AMTはホンダも研究してますし、今後そういうモデル増えるんスかね。
カワサキのAMTの特許
”本発明は、手動変速及び自動変速の両方の機能を有する乗物において、手動変速による機械的な変速操作フィーリングの提供と、自動変速による楽な変速操作の提供とを両立させることを目的とする。”
”本発明の一態様に係る変速機付き乗物は、原動機の回転動力を変速する変速機を備えた乗物であって、運転者が操作する変速操作子と、運転者による前記変速操作子の操作力を変速動作のための変速動力として前記変速機に伝達する手動変速動力伝達機構と、変速アクチュエータと、前記変速アクチュエータの駆動力を前記変速動力として前記手動変速動力伝達機構に伝達する自動変速動力伝達機構と、前記変速アクチュエータを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、所定の自動変速指令に応じて前記変速アクチュエータを駆動する自動変速制御を実行する自動変速制御部と、前記変速操作子の操作による手動変速動作と前記変速アクチュエータによる自動変速動作との同時実施を禁止するように前記自動変速制御部を制御する干渉防止制御部と、を有する。”
”前記構成によれば、運転者は、変速操作子の操作時に手動変速動力伝達機構を介して変速機からの反力を受けるため、変速機を機械的に変速操作するフィーリングを得ることができ、運転の楽しみを得ることができる。そして、変速操作子の操作による手動変速動作と変速アクチュエータによる自動変速動作との同時実施を禁止するように自動変速制御部
が制御されるので、変速操作子による変速動力と変速アクチュエータによる変速動力とが干渉(競合)することを防止できる。よって、手動変速及び自動変速の両方の機能を有する乗物において、手動変速による機械的な変速操作フィーリングの提供と、自動変速による楽な変速操作の提供とを両立できる。”
AMT(FJR1300ASとか)のバイクだけど、従来どおりに手動変速出来るし、自動変速もするし、それを両立出来てるって感じ。
ちなみにホンダの以前のAMTの特許は、手動変速は出来るけどNC750X DCTとかのチェンジペダルキットみたいな感じで、操作はできるけど結局はモーターで変速してるってタイプみたい。
自分で変速してるんじゃなくて、チェンジペダルがスイッチとしての役割って感じですかね。
それの改良案で、自分でも変速できるぞーって特許だと思います。
ちなみにホンダのAMTの特許ですが、その後にそれの改良版っぽいものも出願されてるよ。
”図2は、図1に示す車両1の変速システム20の変速動力伝達機構の模式図である。図2に示すように、変速システム20では、変速機2は、運転者による変速操作レバー21(変速操作子)の操作力によって回転可能であり、且つ、変速アクチュエータ22の駆動力によっても回転可能である。即ち、運転者による変速操作レバー21の操作力と変速アクチュエータ22の駆動力とが、変速機2を動作させるための変速動力として利用され得
る。具体的には、運転者に操作される変速操作レバー21がシフトドラム11(図1参照)を回転させ、且つ、変速アクチュエータ22がシフトドラム11を回転させる。なお、本実施形態では、変速アクチュエータ22として電気モータが用いられる。”
21はチェンジペダルですね。
なんだか原始的なのかハイテクなのかよくわかんない…
シフト操作をアシストする特許もあるよ
”手動変速及び自動変速の両方の機能を有する乗物において、手動変速時における運転者の操作フィーリングを向上させながらも、運転者が小さい力で楽に変速操作子を操作することも可能とする。”
”コントローラ36は、所定の自動変速指令に応じて変速アクチュエータ22を駆動する自動変速制御を実行する自動変速制御部51と、所定のアシスト条件の成立時において、運転者の変速操作子の操作による手動変速動力伝達機構の動作を補助するように、前記変速アクチュエータを駆動するアシスト制御を実行するアシスト制御部52と、を有する。”
あら、こちらだと手動変速の補助をしてくれるよ。かしこいなぁ。
”自動変速制御部による自動変速が行われる際に、運転者による変速操作子の操作パターンを学習した内容で変速アクチュエータの駆動パターンが決定されるので、運転者の癖を反映した自動変速を実現できる。なお、操作パターンは、変速操作子の動きの傾向(例えば、操作力、操作速度、操作加速度等の傾向)でもよいし、変速操作子の操作時の車両状態の傾向(例えば、運転者が変速操作するときのエンジン回転数や車速等の傾向)でもよい。”
学習機能もあるよ。コレないと意図しない変速とかしちゃいそうですし、こういうのほしいですよね。
”車両1は、原動機E(例えば、内燃機関又は電動モータ)と、原動機Eが生成した回転動力を変速する変速機2と、原動機Eと変速機2との間に介設されたメインクラッチ3(例えば、多板クラッチ)とを備える。”
ちなみに車両は内燃機関でも電動でもOKだそうで。カワサキの電動バイクって変速できますしね。
カワサキのハブステアの特許
”生産コストの低減を図り易い鞍乗車両を提供する。”
”鞍乗車両は、車体フレーム部材と、前輪と、前輪を、その前輪軸線回りに回転自在に支持する回転支持部材と、回転支持部材を上下方向に延びる操舵軸線回りに角変位自在に支持し、回転支持部材から後方に延びる支持アームと、車体の少なくとも車幅方向一方側で、支持アームの後部における上下方向に間隔をおいた2箇所で回動自在に支持アームに連結され、支持アームから後方に延びて、各々の後部が車体フレーム部材に回動自在に連結された上下一対のリンク部材と、乗車姿勢の運転者が把持するためのハンドルと、車体フレーム部材に着脱自在に連結されてハンドルを支持するハンドル支持部材とを備える。”
ハブステアのバイクの生産コストを低減するということは、比較的安価なハブステアのバイクを出すって事でしょうか?
