ヤマハが4輪のLMW向けの2気筒の水素内燃機関を開発しているとの噂です。しかも液体水素タンクで、ハイブリッドらしい。
ヤマハの水素内燃機関系の噂
- トヨタ等と大型LMW向けの液体水素タンクを共同開発しているとの噂がある
- その大型LMWはハイブリッド水素内燃機関との噂
- 液体水素タンク内で気化してしまう水素で発電してハイブリッドシステムに使う水素内燃機関
- システム的に大型で、自動車向けだが、LMWを用いた4輪向けにも研究しているらしい
- これとは別に2気筒の水素内燃機関の噂もある。上記の水素ハイブリッド向けだとは思うが、詳細は不明。
こちら私が聞いた噂です。確定情報ではありません。非公式の不確かな情報ですので引用等は控えて頂けると助かります。
It's not confirmed information, it's an unsubstantiated rumor.
It is not official information. It's mainly my prediction.
I am not a media person. I am a consumer.
If you want to quote my blog, please contact me.
トヨタは水素内燃機関も液体水素タンクもやってる
水素エンジンカローラの航続距離向上を目指し、液体水素搭載技術への挑戦を続けています。気体水素よりもエネルギー密度が高く、水素エンジンと液体水素を組み合わせることができれば、航続距離がガソリン車に近づき、水素ステーションも約1/4の面積で運用できるようになります。富士24時間レースの給水素エリアに、「移動式液体水素ステーション」と「液体水素搭載水素エンジンカローラ」のコンセプトモデルを展示します。
トヨタ自動車、スーパー耐久シリーズでの取り組みの進捗を発表 | コーポレート | グローバルニュースルーム | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
全文はトヨタのリリースでどうぞ。
上記の通りにトヨタは液体水素タンクのコンセプトモデルの展示等やってます。右の銀ピカの物が車載用液体水素システムです。
現時点ではまだ走行は出来ないみたいです。タンク類も大型で複雑そう。
大型LMW向けにもやっているらしい
ヤマハは水素内燃機関やってる
トヨタ自動車からの委託により当社が開発した写真のV型8気筒水素エンジンです。「レクサスRC F」などに搭載される5.0リッター・エンジンをベースに、インジェクターやシリンダーヘッド、サージタンクなどを改良したこの水素エンジンは、最高出力335kW/6,800rpm、最大トルク540Nm/3,600rpmを発揮します。
【ニュースレター】仲間とともに広げる「100%水素エンジン」の可能性 - トピックス | ヤマハ発動機株式会社
ヤマハは水素内燃機関の5リッターV8エンジンを開発しています。自動車向けね。
【ニュースレター】仲間とともに広げる「100%水素エンジン」の可能性 - トピックス | ヤマハ発動機株式会社
ちなみに水素カローラは1.6リッター3気筒です。こっちはトヨタ開発でしたっけ。
二輪向け水素内燃機関の開発もやってる
また「つかう」では、2018年に世界で初めて成功した市街地での水素100%を燃料とするガスタービン発電技術で培った水素燃焼技術をベースに、航空機用、船舶用、二輪車用といった陸・海・空のモビリティ向け水素燃料エンジンの開発を進めています。
ヤマハ発動機は、二輪車やROV(四輪バギー)等、自社製品への搭載を視野に入れた水素エンジンの技術開発を行っています。
二輪向けの水素内燃機関の技術開発もやってるそうです。なので今回の噂も突拍子がないって感じでもないですね。
水素タンクが難しいっぽい
私が聞いた話だと水素内燃機関はどうにかなるけど、水素を入れるタンクが難しいと聞きました。
実際気体水素タンクのカローラは航続距離が短いみたいですし。気体水素タンクは小型化が難しいって事ですよね。
液体水素タンクに関してはトヨタもまだ車載出来てない様ですし。
ましてや二輪向けとなると更に小型化の必要がありますので、自動車より結構遅れそうだなと思いました。
ハイブリッド2気筒液体水素内燃機関?
気化した水素で発電
水素を液体で保持するためには-253℃という極低温状態を維持しなければなりませんが、通常の容器に液化水素を充填すると水素は急速に蒸発してしまいます。そして、蒸発した水素はタンク内の圧力上昇を防ぐため、大気中へ放出させるしかありません。
日本で最も巨大な液化水素タンク。 -253℃を維持し続ける、その難しさ | ANSWERS(アンサーズ) | つぎの社会に向かうKawasakiのこたえ | 川崎重工業
液体水素は-253℃を保たないと蒸発しちゃうらしいです。なのでタンク内でや蒸発した分はタンク外に逃がすのが一般的みたい。
今回聞いた噂はその蒸発した水素で発電しちゃおって事ですよね。そんなこと出来るの?素人だから全然わからん。
カワサキは研究してる
液体水素が蒸発して水素ガス(BOG:Boil Off Gas)が生じる。
「現時点では水素がBOGとして発生したとき、推進機関はもちろん、補助動力源にも利用できない。このために、(設備内にとどめる)蓄圧方式を採用した。将来16万m3の設備が実用化したときに、水素を補助電力として利用できるよう、実験設備を船に搭載する予定だ」(川崎重工業)。燃料電池や水素ガスタービンなどの試験設備を船上実験室として併設する計画だという。
-253度の液体水素を6000kmも運搬、水素社会を支える専用船が実現:自然エネルギー(1/2 ページ) - スマートジャパン
こちらは液体水素運搬船(めちゃでかい船)でのお話ですけども、カワサキはその蒸発した水素で発電とかやってみる予定だそうです。
規模が全然違いますけど、そういう事は技術的には可能なんですね。へーそうなの。
カワサキは水素チームのお仲間ですので、今回の噂ともつながりますね。
2気筒水素内燃機関
カワサキの水素内燃機関はNinja H2がベース、トヨタの水素カローラはGRヤリスがベース、ヤマハの水素V8はトヨタのRC Fがベースです。
この水素カローラのすごいところは、インジェクターなどわずかな部品を変更するだけで、水素燃焼を実現しているところだ。
水素カローラはGRヤリス超えの300馬力を実現するのか? 佐藤恒治TGRプレジデントは「300馬力はがんばりますよ。がんばります!!」 - Car Watch
私はこの辺さっぱりなのでよくわかってないのですが、現行のガソリンエンジンをベースに小改良で水素仕様に出来るんですね。へー
となると今回噂の2気筒エンジンも現行車種がベースの可能性がありそう。
考えられるのはMT-07系か
TMAX系でしょうか。
LMWの4輪に載せるとのお話ですので、その辺から考えるとTMAX系の方が可能性高そう?
大体そんな感じです。
今回のお話はおおまかな噂ですし、そもそも液体水素燃料タンクは技術的にまだまだ難しいみたいですし、さらに蒸発した水素ガスを利用したハイブリッドかつ、LMW向けなので小型の車両って事になります。
水素系は自動車でもまだ実現できていない事が多いので、今回の噂に関しては研究のためのものだと思います。先行開発とかそういう系でしょうか。市販に直接つながる系ではないと思うよ。
MWC-4 - Yamaha Motor Design | ヤマハ発動機
とはいえ自動車の技術って遅れて二輪にも回ってきますので、4輪LMWなら二輪よりは早く出せそうですね。ヤマハはMWC-4とかコンセプトモデルで出してましたし、4輪LMWを出す気はあるんだと思います。
まぁ10年以内に出たらいいなーぐらいの気持ちで待つのが良さそう。