新型CBR600RRとNinja ZX-6Rの日本国内モデルが正式発表されましたので、スペックや装備を比較しました。
デザイン・価格
CBR600RR
2021年モデルからこの形です。2024年モデルはアンダーカウルが一部変更されました。
ホンダのフルカウルスポーツは大体ウイングレットついてますね。
価格は157万3,000円(160万6,000円)です。電子制御満載のスーパースポーツでこの価格はすごいね。この車体とエンジンが長いので出来る価格設定かな?
Ninja ZX-6R
2024年モデルではヘッドライトやカウル類が変更されました。
このヘッドライトはZX-6Rが初採用です。カワサキは市販モデルでウイングレットつけてるモデルは存在しませんね。
価格は156万2,000円です。CBR600RRとの価格差は1万1,000円です。
ただZX-6Rはカワサキケア対象モデルです。3年間の定期点検とオイル交換のサービスが付いてるよ。なのでお値段高めです。
灯火器類
CBR600RR
LEDヘッドライトです。CBR600RRとCBR1000RR-Rのみ採用されています。他のCBR系は別のヘッドライト使っています。特定のモデルに使われるヘッドライトみたい。
ウィンカーはいつもの共通の奴。これ無難でいいよね。個人的に好き。
テールランプももちろんLEDです。これってCBR600RRのみしか採用してなさそう?
Ninja ZX-6R
LEDヘッドライトです。現状はZX-6R、Ninja 7 Hybrid、Ninja 500(Ninja 400)に採用されています。恐らくは今後も採用モデルが増えると思うよ。特別なヘッドライトではなさそう。
ウィンカーはLEDです。サイドカウルに付いてるタイプ。カワサキはカウルについてるタイプが多いね。他社だとあんまりない。
テールランプはZ系やNinja系に広く採用されているLEDの奴です。
車体サイズ
全長×全幅×全高
- CBR600RR:2,030mm×685mm×1,140mm
- Ninja ZX-6R:2,025mm×710mm×1,105mm
ホイールベース
- CBR600RR:1,370mm
- Ninja ZX-6R:1,400mm
全長はCBR600RRの方が長いのですが、ホイールベースはCBR600RRの方が短いよ。へー
最低地上高
- CBR600RR:125mm
- Ninja ZX-6R:130mm
シート高
- CBR600RR:820mm
- Ninja ZX-6R:830mm
シート形状やサスのかたさでシート高って結構違ってくるので、実際に跨ってみないとわからないよ。
車両重量
- CBR600RR:193kg
- Ninja ZX-6R:199kg
SSなのでどちらも軽量です。4気筒で200kg以下ってすごいね。
エンジン
CBR600RR
- エンジン:DOHC水冷4気筒4バルブ
- 排気量:599cc
- ボア×ストローク:67.0mm×42.5mm
- 圧縮比:12.2
- ガソリン:ハイオク
- アシスト&スリッパークラッチ
こちら2007年モデルのエンジンです。
エンジンは2003年の初年度モデルから今までマイナーチェンジはされていますがベースは同じです。歴史の長いエンジンだよ。
Ninja ZX-6R
- エンジン:DOHC水冷4気筒4バルブ
- 排気量:636cc
- ボア×ストローク:67.0mm×45.1mm
- 圧縮比:12.9
- ガソリン:ハイオク
- アシスト&スリッパークラッチ
ZX-6Rは以前はレースベースの599ccモデルと636ccモデルがありましたが、現状は636ccモデルのみです。
エンジンは2007年生まれです。最初のZX-6Rは1995年生まれですが、2007年にフルモデルチェンジしてるので今のエンジンはその系譜みたい。
エンジンスペック
馬力
- CBR600RR:89kW(121PS)/14,250rpm
- Ninja ZX-6R:90kW(122PS)/13,000rpm
トルク
- CBR600RR:63Nm/11,500rpm
- Ninja ZX-6R:69Nm/11,000rpm
ZX-6Rは37cc排気量が大きい分、馬力もトルクも高めです。
パワーウェイトレシオ(車両重量/馬力)
- CBR600RR:1.595
- Ninja ZX-6R:1.631
軽い分CBR600RRの方がパワーウェイトレシオが良いよ。CBR600RRは193kg、ZX-6Rは199kgです。
燃費
- CBR600RR:18.5km/L
- Ninja ZX-6R:16.2km/L
ホンダは大体どのモデルでも燃費が良いよ。技術力が高いのかな?それとも燃費を重視してるのかな?
