KTMがMV Agustaの株式を25.1%取得しました。アグスタもKTM傘下になるのかな?
PIERERがMV Agustaと戦略的協力
- 2022年11月3日にPIERER Mobility(KTMの親会社)とMV Agustaが戦略的協力に合意
- KTMがMV Agustaにサプライチェーンのサポートを提供し、購買(仕入れってこと?)業務を引き継ぐ
- PIERERのワールドワイドな販売網を通じて、MV Agustaの一部の製品を販売する
- KTMがMV Agustaの株式の25.1%を取得する
こちら11月3日のPIERERのリリース一部です。
ちょっと前から噂があった
ちょっと前からヨーロッパ系のメディアさんの間で、KTMがアグスタ買うとかそういう感じの噂が流れてました。いくつかのメディアさんが報じてたと思う。
恐らくですが、2022年9月21日のPIERERのリリースがきっかけで、そういう噂が流れたんだと思う。
- KTMがMV Agustaと協力協定を締結
- KTMがアメリカ、カナダ、メキシコ市場のKTMのディーラー、MV Agustaの既存、新規のディーラーを通じて、MV Agustaのバイクの販売、販売促進、カスタマーサービスを行う
こちらは2022年9月21日のPIERERのリリースの一部です。こんな感じで、KTMとアグスタの協力の範囲が広がってる。
bimotaとは状況が違いそう
カワサキとbimota
川崎重工グループのKawasaki Motors Europe N.V.(以下KME社)は、2019年4月16日イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州リミニ県にBIMOTA(ビモータ)ブランドの最高級モーターサイクルを製造販売するための Italian Motorcycle Investment S.P.A.(以下IMI社)を設立しました。Bimota S.A.から出資を受け、今後Bimota S.P.A.となる予定です。
IMI社は、TESI(テージ)の生みの親であり、かつての栄光を築いたメンバーの一人であるPierluigi Marconi(ピエルイジ マルコーニ)氏が中心となって、同ブランドの製品開発から製造、販売まで行う会社であり 同ブランドの再生と事業拡大を行うことで世界中のBIMOTAファンに応えます。
KME社を含む川崎重工グループは、エンジンなど主要コンポーネンツの供給などを通じて同ブランドの再生をサポートしていきます。
イタリアの高級二輪車メーカーBIMOTAの再生支援のために新たな二輪車メーカーを共同設立 | プレスリリース | 川崎重工業株式会社
bimotaに関してはカワサキによる買収って感じではなく、合弁会社を設立って感じでした。一応孫会社って感じですけど。
なんかbimotaの場合は再建を支援するぜ、カワサキのエンジンとか使ってどうぞって感じですよね。傘下になれ!ってイメージはない。
KTMは色々傘下にしてる
KTMはGASGASとHusqvarnaを傘下にしていますが、どちらのメーカーも基本的にKTMのモデルがベースです。KTM色に染まってるよ。
現状は25.1%なのでアグスタはKTMの子会社って感じではありませんが、将来的にどうなるかは謎です。完全子会社化もありえなくはなさそう。
大体そんな感じです。
サプライチェーンのサポートとありますので、アグスタのモデルがKTM系の部品を使うようになるのかな?となると結構なコストダウンができそう。KTMはドデカ企業なので。
将来的にはKTMのエンジン使ったアグスタのモデルとか出る可能性もありそう。
KTMはずっとノリに乗ってるイメージありますので、アグスタの将来は安泰な気もする。ただアグスタらしさがなくならないといいですね。