最近色々あるし、しばらくはラインアップが寂しくなる可能性もありそうですねぇ…