新型CBR1000RR-R向けっぽさありますけど、恐らくは2024年モデルで不採用になった案と採用された案だと思う。
ホンダのフロントカウルの特許その1
ホンダのフロントカウルの特許その1
ダウンフォースを大きくすることができ、且つ、空力抵抗を低減することができる鞍乗型車両のフロントカウル構造を提供する。
2022年6月15日出願の特許です。
自動二輪車10のフロントカウル40において、第1フロントカウル部50と第2フロントカウル部52とは、窪み部54を介して連結されている。窪み部54は、後方に行くにつれて、左右方向に広がると共に、上方に傾斜している。第1フロントカウル部50の左端部57及び右端部59は、側面視で、逆翼形状である。
どういう特許なのって感じすけど…
フロントカウルに溝がある
本発明では、第1フロントカウル部を逆翼形状とすることにより、ダウンフォースを大きくすることができる。また、翼部が不要となるため、空力抵抗を低減することができる。これにより、鞍乗型車両の運動性能(最高速、加速性能)が向上し、結果的に、燃費性能を向上することができる。
さらに、窪み部に沿って流れる走行風は、後方に行く程、上方且つ外側に向かって流れる。これにより、鞍乗型車両の乗員に走行風が直撃することを緩和することができると共に、空力抵抗を一層低減することができる。
また、本発明をスーパースポーツ系の鞍乗型車両に適用すれば、車幅を抑えた先鋭的なデザインを実現することが可能となる。これにより、鞍乗型車両の意匠性を向上することができる。
フロントカウル自体でダウンフォースを得るみたい。それとフロントカウルの溝で走行風を制御してウイングレット的な。
第1フロントカウル部50及び第2フロントカウル部52に到達した走行風の一部は、窪み部54に流入する。窪み部54に流入した走行風は、窪み部54とサイドパネル部56、58と突出部70、72とによって形成された空間76を流れる。第1フロントカウル部50の左端部57及び右端部59が側面視で逆翼形状であるため、この空間76に走行風が流れたときに、第1フロントカウル部50にダウンフォースが発生する。ダウンフォースは、自動二輪車10の前部を下方(路面)に押し付ける力として作用する。この空間76を流れる走行風は、後方に排出される。
こんな感じで。へーなるほどって感じ。ウイングレット内蔵フロントカウルって感じすね。
車両の図
正面顔。ヘッドライトはなさげですね。
上から見た図。
ホンダのフロントカウルの特許その2
ホンダのフロントカウルの特許その2
ダウンフォースを大きくすることができ、且つ、空力抵抗を低減することができる鞍乗型車両のフロントカウル構造を提供する。
2022年6月15日出願の特許です。
鞍乗型車両としての自動二輪車10のフロントカウル40において、第2フロントカウル部52には、導入口62、64と排出口66、68とを連通する走行風通路70、72が形成されている。第2フロントカウル部52の上側部分71、73は、側面視で、逆翼形状である。
こちらもウイングレット関連の特許だよ。
アッパーカウルとサイドカウルの間にウイングレット
本発明では、第2フロントカウル部のうち、走行風通路よりも上側の部分を逆翼形状とすることにより、ダウンフォースを大きくすることができる。また、翼部が不要となるため、空力抵抗を低減することができる。これにより、鞍乗型車両の運動性能(最高速、加速性能)を向上させ、結果的に、燃費性能を向上することができる。
また、走行風は、導入口から走行風通路を流れ、排出口から後方に排出される。これにより、フロントタイヤハウス付近の走行風の吹き溜まりを抑制することができる。
また、排出口から後方に排出された走行風は、鞍乗型車両の乗員に沿って流れる。これにより、排出された走行風が乗員を包み込むエアカーテン(ウィンドプロテクション)として機能する。この結果、乗員の防風範囲が小さくなると共に、前方から鞍乗型車両を見たときの大きさ(投影面積)を小さくすることができる。従って、空力抵抗を一層低減することが可能となる。
さらに、本発明をスーパースポーツ系の鞍乗型車両に適用すれば、車幅を抑えた先鋭的なデザインを実現することが可能となる。これにより、鞍乗型車両の意匠性を向上することができる。
第2フロントカウル部ってどこ?って感じすけど…
52が第2フロントカウルだよ。
フロントカウルとサイドカウルの間にウイングレットがあるって感じすね。
サイドカウルの一部みたいになってるので、あんまり横に出っ張ってないよね。へー
今回の特許は2024年モデルのCBR1000RR-R向けでは?
CBR1000RR-R向けの特許っぽい
その2の特許の車両の図は基本的に2024年モデルのCBR1000RR-Rに似てますよね。
その1の特許の車両の図も大体CBR1000RR-Rに似てる。
こちら2024年モデルのCBR1000RR-Rです。特許の図はCBR1000RR-Rベースで描かれていますよね。なのでCBR1000RR-R向けだと思う。
2024年モデルのCBR1000RR-Rに採用されてるのでは?
こちら特許その2の正面の図ですが…
こちら2024年モデルのCBR1000RR-Rです。
こちらウイングレット部。細かい形は違いますけど、大まかに見ると似てますよね。というかやりたいこと的に近いですよね。
特許の方はサイドカウルの一部がウイングレットになっていますし、ウイングレット部に66の排出口が空いてたりするので全く同じではないけど。
個人的な予想ですが、2024年モデルのCBR1000RR-Rのウイングレットはこの特許がベースなのでは?出願時期も2022年6月15日ですし。
特許その1は没案なのでは?
その1の方の特許ですけど、こちらも出願日は2022年6月15日です。
なのでその1の方とその2の方のどちらかを2024年モデルで採用するつもりだったとかそういうパターンでは?
ちなみに初年度モデルのCBR1000RR-Rの正式発表前に普通のウイングレットと電動ウイングレットの特許が同時期に出願されていました。普通のウイングレットの特許は市販モデルに採用されたものと近かったよ。
なので今回のその1の特許は没案かなーって個人的には思いました。
大体そんな感じです。
2024年モデルの新型CBR1000RR-Rのスペックや装備、旧型との比較等はこちらでどうぞ。
個人的には今回の特許はその2は2024年モデル向けで、その1は没案の方だと判断しましたが、次期CBR1000RR-Rに採用される可能性はあるとは思います。
以前からCBR1000RR-Rはビッグマイナーチェンジの噂がありまして、恐らくはそれは2025年モデルだと思われます。
なので今回のその1の方の特許ですけど、市販モデルに採用されるのであれば2025年モデルでしょうね。うーん、どうなんだろう。