共通化が結構目的っぽい。色んな車種出すん?
”鞍乗車両を生産する場合、操縦性、運転姿勢、或いは車体形状等の車両特性に応じたメインフレーム部材を用意する必要がある。このため、生産コストの低減を図りにくい。”
”そこで本発明は、生産コストの低減を図り易いフロントアーム式の鞍乗車両を提供することを目的としている。”
だそうで。色んな種類のハブステアのバイク作りたいって感じっすかね?
”上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る鞍乗車両は、車体フレーム部材と、前輪と、前記前輪を、その前輪軸線回りに回転自在に支持する回転支持部材と、前記回転支持部材を上下方向に延びる操舵軸線回りに角変位自在に支持し、前記回転支持部材から後方に延びる支持アームと、前記支持アームの後部における上下方向に間隔をおいた2箇所で回動自在に前記支持アームに接続され、前記支持アームから後方に延びて、各々の後部が前記車体フレーム部材に回動自在に接続された上下一対のリンク部材と、乗車姿勢の運転者が把持するためのハンドルと、前記車体フレーム部材に着脱自在に連結されて前記ハンドルを支持するハンドル支持部材とを備える。”
コレによって…
”要求される鞍乗車両の運転姿勢や車両特性に応じてハンドル支持部材を取り替えることができ、残余の鞍乗車両の部分の共通化を図り易くすることができる。”
”要求される車両挙動に応じて一対のリンク部材を取り替えることが容易になり、支持アームの共通化を図り易い。従って、複数車種における共通部分を増加でき、生産コストの低減化を図れる。”
”鞍乗車両の上側部分を変更する一方で、鞍乗車両の下側部分を共通化できるので、上側部分の異なる鞍乗車両を複数種類生産する場合でも、設計や生産にかかるコストを抑制できる。”
”これによって鞍乗車両の上側部分の設計自由度を向上できる。また、鞍乗車両の下側部分を共通化できるので、上側部分の異なる鞍乗車両を複数種類生産する場合でも、設計や生産にかかるコストを抑制できる。”
理由の部分省いちゃいましたけど、どうもパーツの共有や設計生産のコストダウンがメインの特許みたいです。あと軽量化とか。
”図5は、第3実施形態に係る支持アーム213の分解図である。図5に示すように、支持アーム213は、前後方向に延びるアーム本体部216と、ナックル部材112を保持し且つアーム本体部216とは別体に設けられて、アーム本体部216に脱着自在に取り付けられる保持部217とを有する。保持部217には、支持アーム13における軸支部13gに相当する軸支部213gが設けられている。保持部217は、複数の締結部材200により、アーム本体部216の前部と着脱自在に連結されている。”
”上記構成によれば、複数種類の保持部217を用意し、保持部217を取り替えることで、共通のフレーム本体部及びリンク部材を用いながら、例えば、車体フレーム部材に対する操舵軸線Xの配置を異ならせることができる。これにより、前輪3の設置位置と操舵軸線Xとのオフセット量を異ならせたり、前輪3のキャスター角を変化させたりすることができ、車体運動特性を異ならせることができる。”
色んな特性のハブステアのバイク出したい♥って気持ちがわかる特許っすね。
フレームとかエンジンとか、その辺変えていろんな車種のハブステアのバイクを出す気なんでしょうか。こわい。
今更なんですけど、カワサキってだいぶヤバい会社ですね。過給器の次はハブステアっすか。すげー
色んなフレームあるよ
第一実施形態は見た感じアルミフレームですね。
こちらはbimotaのTESI H2です。別物ですね。
こちらは第2実施形態。あ、パイプフレームです。
一部(22あたり)省略してありますが、基本的に第1実施形態と同じですね。
こういう感じで色んな奴出すぜって感じですね。
ちなみにフロントが片持ちです
”本実施形態の支持アーム13は、ナックル部材12を車体の車幅方向一方側(本実施形態では左側)から片持ち支持する。”
へーフロント片持ちなんですね。
TESI H2は両持ちです。TESI3Dも両持ちです。
電動バイクに使われるかも。Jコンセプトくん??
”本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成を変更、追加、又は削除できる。操舵輪は、前輪に限定されない。また鞍乗車両は、三輪自動車又は四輪自動車でもよい。駆動源は、エンジンのほか、走行用の電動モータでもよいし、走行用のエンジンと走行用の電動モータとの両方を備えるものでもよい。”
いつものお決まり文句ですが、こういう記載もあったよ。
カワサキの4輪車のプロジェクトはあるってカワサキの中の人が言ってるよ。
電動で3輪ていえば、Jコンセプトくんですよね。
主に内燃機関向けって感じでしょうけど、カワサキも電動バイク開発してますので、その変に使われる可能性もありそうですね。
今回の特許、結構色々と共有できそうな感じですし。
電動バイクとかにのせてくるんじゃあ…
大体そんな感じです。
電動バイクとAMTって相性良さそうですし、3輪とかハブステアともAMTって相性良さそうですよね。
時期的に見て、この辺が同じ車両に搭載される可能性もあるかも。
ホンダも手動と自動の両方OKなAMTの研究してるみたいですし、新型CBR1000RRにAMTが採用されるって情報も以前にありました。
なのでホンダに関してはAMTのバイクの市販の目処はある程度立ってそう。
DCTだと大きく重くなっちゃいますので、今後は各社AMTのバイクを出してくるのかも。
現状、AMTの噂があるのはホンダのCBR1000RR(多分CBRの派生モデルにだと思う)と、新型隼ぐらいですかね。
カワサキは具体的な噂は無いよ。特許ぐらいかな?
個人的にはカワサキの電動バイクはAMT載せてきそうな気がする…根拠ないよ。