2020年モデルの新型CBR1000RR向けっぽい特許
”内燃機関の小型化を図り、油路を外力から保護できる内燃機関の油路構造を供する。”
2018年3月出願の特許です。
”クランクケース(1)から斜め上方に向け設けられたシリンダブロック(2)にシリンダヘッド(3)を斜め上方に重ねて車両前方に傾け一体に締結されて機関本体(Eh)が構成される小型車両に搭載される内燃機関の油路構造において、互いに鈍角をなして谷部(V)を形成するクランクケース(1)のケース前壁(1UF)とシリンダブロック(2)のシリンダ前壁(2F)の屈曲部(1v)の近傍を谷部(V)に沿って左右方向に延びる左右方向油路(a2)が形成されることを特徴とする。”
ん?見慣れないエンジンの図ですね。
車両の図はこちら。あ、この図のパターンは大体CBR1000RRとかです。
あ、こちらは見覚えありますね。新型CBR1000RR向けの特許で良く見る奴系ですね。
そういう感じでして、こちらの特許ですけど新型CBR1000RR向けの特許とみて良さそうです。
角度とか全然違うけど、現行のエンジンと比較した図。多少似てますけど、別物ですね。
オールニューエンジンでしょうけど、やっぱり多少似てて面白いですね。
たぶんそんまま市販されると思う
恐らくはこちらの特許、市販モデルのCBR1000RRのエンジンほぼそのままだと思われます。
BMWのシフトカムはボクサーツインの方も、S1000RRの物も、アクチュエーターが2つついています。
アクチュエーターが直でカムシャフトを動かすタイプ。
以前からわかっていた事ではありますが…
新型CBR1000RRに関しては、77と87がアクチュエーターですが、油圧で動きます。
こちらリニアソレノイドバルブです。動力源が1つです。コンパクト。
ちなみにこんな感じ。後発なのでやっぱり進んでますね。
こちらはオイルの流路の図。上の図の下のあたりと関係ありますね。
87は排気側油圧アクチュエーター、77は吸気側、78Hは高速側油圧室、78Lは低速側油圧室、88Hと88Lは排気の方の低速と高速の油圧室だそうな。
それから油路がどうとかって記載がありましたが、こういう感じで、エンジン内部に油路が形成されてますね。
新型GSX-R1000の方の特許はケーブルが出てましたけど、こっちは内蔵です。
こちらエンジンの前側の図。
やっぱり図が細かいので、市販モデルもまんまコレになると思います。
他にも特許出願されていまして…
センサー取付構造の特許
”動弁装置のシリンダヘッドの外側壁から離れた内側の内壁に配設される作動部材の動作も検知できるセンサの配置の自由度が大きい内燃機関のセンサ取付構造を供する。”
”シリンダヘッド(3)に動弁装置(40)が設けられ、同動弁装置(40)の動作を検知するセンサ(35)が取り付けられる内燃機関のセンサ取付構造において、動弁装置(40)の動作を検知するセンサ(35)が、シリンダヘッド(3)のシリンダヘッドカバー(4)に覆われるヘッド内壁(3Uc)に形成されたセンサ取付孔(3hc)に取り付けられることを特徴とする。”
カムシャフトの回転数を検出するセンサーを、シリンダーヘッド外側壁じゃなくてヘッドの内壁に配置するぞーって感じだそうで。
ちなヘッドあたりの図。31iは吸気ポート、31eは排気ポートです。
エンジン上から見た図。91がリニアソレノイドバルブですが、小さいですね。
シリンダーヘッドカバーを外した図
シリンダヘッドカバーを外し上側シリンダヘッドを省略した図
35はセンサーですね。43は吸気側カムキャリア、53は排気側カムキャリア、35は吸気側カムシャフトが高速側か低速側のどちらにあるか検知する吸気側リミットスイッチ、36は排気側リミットスイッチです。
油路の特許
”部品点数が削減でき、組立工数も少なく、生産性を向上させることができる内燃機関の油路構造を安価に供する。”
2018年3月出願の特許です。
”内燃機関の油路構造において、シリンダヘッド(3U)は、複数の軸受壁(3v,3vl,3vr)間を連通してオイルを流す軸受壁間連通油路(c7)と、軸受壁間連通油路(c7)から枝分かれして軸受壁(3vl)の軸受面(3vf)にオイルを供給する軸受壁油路(c8)とを備え、軸受壁間連通油路(c7)は、相対する側壁(3UF,3UB)の一方の側壁(3UB)に形成され、軸受壁油路(c8)は、軸受壁(3vl)に形成されることを特徴とする。”
さっきの油路を内側に作ったぞって感じのアレですね。
”この構成によれば、シリンダヘッドの相対する側壁間に架設される少なくとも2つの軸受壁に動弁装置のカムシャフトが回転自在に軸支される内燃機関において、複数の前記軸受壁間を連通してオイルを流す軸受壁間連通油路が、相対する前記側壁の一方の側壁に形成され、軸受壁間連通油路から枝分かれして前記軸受壁の軸受面にオイルを供給する軸受壁油路が、軸受壁に一体に形成されるので、オイル漏れがなく、部品点数が削減でき、組立工数も少なく、生産性を向上させることができ、低コストである。”
内側にあるのでこういうメリットがあるそうな。
上側シリンダーヘッドの上面図
上側シリンダーヘッドの下面図
油路が載ってます。cやdが給油路ですね。
大体そんな感じです。
ちなみに新型CBR1000RR向けっぽいシートレールの特許もあったのですが、図が現行ベースでしたんでまぁ良いかなって。
それとDOHC水冷4気筒4バルブなのは変わりないです。
可変バルブ機構は採用されるのわかってますけど、AMTモデルはどうなるんですかね?その辺気になる。
特許、個人的には全然理解できない系ばかりですけど、なんとなーーくはわかる奴もあるんで、詳しい人とか気になる人はチェックしてみてね。
とりあえずは今回エンジンの図が明らかになりましたし、車体も大まかには判明しましたよね。電動ウィングついてる奴。
恐らくはEICMAで正式発表でしょうから、そろそろティーザーとかあるのかな?楽しみっすね。めっちゃ強そうなので。
ちなみに今までの情報とかまとめてる記事有りますので、気になる方はこちらでどうぞ。
発売日は2020年3月頃だそうで。