燃料タンク容量
- CBR600RR:18L
- Ninja ZX-6R:17L
ヨーロッパでも切り良い数字でタンク容量書かれてるので実際に上記の容量だと思う。日本は大体切り捨てなので。
航続距離
- CBR600RR:333km
- Ninja ZX-6R:275.4km
航続距離はCBR600RRの方が57.6km長いです。結構な差がある。
フレーム・スイングアーム
CBR600RR
中空アルミツインチューブフレームです。アルミツインスパーフレームですね。
2007年モデルからこのフレームだと思う。
スイングアームもアルミです。1つ前のモデル(2021)に改良されてるよ。
Ninja ZX-6R
アルミペリメターフレームです。アルミツインスパーですね。
スイングアームはアルミです。
SSってスイングアーム太くてレーシーでかっこいいよね。
キャスター・トレール
- キャスター:24.1° / 23.5°
- トレール:100mm / 101mm
足回り
ローター・キャリパー:CBR600RR
- フロント:310mm/4pot
- リア:220mm/1pot
- NISSINラジアルマスター
フロントはTOKICO、リアはNISSINです。
ローター・キャリパー:Ninja ZX-6R
- フロント:310mm/4pot
- リア:220mm/1pot
- NISSINラジアルマスター
フロントはNISSIN、リアはNISSINです。このキャリパーのNISSINロゴかっこいいね。
ブレーキレバー・クラッチレバー
- CBR600RR:6段階/調整機構無し
- Ninja ZX-6R:6段階/5段階
カワサキはクラッチレバーの位置調整出来るモデルが多いと思う。
サスペンション:CBR600RR
- フロントトラベル:120mm
- リアトラベル:128mm
SHOWAのBPFです。ビッグピストンフロントフォーク。41mmで、フルアジャスタブルです。
リアサスペンションもSHOWA製で、フルアジャスタブル。
サスペンション:Ninja ZX-6R
- フロントトラベル:120mm
- リアトラベル:151mm
SHOWAのSFF-BPです。セパレートファンクションフロントフォーク ビッグピストンです。41mmで、フルアジャスタブル。
リアもSHOWA製で、フルアジャスタブルです。
SFF-BPよりBPFの方がグレードの高いフロントフォークだと思う。
タイヤ
CBR/Ninja
- フロントタイヤ:120/70ZR17 / 120/70ZR17
- リアタイヤ:180/55ZR17 / 180/55ZR17
- タイヤ:ダンロップ ロードスポーツ2 / ピレリ ディアブロロッソⅣ
メーター
CBR600RR
フルカラー液晶メーターです。大きさはわからない。CBR1000RR(SC77)とCBR600RRぐらいにしか使われてないと思う。
フルカラー液晶メーターのバイクってまだ経験ないので憧れがある。個人的にはアナログタコ、デジタルスピードが好きです。
Ninja ZX-6R
メーターはいつもの共通フルカラー液晶メーターです。4.3インチ。
スマートフォン連携対応してます。ナビは無いけど。
電子制御・装備
CBR/Ninja
電子制御
- スロットル:スロットルバイワイヤ / 機械式
- トラクションコントロール:コーナリング(9レベル/オフ) / 3モード/オフ
- ライディングモード:1/2/3/ユーザー×2 / なし
- パワーモード:5レベル / フルパワー/ロー
- エンジンブレーキ:3レベル / なし
- ウィリーコントロール:3レベル/オフ / なし
- リアリフトコントロール:あり / なし
- ABS:コーナリング / 普通
- クイックシフター:上下 / 上
CBR600RRはスロットルバイワイヤでして、電子制御もかなり豊富なタイプです。
装備
- エマージェンシーストップシグナル:あり / なし
- イモビライザー:あり / あり
- ヘルメットロック:なし / あり
- ETC2.0:なし / あり
- IMU:6軸 / なし
- ステアリングダンパー:電子制御 / オプション
- ウイングレット:あり / なし
- スマートフォン連携:なし / あり
価格はほとんど変わらないのですが、CBR600RRは電子制御や装備に関しても豊富です。6軸IMUや電子制御ステアリングダンパーも採用されていますし。
ポジションの比較
CBR600RR
ガチなスーパースポーツのポジションですね。ただ街乗り出来ないって程ではなさそう。
Ninja ZX-6R
あ、なんか思った以上にポジションきつそう。
CBR600RRとNinja ZX-6Rのポジションの比較
ブルー系がCBR600RR、レッドがZX-6Rのポジションです。
ステップ位置もハンドル位置もCBR600RRの方が緩めです。街乗りはCBR600RRの方が向いてそう。
とはいえハンドルの高さとか遠さだけではなく、垂れ角や絞り角によっても全然違ってくるので実際跨ってみないとわからないよ。
リッターSSとか跨った瞬間に絶対に無理って気持ちになるよね。私はそう。あの辺乗れる方々すごいと思う。
大体そんな感じです
こうやって比較するとCBR600RRの装備の豊富さとお買い得感が目立ちますけど、ZX-6Rはカワサキケア込の価格です。あとECT2.0が標準装備だったり。
スペックや装備を比較した人間がいうのもアレですが、バイクって乗ってみないとわからない事が多いので、実際に試乗なりしてから決めたほうが良いと思います。
私はスペック厨で見栄っ張りですが、今乗ってる大型バイクはスペック的にはライバルに劣りますし、モンキー125もパワーは全然無いよ。でもどちらもとても気に入ってる。乗っててなんかいいーってなる。
とはいえSSなのでスペックとか装備は普通のバイクより重要な要素だとは思う。乗った感じはもちろんですが、自分に必要な装備の有無等しっかりと確認してから選びたいですね。
新旧CBR600RRの比較はこちらでどうぞ。
新旧ZX-6Rの比較はこちらでどうぞ。