2025年モデルの新型トレーサー9GTが発表されました。MT-09系のモデルは比較的安価でいいね。
2025年モデルのTRACER9 GT(トレーサー9GT)のリリース
ヤマハ発動機販売株式会社は、"クロスプレーン・コンセプト*¹"に基づく直列3気筒888cm³エンジンを軽量アルミフレームに搭載し、高いスポーツ性と実用機能を備えたスポーツツーリングモデル「TRACER9 GT ABS」の装備を充実し、2025年モデルとして4月15日に発売します。
主な変更点は、1)先行車と対向車など周囲の状況にあわせて部分的に点灯・消灯・照射を自動制御する「マトリクスLEDヘッドランプ」やメインキーをONにした際、30秒間減衰力を低下させて車両の取り回しを支援する電子制御サスペンションなど、ライダーをサポートする新技術の搭載、2)フレームの最適化などによる良好な操縦性と安定性の実現、3)電動スクリーン採用をはじめ、居住性やウインドプロテクションの見直しによる快適性向上、4)スマートキー、USB Type-A端子対応ソケット内蔵のストレージコンパートメント、スマホと"つながる"機能*²を備えた7.0インチフルカラーTFTディスプレイなど機能・装備の充実です。
スポーツツアラー「TRACER9 GT ABS」2025年モデル発売~走行性能を進化させながら機能・装備を充実し、ツアラーとしての快適性・利便性向上~ - ニュースリリース | ヤマハ発動機株式会社
TRACER9 GT(トレーサー9GT)のカラーラインアップ
2023年モデルのTRACER9 GT(トレーサー9GT)のカラーラインアップ
【廃盤】ブルーイッシュホワイトパール1
【廃盤】ブラックメタリックX
2025年モデルのTRACER9 GT(トレーサー9GT)のカラーラインアップ
【新色】マットライトグレーメタリック4
【新色】マットダークグレーメタリック6
2025年モデルのTRACER9 GT(トレーサー9GT)のスペック
全長:2,175mm
全幅:900mm
全高:1,440mm
ホイールベース:1,500mm
シート高:845mm~860mm
重量:227kg
燃料タンク:19L
最低地上高:135mm
エンジン:DOHC水冷3気筒4バルブ
排気量:888cc
ボア×ストローク:78.0mm×62.0mm
圧縮比:11.5
ミッション:6速
馬力:88kW(120PS)/10,000rpm
トルク:93Nm/7,000rpm
燃費:20.9km/L
フロントサスペンション:倒立
フロントトラベル:130mm
リアサスペンション:モノショック
リアトラベル:131mm
キャスター:24°25'
トレール:106mm
フロントブレーキ:298mm/4pot
リアブレーキ:267mm/1pot
フロントタイヤ:120/70ZR17
リアタイヤ:180/55ZR17
2025年モデルのTRACER9 GT(トレーサー9GT)の装備
TRACER9 GT(トレーサー9GT)のエンジン
- CP3エンジン
- アシスト&スリッパークラッチ
ヨーロッパモデルがEURO5+適合してるので、日本のもしてると思うよ。
TRACER9 GT(トレーサー9GT)の電子制御
- スロットルバイワイヤ
- ライディングモード:スポーツ/ストリート/レイン/カスタム×2
- パワーデリバリー:4レベル
- コーナリングトラクションコントロール:3レベル/オフ
- スライドコントロール:3レベル/オフ
- リフトコントロール:3レベル/オフ
- エンジンブレーキマネジメント:2レベル
- バックスリップレギュレーター:オン/オフ
- ブレーキコントロール:コーナリングABS/普通のABS
- 電子制御サスペンション:2レベル/カスタム×2
- クルーズコントロール:3速から設定可能
- スピードリミッター(YVSL):任意の速度に設定可能
- エマージェンシーストップシグナル
- クイックシフター:第3世代
ものすごい数の電子制御です。MT-09系は電子制御が豊富です。YZF-R1並ですね。
TRACER9 GT(トレーサー9GT)の車体
- アルミダイキャストフレーム:ヘッドパイプ後部ステー、リアサス上部クロスチューブ改訂
- リアフレーム:50mm延長
- ハンドル変更
- スピンフォージドホイール
- KYB電子制御サスペンション:キーオンから30秒間減衰力低下させる。取り回ししやすく。
- 電動スクリーン:調整幅100mm
- ハンドガード
- 新型シート
- タイヤ:BATTLAX SPORT TOURING T32
- サイドケース用ステー:ダンパー内蔵
- スマートリアボックス、サイドケース:オプション
電動スクリーン。調整範囲は無段階で100mm
KYBセミアクティブサスペンション。電子制御サスです。
新型リアフレームとシート。快適性が高まってるとか。
TRACER9 GT(トレーサー9GT)の電子機器
- マトリクスLEDヘッドライト
- 7インチフルカラー液晶メーター
- スマートフォン連携:全画面ナビ対応
- 多機能ハンドルスイッチ
- スマートキー
- USB A電源:フロント右側のボックス内
