日本国内モデルのYZF-R9が発表されました。長かったですね!おめでとうございます。
2026年モデルのYZF-R9のリリース
ヤマハ発動機販売株式会社は、"クロスプレーン・コンセプト*¹"に基づく水冷・4ストローク・DOHC・直列3気筒・888cm³エンジンを軽量アルミフレームに搭載したスーパースポーツモデルの新製品「YZF-R9 ABS」を10月30日に発売します*²。
1) トルクフルで余力のあるパワーを発揮するCP3エンジン(クロスプレーン・コンセプトの3気筒)
2) 当社歴代スーパースポーツ*³最軽量の新型重力鋳造アルミフレーム
3) 足つき性と快適性も考慮したスポーティなライディングポジション
4) 緻密な減衰調整が可能な前後KYB製新型サスペンション
5) ウイングレットの採用などエアロダイナミクス効果の高い外装
6) "YZF-R"シリーズらしさを受け継ぎ進化させたデザイン
7) 「YRC(Yamaha Ride Control)」やクルーズコントロールシステム、「YVSL(Yamaha variable speed limiter)」などの走行支援
8) ラップタイム計測や走行データの可視化が可能なアプリ「Y-TRAC Rev*⁴」など"つながる"機能
スーパースポーツモデル「YZF-R9 ABS」新発売~ヤマハミドルクラス最強の"トラックパフォーマンス"を秘めた懐の深いモデル~ - ニュースリリース | ヤマハ発動機株式会社
公式PV
2026年モデルのYZF-R9のカラーラインアップ
ディープパープリッシュブルーメタリックC
マットダークグレーメタリック6
ブルーイッシュホワイトパール1
2026年モデルのYZF-R9の画像
こちらヨーロッパ仕様なのでタイヤが違います。日本のはRS11です。
2026年モデルのYZF-R9のスペック
全長:2,070mm
全幅:705mm
全高:1,180mm
ホイールベース:1,420mm
シート高:830mm
重量:195kg
燃料タンク:14L
最低地上高:140mm
エンジン:DOHC水冷3気筒4バルブ
排気量:888cc
ボア×ストローク:78.0mm×62.0mm
圧縮比:11.5
ミッション:6速
馬力:88kW(120PS)/10,000rpm
トルク:93Nm/7,000rpm
燃費:20.9km/L
排ガス規制:euro5+
フロントサスペンション:43mm倒立
フロントトラベル:120mm
リアサスペンション:モノショック
リアトラベル:118mm
キャスター:22°35'
トレール:94mm
フロントブレーキ:320mm/4pot
リアブレーキ:220mm/1pot
フロントタイヤ:120/70ZR17
リアタイヤ:180/55ZR17
2026年モデルのYZF-R9の装備
新型YZF-R9のエンジン・吸排気系
- MT-09系3気筒エンジン
- 二次減速比変更
- 点火時期変更
- 燃料マップ変更
エンジンはMT-09系ですが、ECUのセッティング改訂やスプロケットの変更等あるようです。
新型YZF-R9の電子制御
- ライディングモード:スポーツ/ストリート/レイン/カスタム1/カスタム2/トラック×4
- コーナリングトラクションコントロール:9レベル
- スライドコントロール:3レベル
- ブレーキコントロール:2レベル
- エンジンブレーキマネジメント:2レベル
- パワーモード:4レベル
- リフトコントロール:3レベル
- ローンチコントロール
- バックスリップレギュレーター
- 第3世代クイックシフター
- コーナリングABS:リアオフ可能
- クルーズコントロール
- エマージェンシーストップランプ
電子制御はMT-09と大体同じです。
ありがたいことにクルーズコントロールがあります。オミットされなかったよ。
新型YZF-R9の車体
- アルミデルタボックスフレーム:新規。ヤマハのスーパースポーツでは最軽量の9.7kg
- ウイングレット
- ブレンボStylemaキャリパー
- ステンメッシュブレーキホース
- ブレンボラジアルマスター
- KYBフロントサスペンション:低速圧側/高速圧側/伸側/プリロード
- KYBリアサスペンション:圧側/伸側/プリロード/車高調
- フロントフォークアウター、リアサスペンションリザーバータンク:カシマコート
- 調整可能なブレーキレバー、クラッチレバー
- ブレーキペダル、シフトペダル:アルミ鍛造
- バトラックスハイパースポーツRS11
- ホイール:YZF-R6ベースのアルミキャストホイール
アルミデルタボックスフレームです。鋳造。重量配分はほぼ50/50だそうな。
ハンドル低そう。
ブレンボStylemaキャリパー。ブレーキ類はブレンボです。
KYBのフルアジャスタブルサスペンション
リアもKYBのフルアジャスタブル
フロントはYZF-R1と同系のサスペンションですね。
セッティング等は違うでしょうけども。
→YZF-R9専用セッティングです。細部も異なる様です。
クラッチレバーは新設計で、14段階で位置調節可能です。見た目良いね。
新型YZF-R9の電子機器
- LED灯火器類
- 5インチフルカラー液晶メーター:4モード