- USB C電源:メーター下
- グリップヒーター:10段階
- シートヒーター:オプション
- TPMS:タイヤ空気圧モニター。オプション
- 多機能ウィンカースイッチ
マトリクスLEDヘッドライトです。おでこのカメラで状況判断して、自動で照射範囲を調整する。
オートハイビームとか、アダプティブヘッドライトの進化系って感じでしょうか。コーナリングライトも兼ねてそう。
7インチフルカラー液晶メーターです。でかい。全画面ナビ対応です。
いつもの多機能スイッチ。
2025年モデルのTRACER9 GT(トレーサー9GT)の価格
2025年モデルのTRACER9 GT(トレーサー9GT)の価格
- 2021:145万2,000円
- 2023:149万6,000円
- 2025:159万5,000円
税込9万9,000円の値上げです。
結構な値上げですけど、これだけハイテク装備や電子制御盛っててこの値段なのはすごいよね。
2025年モデルのTRACER9 GT(トレーサー9GT)の販売計画台数
- 2021:1,000台
- 2023:1,500台
- 2025:350台
めちゃくちゃ減ってますけど、恐らくはY-AMTグレードやGT+があるからでしょうか。
2025年モデルのTRACER9 GT(トレーサー9GT)の発売日
- 2023:2023年3月15日発表、2023年4月20日発売
- 2025:2025年3月12日発表、2025年4月15日発売
2年ぶりすね。へー
2025年モデルの新型トレーサー9GTと旧型の比較・変更点まとめ
新旧トレーサー9GTのスペックの比較
- 全幅:900mm / 885mm
- 全高:1,440mm / 1,430mm
- シート高:845mm/860mm / 820mm/835mm
- 重量:227kg / 220kg
- 燃料タンク:19L / 18L
- 燃費:20.9km/L / 20.4km/L
- リアトラベル:131mm / 137mm
- キャスター:24°25' / 25°
- トレール:106mm / 108mm
- リアブレーキ:267mm/1pot / 245mm/1pot
旧型は日本では18Lで、海外は19Lでした。新型は海外19Lで日本も19Lです。
新旧トレーサー9GTの電子制御の比較
- ライディングモード:スポーツ/ストリート/レイン/カスタム×2 / 4モード
- 電子制御サスペンション:2レベル/カスタム×2 / 2レベル?
- 電子制御サスペンション取り回し補助:あり / 無し
- クルーズコントロール:3速から / 4速から
- エマージェンシーストップランプ:あり / 無し
- スピードリミッター(YVSL):あり / 無し
- バックスリップレギュレーター:オン/オフ / 無し?
- エンジンブレーキマネジメント:2レベル / 無し?
電子制御多すぎてわけわからんくなってきた。たぶんこれで合ってると思うけど、間違いあれば教えて下さい。
新旧トレーサー9GTの電子機器の比較
- ヘッドライト:アダプティブ / 普通
- コーナリングランプ:アダプティブヘッドライト統合 / あり
- メーター:7インチ / 3.5インチ×2
- 全画面ナビ:対応 / 非対応
- 鍵:スマートキー / 普通
- ハンドルスイッチ変更
- TPMS:オプション / 無し
- カメラ(センサー):あり / 無し
- USB A電源:あり / 無し?
- USB C電源:あり / 無し
新旧トレーサー9GTの装備の比較
- フレーム一部改訂
- リアフレーム変更
- ハンドル変更
- タンク変更
- シート変更
- スクリーン:電動 / 手動
- スクリーン調整幅:100mm / 50mm?
- スマートフォン収納スペース:あり / 無し
- パニア類:スマートキー対応(OP) / 普通
- リアディスク変更
- リアホイール変更
変更点多すぎる。これで9万9,000円なら納得でしょ。
新旧トレーサー9GTのデザインの比較
新旧トレーサー9GTのデザインの比較
新旧比較画像。
新旧トレーサー9GTのデザインの変更点
- タンク
- メインフレーム
- リアフレーム
- シート
- ハンドル
- センタースタンド
- リアサスペンション
- カウル類(フロントフェンダー除く)
- ミラー?
- スクリーン、スクリーン機構
- ヘッドライト
- メーター
- ハンドルスイッチボックス
- 排気系センサー追加
- 恐らくグラブバー
- リアディスク
ビッグマイナーチェンジって感じすね。変更点多い。
大体そんな感じです。
他社のリッターツアラー並の電子制御や電子機器ですけど、価格は他社と比べて安価です。共通プラットフォームだから出来る価格設定なんでしょうね。すごいね。
- 無印:STD、Y-AMT
- GT:STD、Y-AMT
- GT+:Y-AMT
ヨーロッパでは上記のラインアップですが、日本ではGTのY-AMTは発表されませんでしたね。
となるとGT+でのみY-AMTを用意するのかな?多分そう。
GTが結構安価ですので、GT+も比較的安価にしてくれそう。その辺も期待ですね。