- スマートフォン連携:Y-Connect、Garmin StreetCross
- Y-TRAC Rev:サーキット走行向けのアプリ
- MT-09系の多機能ウィンカー
- USB C電源:5V3A。タンデムシート下。
センタープロジェクターヘッドライトです。ウイングレットついてるよ。
ウィンカーはポジション兼用ではなく、ウィンカーミラーです。
5インチフルカラー液晶メーター。
2026年モデルのYZF-R9の価格
2026年モデルのYZF-R9の価格
- MT-09:125万4,000円
- XSR900:132万円
- MT-09 Y-AMT:136万4,000円
- XSR900 GP:143万円
- MT-09 SP:144万1,000円
- YZF-R9:149万6,000円
- TRACER9 GT:159万5,000円
- TRACER9 GT+ Y-AMT: 198万円
あ、個人的予想価格ジャストですね。へーなんか嬉しい。
いい感じの価格なのでは?ちなみにCBR600RRは157万3,000円です。
それとエクスクルーシブモデルです。
2026年モデルのYZF-R9の販売計画台数
- YZF-R9:300台
- XSR900GP:1,000台
- MT-09/MT-09 Y-AMT:1,200台
- MT-09 SP(2024):1,200台
かなり控えめな数字です。これは初年度モデル買えなかったって人かなり多くなりそう。
恐らくは今年度に日本に供給できる数が少ないので、この販売計画台数なのでは?素人的には普通にもっと沢山売れると思っちゃいます。
2026年モデルのYZF-R9の発売日
- ワールドプレミア:2024年10月9日
- 欧米での発売日:2025年3月
- 日本国内発表日、発売日:2025年10月9日発表、2025年10月30日発売
ワールドプレミアから綺麗に1年後に日本で発表されました。
発売に関してはメインの欧米から7、8ヶ月遅れですね。それなりに遅れた方ですね。
YZF-R9とMT-09の比較・変更点まとめ
YZF-R9とMT-09のスペックの比較
- 全長:2,070mm / 2.090mm
- 全幅:705mm / 820mm
- 全高:1,180mm / 1,145mm
- ホイールベース:1,420mm / 1,430mm
- シート高:830mm / 825mm
- 重量:195kg / 193kg
- フロントサスペンション:43mm倒立 / 41mm倒立
- フロントトラベル:120mm / 130mm
- リアトラベル:118mm / 117mm
- キャスター:22°35' / 24°40'
- トレール:94mm / 108mm
- フロントブレーキ:320mm / 298mm
- リアブレーキ:220mm / 245mm
YZF-R9とMT-09の装備の比較
- フレーム
- ハンドル
- フロントサスペンション:低速圧側/高速圧側/伸側/プリロード / 圧側/伸側/プリロード
- リアサスペンション:圧側/伸側/プリロード/車高調 / 圧側/伸側/プリロード
- 灯火器類
- シート
- フロントキャリパー:ブレンボStylema / ADVICS
- フロントディスク
- フロントブレーキホース:メッシュ / 普通
- リアキャリパー
- リアディスク
- ホイール
- タイヤ:RS11 / S23
- クラッチレバー、ホルダー
- ステップ類
- 二次減速比:16/43 / 16/45
- ECUセッティング
- Y-TRAC Rev:あり / 無し
YZF-R9とMT-09の電子制御の比較
- トラクションコントロール:9レベル / 4レベル
- ライディングモード:スポーツ/ストリート/レイン/カスタム×2/トラック×4 / スポーツ/ストリートレイン/カスタム×2
電子制御は他にも違いあるかも。また後ほど追記、修正するかもしれません。
YZF-R9とMT-09のデザインの比較
YZF-R9とMT-09のデザインの比較
日本国内仕様の比較画像です。
変更されていない部分
- エンジン
- 排気系
- メーター(表示は異なる)
- ハンドルスイッチボックス
- リアフェンダー(ステーは異なる)
- 恐らくマスターシリンダー
- 恐らくスイングアーム
エンジンは同じですが、それ以外は大体別物です。
他車と共通っぽい部分
- リアキャリパー:YZF-R6
- リアディスク:YZF-R6
- ホイール:YZF-R6ベース(全く同じではなさそう?)
- フロントディスク:YZF-R1
- ミラー:YZF-R1
- フロントサスペンション:YZF-R1(細部とセッティングは異なる)
こんな感じでしょうか。確実ではありませんが。
追記:リアサスはYZF-R1とは別物
リアサスペンションはR1とは異なりますよ~
車高調も付いてる新しいやつですね。
2025年10月9日のコメントです。ありがとうございます。
こちらの左がYZF-R1のリアサスです。
こちらはYZF-R9のリアサスです。別物ですね。失礼しました。
大体そんな感じです。
価格は皆さん予想通りだと思いますし、全体的にいい感じですね。
販売計画台数が不穏ではありますが。待ってた方々が更に待たされる可能性が結構高いような…そこだけは心配ですね。